2021年10月12日火曜日

山本氏が東京8区から勇気ある撤退/枝野、少しは歩み寄ったらどうか?

 れいわ新選組の山本太郎代表は野党4党の合意の上で東京8区の統一候補になりましたが、8区での立候補を予定していた立民党の吉田はるみ氏が納得せず、立民党も彼女を説得できずにいました。

 そうした事情を知ったれいわの山本氏は11日午後、横浜市内で街頭演説し、東京8区での出馬は立民側からの打診されたもので、双方合意のもとだった」としたうえで、出馬を予定していた吉田氏や彼女の支援者らが納得していないことに配慮して、「約束とは違うが 私が降りることで混乱を収束させ、野党共闘していきたい」と述べました
        ⇒(10月11日)野党選挙対応に致命的な遅れ
 いやしくも野党第一党が一旦約束したことを反故にするのでは論外です。
 田中龍作ジャーナルが「山本太郎 枝野代表のウソばらし東京8区から勇気ある撤退」とするブログを出しました。枝野氏が信用を失うに至るケースは多分これに留まらないと思われます。
 立民党と共産党で候補者一本化を要する選挙区は70区に及びますが、いまも進展していません。立民党関係者は「これ以上の進展は難しい。共産党が候補者をおろす決断をしてくれるしかない」と口にしていると読売新聞が報じました。正にそれこそが枝野氏がこれまで一貫してサボタージュを決め込んできた真の「狙い」でした。
 まるこ姫が「枝野、少しは歩み寄ったら? 山本太郎に泥をかぶせたままで良いのか」とするブログを出しました。併せて紹介します。
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山本太郎 枝野代表のウソばらし東京8区から勇気ある撤退
                    田中龍作ジャーナル 2021年10月11日
 2週間ほど前のことだった。れいわの記者会見が終わった後、田中はカメラが回っていないことを確認し山本太郎に言った。「枝野(立憲代表)は簡単に前言を翻すから、気をつけといてね」と。
 山本は「そん時はそん時のやり方がありますよ」と答えてニンマリと笑った。
 きょう11日、山本は街頭記者会見で東京8区からの撤退を表明した。立憲から煮え湯を飲まされるような思いだったに違いない。返す刀で立憲が約定を違えたことを暴露した。
 枝野の固有名詞を挙げ、「最初の約束と違う発言が日に日にエスカレートしていった」とまで言って、枝野がウソをついたことを明らかにしたのである。
 立憲との間で東京8区は山本に譲るということになっていた。選挙が近づいたが、山本の立候補発表のタイミングは、立憲の都合でズルズルと先延ばしされて行った。立憲は、吉田はるみ8区総支部長の説得に時間がかかることを理由にあげていた。
 ●●ら3人の立憲幹部は吉田に「次の活躍の場」として来夏の参院選などをチラつかせ、説得に当たっていた。
 杉並区の地元住民たちは共に汗を流していた吉田が8区から剥がされそうになっていることを察知した。
 彼らは、共産党中央委員会や立憲党本部に要請を掛け「私たちは吉田さんで行きます」と表明していた。10月5日には枝野代表の地元事務所(さいたま市)まで足を運んだ。
 10月8日、山本が8区からの立候補を宣言すると、地元は騒然となった。枝野は「困惑している」などと言ってウソをつかざるを得ないところまで追い込まれた
 立憲幹部は山本に空手形を切ったのである。立憲幹部の不誠実な対応は噴飯ものである。自業自得とはいえ、衆院選挙に向けて大きなダメージとなった。
 山本太郎は「そん時はそん時のやり方」で立憲幹部へのリベンジを果たしたのである。(文中敬称略)
                 ~終わり~


枝野、少しは歩み寄ったら? 山本太郎に泥をかぶせたままで良いのか
                     まるこ姫の独り言 2021.10.11
選挙前なのに「野党共闘」が泣く程、ぐちゃぐちゃになっていないか? どうも野党を分断させようとしている勢力がいるのかもしれないが。

メディアに「早くもゴタゴタ」なんて書かせるような言動をしたら駄目だろうに。
読売なんか、野党のゴタゴタもどきがうれしくて仕方がないのだから。

だからこういう見出しになる。

 立民と共産の選挙協力、進まぬ調整「志位氏が候補者おろす決断してくれるしかない」
                   10/5(火) 11:45配信 読売新聞オンライン
>衆院選が「19日公示―31日投開票」となったことで、立憲民主党など野党は選挙準備を急ぎたい考えだ。ただ、焦点の立民と共産党の候補者調整は足踏み状態で、共闘に向けた環境が整うかは不透明なままだ。
>もっとも、候補予定者が競合する約70の小選挙区の調整は進んでいない。立民関係者は「これ以上の進展は難しい。志位氏が候補者をおろす決断をしてくれるしかない」と語る。

自民党が長い夏休みを取って国会を開かないことからしても、立憲は相当前から選挙準備をしてきたと思っていたが、なんで調整が進まないのか。

しかも自分達は譲歩せず、共産党が候補者を降ろす決断を当てにしているなんてどうかしている。
共産党を利用しているだけじゃないか。

いかにも高みにいる人の発想にしか見えない。

ようやく「野党共闘」が実現化したのなら、相手側にばかり歩み寄らせることをせず、自分の方も歩み寄らないと信頼関係は生まれないと思うが。

今の状態は、候補者を下ろしてもらうことが野党共闘だと勘違いしていると思われても仕方がない程傲慢だ。

立憲民主党が野党第一党だからこそ、他党への配慮をしつつ譲歩するところはする、それが一番重要なことだ。

立憲が一番のような思考は反感を買うだけだ。

立憲が偉そうな態度を取っていたら、共産党もれいわもバラバラになって、いつものように票の取り合いになる可能性もある。

税金私物化政党の自民党は泣いて喜ぶだろう。
本当にそれでいいのか。

自民党の長年の横暴に耐えかねて、自民党以外の党が政権を取って日本を立て直すことに期待している国民は、今、立憲の動きを注視している。。

ここで立憲が傲慢な態度に出たら、国民に愛想を尽かされる。
本当によくよく考えて行動をして欲しい。

せっかく、共産党が国を立て直すために「小異を捨てて大同につく」と言って相当譲歩しているのに、それに甘えていたら駄目だ。

今、東京8区で、山本太郎の出馬を巡って野党同士、支持者同士で諍いが続いている。
そして山本太郎が悪者になっている。

本当のところは知らないが、いつまでも対立しているイメージをつけない為にも、立憲代表の枝野が表に出てきて山本太郎が出馬を発表した経緯を説明する必要があると思うが。

じゃないとせっかくの「野党共闘」が台無しになる。
こんなドタバタで、税金私物化政党の自民党を勝たせて良いのか。

野党が一丸になって戦っても、メディアは自民党びいきだし組織票を持っているし、なかなか勝てる相手ではない。

仲間割れをしないように戦ってこその「野党共闘」だと思うが。
それには立憲代表の枝野がきちんとした意思表明をするしかない。