2020年10月12日月曜日

JCJ賞贈賞式 「赤旗」日曜版に大賞 赤木雅子さんたちにも

  優れた報道を表彰する第63回日本ジャーナリスト会議(JCJ)賞の贈賞式が10日、行われ、JCJ大賞のしんぶん赤旗日曜版編集部「安倍晋三首相の『桜を見る会』私物化スクープと一連の報道」)やJCJ賞大阪日日新聞相澤冬樹編集長と財務省職員の妻赤木雅子さん「森友問題で自殺した財務省職員の遺書の公開」報道)他3者に賞状とトロフィーが贈られました。

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JCJ賞贈賞式 「赤旗」日曜版に大賞 「権力の監視これからも」
                       しんぶん赤旗 2020年10月11日
 優れた報道を表彰する第63回日本ジャーナリスト会議(JCJ)賞の贈賞式が10日、都内で開かれました。「安倍晋三首相の『桜を見る会』私物化スクープと一連の報道」で2020年度の大賞を受賞した「しんぶん赤旗」日曜版編集部に賞状とトロフィーが贈られました。「赤旗」の同賞受賞は14年、18年以来。大賞の受賞は初めてです。
 選考委員の諌山修氏(ジャーナリスト)は大賞に関して「選考会議では真っ先に満場一致で大賞候補となった。スクープの第一報だけでなく、どの記事も驚くようなものばかりだった」と語りました。
 日曜版の山本豊彦編集長は「ジャーナリズムの役割は権力の監視です。日曜版編集部はこれからも、しつこく、あきらめることなく追及を続けていきます」とスピーチしました。
 JCJ賞はこのほか▽三上智恵『証言 沖縄スパイ戦史』 ▽吉田千亜『孤塁 双葉郡消防士たちの3・11』 ▽赤木雅子・相澤冬樹「森友問題で自殺した財務省職員の遺書の公開」 ▽北海道放送「ヤジと民主主義~小さな自由が排除された先に~」―に贈られました。


森友報道「勇気に敬意」 赤木さんと相澤記者を表彰
                        大阪日日新聞 2020年10月11日
 日本ジャーナリスト会議(JCJ)は10日、優れたジャーナリズム活動を顕彰する2020年度JCJ賞の贈賞式を、東京都千代田区のエデュカス東京で開き、「森友問題で自殺した財務省職員の遺書の公開」の報道に携わった大阪日日新聞編集局長の相澤冬樹記者と、財務省職員の妻赤木雅子さんにJCJ賞を贈った
 選考委員で元朝日新聞編集委員の藤森研さんは「公文書改ざんを強いられた末に、自ら命を絶った近畿財務局職員が残していた遺書を初めて公にした。(政治家や財務省の)とりつくろいを、一気に引きはがす極めてインパクトのあるスクープ」とした上で、「一連の報道は赤木さんと相澤さんの共同作業。2人の勇気と誠実さに敬意を表する」と講評した。
 賞状とトロフィーを受け取り、スピーチで相澤記者は「取材する側とされる側が、同時に受賞したことに感慨深い思いをしている。赤木さんとの間には1年4カ月のせめぎ合いがあって、手記の全文公表という記事につながった。せめぎ合いは今でも続いているが、ちゃんとつながった人とは永遠につながっていく」と、取材相手と信頼関係を築くことの重要性について語った。
 続いて会場では、「手記を公表したいと思ったとき、信頼できる記者に出会えるかが重要。私は運が付いていた。相澤さんに出会うことができた。長い裁判もうまくいく気がする」と、赤木さんのメッセージが読み上げられた。