2021年10月9日土曜日

広島県連 河井事件に不満爆発! 岸田首相に「アベ切り捨て」の“踏み絵”

 安倍政権時に河井案里陣営に渡った自民党のカネ1億5000万円について“再調査”するのかどうかが改めて問われているということです。
 甘利幹事長が「再調査する考え方はない」と否定したことに、自民党広島県連はカンカンで、5日、連ナンバー2の中本隆志会長代理が官邸に殴り込み、岸田首相本人と面会、「このままでは広島県民や国民は納得してない」と再調査と党本部からの正式な謝罪を県連の総意として要求しました。
 広島県内7つの選挙区から立つ自民党の候補者は、街頭で演説する時 まず河井事件の “謝罪” から入っている有様で、選挙戦に入れば他党からも党支持者からも必ず追及されるので、何とかしてほしいと首相に直訴したのは無理からぬことです。岸田氏も今年5月には「党として早く説明を」と当時の二階幹事長に要請した経緯もあります。
 とはいえこの問題は事の起こりから安倍氏が直に関わっていたことであり、調査となれば安倍氏を直撃するのは間違いないので岸田氏にそんな決断が出来る筈がありません。河井杏里氏の選挙応援に隣の山口県から頻繁に駆け付けてきた安倍事務所のメンバーが、「取り敢えず半額を」と持ち帰ったという噂があるくらい(「取り半 疑惑」)なので尚更です。
 日刊ゲンダイが取り上げました。
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広島県連1.5億円の河井事件に不満爆発! 岸田首相に突き付けられた「アベ切り捨て」の“踏み絵”
                          日刊ゲンダイ 2021/10/08
 煮え切らない男は、どっちを選ぶのか――。安倍政権時代、参院広島選挙区に出馬した河井案里陣営に渡った自民党のカネ1億5000万円について“再調査”するのかどうか、地元広島県連とキングメーカー安倍晋三氏との板挟みにあって、岸田首相が呻吟している。岸田首相周辺は「対応を間違うと、さらに支持率が下落する」と悲鳴を上げている。
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 自民党本部から河井陣営に渡った1億5000万円は、公選法違反で逮捕された河井克行・案里夫妻が“買収資金”として使った疑いが残っている。地元・広島のことだけに、この1億5000万円問題をどう決着させるか、岸田首相にとって大問題となっている。
 岸田首相の後ろ盾、甘利幹事長が「再調査する考え方はない」と否定したことに広島県連はカンカンだ。県連ナンバー2の中本隆志会長代理が5日、官邸に殴り込み、岸田首相本人と面会、「広島県民や国民は納得してない」と直訴。再調査と党本部からの正式な謝罪を求めている
 県連がここまで強く「再調査」を要請したのは、このままでは10・31総選挙は苦戦必至、落選者続出となりかねないからだ。
「県内7つの選挙区から立つ候補者は、街頭で演説する時、まず河井事件の“謝罪”から入っている状態です。それほど地元有権者の自民党に対する怒りと不信は強い。選挙戦に突入したら、野党陣営も1億5000万円問題を追及してくるはずです。だから、どうしても党本部には、あの問題を再調査し、決着をつけてもらいたい。実際、誰が1億5000万円の支出を決め、何に使われたのか不明のままですからね。岸田さんだって、今年5月には『党として早く説明を』と、当時の二階幹事長に要請していた。早く調査を表明して欲しい。でないと選挙を戦えませんよ」(地元自民党関係者)

真相解明、謝罪がないと選挙に勝てない
 しかし、1億5000万円問題の再調査をするとなると、キングメーカーである安倍元首相を敵に回すことになる。
「当時、党総裁だった安倍さんにとって、1億5000万円問題は“アキレス腱”です。クローズアップされたら、また疑惑の目を向けられる。実際、突き詰めれば、すべての責任は、当時トップだった安倍さんに行き当たります。だから、再調査など絶対に許さないでしょう。ただでさえ、安倍さんは、幹事長人事と官房長官人事を巡って岸田首相に不満を強めている。岸田首相が再調査を表明したら怒り狂うはずです」(官邸事情通)
 立憲民主党も、この問題が岸田首相を攻める格好の材料と見て、「再調査するのかどうか」を問う公開質問状を送っている。

地元広島県連を取るか、安倍前首相に忖度か
 政治評論家の本澤二郎氏は言う。
「これまで、ずっと安倍元首相に従ってきた岸田首相ですが、今回ばかりは踏み込まざるを得ないのではないか。地元有権者のみならず、多くの国民が真相解明を求めています。ここで踏み込めなければ、国民から総スカンを食らい、衆院選で大ダメージを受けることになる。逆に『再調査する』と表明すれば、少しは支持率もアップするはずです」
「人の話をよく聞く」ことをアピールする岸田首相は、まさか地元県連を見殺しにして、安倍元首相の話にジッと耳を傾けるのか。