2021年10月18日月曜日

岸田首相の話が「とにかく長くて中身がない」と悪評芬芬

 元々 岸田文雄氏はあまり目立たない人であった上に首相になってからもまだ日が浅く、国会やTVでの岸田氏の発言に接する機会もまだ少ないのですが、LITERAに「岸田首相の話が『とにかく長くて中身がない』と悪評芬芬! 嘘つきの安倍、説明拒否の菅の後は、ダラダラ話でごまかす総理が誕生」という評論文が載りました。
 まだ少ない発言のなか水井氏は、岸田氏の発言からその特徴を次のように抽出しました。
・「とにかく長く、まどろっこしく、一向に何を言っているのか、聞いているだけではさ
  っぱり意味がわからない
・「(話として)掲げるものがないから話はスカスカになるし、それをごまかすために、
  埋め草のように『語っている感』がある言葉を繋いでいるだけ」
・「都合の悪いことになると、聞く気の起きないダラダラ話法でごまかす」
・「(いよいよ口にできる内容がないときには)ひたすら空疎な言葉を重ねて、具体的な
  ことを最後まで口にしない」「わけのわからない、中身のない言い訳をダラダラと語
  ってごまかす」
・「言い訳が長くなると、自分でも何を言っているのかわからない状態に陥ってしまう」

 安倍氏と菅氏という、話法? ではあまりにも問題があり過ぎた人たちがようやく去って、やっと普通に話せる人が登場したのかと一瞬思ったのですが、どうもそうではなかったようで国難はこれからも続きそうです。
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岸田首相の話が「とにかく長くて中身がない」と悪評芬芬! 嘘つきの安倍、説明拒否の菅の後は、ダラダラ話でごまかす総理が誕生
                       水井多賀子 LITERA 2021.10.17
 こんな露骨な掌返しがあるのか──。12日に自民党が衆院選に向けて公約を発表したが、岸田文雄首相が総選挙で看板に掲げていた「令和版所得倍増」をはじめ、「健康危機管理庁の創設」「金融所得課税の見直し」「子育て世帯への住居・教育費支援」などの政策が、ものの見事に消えてしまっている件だ。
 1カ月以上も総裁選でメディアジャックをしてさんざん訴えていた政策を、首相になった途端に取り下げてしまう。もはや詐欺師の手口としか言いようがなく、当然、岸田首相には国民に向けてきっちり掌返しの理由について説明する必要がある。
 折しもテレビの報道番組では与野党代表を集めた党首討論がスタート。一体、岸田首相はどんな説明をおこなうのかと、本サイトも検証すべく視聴してみた。……してみたのだが、説明の検証以前に、まずツッコミを入れざるを得ないことがある。
 それは、岸田首相の話がとにかく長く、まどろっこしく、一向に何を言っているのか、聞いているだけではさっぱり意味がわからない、ということだ。
 たしかに、岸田首相は以前から「岸田は話がつまらない」と自民党内でも言われてきた人物だが、話がつまらないのは別に悪いことではない。真摯な政策論争はけっして万人が面白いものではないし、橋下徹のような攻撃的・刺激的な話で大衆に迎合したり扇動しようとする政治家の話は面白いかもしれないが信用ならないものだからだ。
 しかし、岸田首相の場合は、何を伝えようとしているのか、まったく見えないのだ。
 実際、テレビで党首討論が放送されると、Twitter上にはこんな声が溢れた。

〈岸田さん、不憫になるくらい、具体性がなくて、何言ってるか分からなかった〉
〈岸田さんが一番曖昧でつまらんなー。ダメだこりゃ〉
〈いつもはっきりと回答しない岸田総理。なんかイライラする〉
〈党首討論観たけど1番ハッキリしてないのが岸田さんだったわ〉
〈岸田総理って、なんか何が言いたいのか話がまとまってなく感じる〉
〈岸田総理全然具体的な話しねーな〉
〈結局、岸田さんは何にも答えてない事だけは理解した!〉

 主張に対する明確な非難・賛同の意見というよりも、「不憫になるくらい何言っているかわからない」「何が言いたいのか話がまとまっていない」と視聴者に言われてしまう新総理……。だが、こうした感想が出るくらい、党首討論での岸田首相の話は「なにもない」ものだった。

小川彩佳に「具体的に簡潔に」と言われても、具体性のない話を延々語った岸
 たとえば、14日の『news23』(TBS)で放送された党首討論でのこと。小川彩佳キャスターは「若い世代が出産・育児がしやすくなる社会をつくるにはどうしたらいいのか」と問いかけ、「具体策を簡潔にお答えいただければ」と前置きした上で岸田首相に回答を求め、岸田首相はこう答えた。以下、時間の無駄遣いと罵られても致し方がない退屈な文章がつづくが、ここは我慢してお読みいただきたい。

「はい。若い人たちが、この、家庭を持ち、子どもを育てていく、こうした希望を持てる社会をつくっていく。これはあの、少子化問題、あるいは人口減少問題、我が国のこの大きな課題のなかで、大変重要な取り組みです。そのためにどうしたらいいか。これはですね、結論から言うと、いろんなもう、社会全体に関わるいろんな事柄の組み合わせだとは思います。しかし、やはり現実考えた場合には、まず心配なく、子育て、このー、妊娠から始まって幼児期、そして思春期の子どもたちを、心配なく育てるための環境整備、これがやっぱり何と言っても重要だと思います。保育の環境整備から学童保育から、さまざまな環境整備。そして、こう……、えーっと、高等教育においても、一部無償化がスタートしていますが、この就職した後も出世払いで高等教育の授業料を支払うことができるような、この長い、息の長い対策など、さまざまな対策を組み合わせることによって、若い人たちの子育てに対する不安をできるだけ解消していく。これがまず基本ではあると思います。それを基本にしながら、社会全体を変えていかなければならないと思っています」

 小川キャスターが「具体策を簡潔に」と前置きしたのを聞いていたのか?と問い詰めたくなる、この具体策のなさ……。まず、「結論から言うと」などともっともらしく口にして「社会全体に関わるいろんな事柄の組み合わせ」であると主張したのに、「現実を考えれば妊娠から幼児期〜思春期の子どもを心配なく育てるための環境整備が何と言っても重要」と言い出す。なのに、肝心の妊娠・出産・子育てにいたる過程の具体的な施策は何も言わず、「保育の環境整備から学童保育から、さまざまな環境整備」。その「さまざま」とは何かを答える場なのに……。これでは、長い進次郎構文だ。
 結局、この長い話のなかで岸田首相が挙げた具体策は「高等教育授業料の出世払い」だけ。しかも、子育ての不安を解消するための「環境整備」「対策」の中身をまるで語っていないのに、最後の締めは「子育ての不安を解消することを基本にしながら社会全体を変えていく」ときた。もしかして、岸田首相は「社会を変える」と言っておけば、何か言ったような感じがするとでも思っているのだろうか。
 言っておくが、これは「与えられた発言時間が短いから答えられない」という問題ではない。実際、立憲民主党・枝野幸男代表は岸田首相と同程度の発言時間のなかで「若い世代の雇用と収入を安定させるため正規雇用が原則だという労働法制に戻す。最低賃金を上げる」「子育て支援の質と量の確保のために保育士・学童保育指導員の賃金を上げる」「公教育の質の向上のために教職員数を増やして少人数学級に。私立の高等教育では給付型奨学金を現行より2桁ベース増やす。国公立大学の授業料を半額に」と、これだけの具体策を挙げていた。
 もちろん、政権交代が起こったときに枝野代表がここで掲げた政策を実行できるどうかという問題はある。しかし、岸田首相の場合は、出産・子育ての問題にかんして、そもそも何かを掲げようとさえしない。掲げるものがないから話はスカスカになるし、それをごまかすために、埋め草のように「語っている感」がある言葉を繋いでいるだけだから、結局何を言いたいのかさっぱり意味がわからないのだ。

「金融所得課税」を引っ込めた理由を訊かれたときも、支離滅裂な言い訳をダラダラ
 だが、岸田首相の話がもっと意味不明だったのは、総裁選では掲げておきながら公約から消えてしまった「金融所得課税の見直し」についての言い訳だ。
『news23』では、コメンテーターの星浩が「富裕層増税、金融資産への増税、どうやら腰くだけ、先送りという印象なんですけども」と問うと、岸田首相は「政策の順番として、まずはみなさんの賃金を引き上げる優遇税制、ここから始めるべきであると。その先に、金融所得税制を考えるべきである」と発言。これを受けて星氏は「そうするとその金融所得課税は、どのぐらいのスパンで、いずれ見直していくという考え方なんですか?」と重ねて質問したのだが、岸田首相はまたも、長々とこう語り始めた。

「あのですね、いま、この、えー、アフターコロナ、コロナ後の経済ということを考えた場合に、私は、成長と分配の好循環ということを申し上げていますが、この成長と分配の好循環のなかで、まずはその、国とそして民間、協力するかたちで、しっかり分配を考えていかなきゃいけない。その際に、みなさんの所得をできるだけ幅広く引き上げることが大事だということをずーっと言い続けてきました。ですから、そこからまず始めて、格差の問題や、この分断の話に対してしっかり向き合う。そしてその先に、金融所得課税というのは、この富裕層の税率が低いということが問題になってるという課題ですので、まずは所得を全体引き上げた上で、この税制についても考えるということですから、これはこの、何年かのこの幅広いスパンのなかで、物事を考えていく。この経済の復活の、このタイミング、あるいはこれからのこのスケジュール感のなかで考えていくわけですので、いつまでと、限って言うんではなくして、先ほど言った順番を間違えないように進めていくことが私たちは大事だと思っています」

 これまた、先ほどの出産・育児の問題と同じでやたら話が長いだけで、具体性が何もない。一度聞いただけでは何を言おうとしているのかさっぱりわからない。読者のみなさんもこれを一読しただけでは、何も頭に残らないだろう。
 しかし、この金融所得課税見送りに関するダラダラした言い訳をあらためて冷静に検証すると、岸田首相の話がなぜ、こんなに長くてつまらないかがわかってくる。都合の悪いことを、聞く気の起きないダラダラ話法でごまかしているのだ。
 実際、その長さに騙されて誰もツッコまなかったが、岸田首相がこのとき語った論理は、以前、語っていたことと完全に矛盾していた。
 岸田首相は、総裁選に向けておこなった9月8日の政策発表の記者会見では「中間層の拡大に向けて分配機能を強化し、そして所得を引き上げる」と発言。「成長の果実の分配や国民の一体感を取り戻すという点において(金融所得課税を)ひとつ考え直す、見つめ直す必要があるのではないか。(金融所得課税の見直しは)さまざまな分配の手法のひとつとして挙げさせていただいた」と語っていた。ようするに、分配によって所得を引き上げるための手法のひとつとして金融所得課税の強化を持ち出していた
 ところが、この『news23』では、「所得を全体引き上げた上で税制についても考える」などと言っていたのだ。これって、9月8日の政策会見のときに言っていたのとは順序が完全に逆。しかも、金融所得課税見直しの具体的なタイミングについては「この経済の復活の、このタイミング、あるいはこれからのこのスケジュール感のなかで考えていくわけですので、いつまでと、限って言うんではなくして」などと、空疎な言葉を重ねて、具体的なことを最後まで口にしなかった
 ようするに、岸田首相は、自民党や経済界に圧力をかけられて金融所得課税見直しを引っ込めただけで、それを正当化する理由なんて何もなかった。それで、こんなわけのわからない、中身のない言い訳をダラダラと語ってごまかしたのである。

嘘つきの安倍、開き直りの菅、ダラダラの岸田、手法は違っても国民に説明する姿勢がないのは同じ
 そういう意味では、岸田首相も結局、安倍晋三や菅義偉と同じで、国民にきちんと説明する気なんて最初からまったくなく、ウソでゴマカシを図ろうとする“詐欺師総理”にすぎない。
 ただし、岸田首相の場合、息を吐くようにウソをついた安倍元首相、説明そのものを拒否して開き直った菅前首相のように横暴にはなりきれない。むしろ、安倍元首相をはじめ、いろんな勢力の顔色をうかがってさらに言い訳が長くなり、自分でも何を言っているのかわからない状態に陥ってしまうこともある。
 その典型が、先の『news23』で選択的夫婦別姓制度について話が及んだときのことだ。星氏から「子育てに関連して女性の働き方のなかで多くの女性が選択的夫婦別姓を早く実現してくれというのがある」「選択的夫婦別姓、切り替えていくという考えはないですか」と投げかられると、岸田首相はこんなことを口走ったのだ。
「えっと、若い女性のみなさんが……若いというか女性のみなさんが、社会で思いっきりこの能力を発揮していただくためには、まずは基本的に兼業・副業などさまざまな働き方が可能になる社会の仕組みが大事だと思っています。そのなかのひとつとしてご指摘の選択的夫婦別姓の問題もあると認識をしています」
 選択的夫婦別姓制度の導入を求めているのは若い女性にかぎったものではないのに「若い女性」と言ってしまったことには岸田首相の問題意識の低さがにじみ出ているが、もっと呆れたのが、「まずは基本的に兼業・副業などさまざまな働き方が可能になる社会の仕組みが大事」と言ったことだ。そもそも、働き方の問題と選択的夫婦別姓制度の導入はまったく次元の違う話なのに、兼業・副業を可能にしてからって、いったい何を言っているのか。
 これまで本サイトでは、安倍元首相や菅前首相の詭弁や嘘に対して「騙されてはいけない」と警鐘を鳴らしてきた。しかし、岸田首相の場合、それ以前に、何を言っているのかを国民に理解されないのではないか。
 だが、それは岸田政権が「無害」ということではない。首相の意味不明なダラダラ話の裏で、3Aによってどんどん国民不在の政策が進められていくだろう。(水井多賀子)