たまにはさわやかな話題をと思って取り上げました。
大手書店が選ぶ「ことしの本」の大賞に、数学の難問を解く理論について一般向けに解説した数学者の本「宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃」などの2冊が選ばれました
内容は、数学の最大の難問の一つとされる「ABC予想」という問題について、京都大学の望月新一教授がみずから構築した新しい理論によって解決したと7年前に公表する一方で、専門家の中でも正しいか結論が出ない状況が続いていることを受けて、この理論のポイントや経緯について解説したものということです。
普通、証明が正しいか否かの検証では、基本的なところで1カ所でも誤りや論理の飛躍があれば「否」とされるので、7年掛かってもそれが見つかっていないということ自体大いに期待を持たせます。
ところでその「ABC予想」についてですが、基礎学力がないのでWikipediaの説明を読んでもさっぱり分かりませんでした。 ⇒ ABC予想 - Wikipedia
そういう点ではあまりさわやかではないのですが、著者の加藤文元教授は多分もっと分かりやすく解説されているのだろうと思われます。
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“ことしの本” 大賞に異例の数学解説書
NHK NEWS WEB 2019年11月22日
大手書店が選ぶことしの本の大賞に、数学の難問を解く理論について一般向けに解説した数学者の本が選ばれ、異例となる数学の解説書の受賞が話題になっています。
東京にある大手書店の八重洲ブックセンターは、読者の投票などを基に、その年に注目を集めた本を大賞として選んでいて、ことしは数学の難問を解く理論について一般向けに解説した「宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃」などの2冊を選びました。
22日夜、授賞式が開かれ、著者に花束などが渡されました。
書店が選ぶ賞には小説やノンフィクションなどの作品が多いということで、数学の解説書が大賞を取るのは異例のことです。
内容は、数学の最大の難問の一つとされる「ABC予想」という問題をめぐって、京都大学の教授がみずから構築した新しい理論によって解決したと7年前に公表する一方で、専門家の中でも正しいか結論が出ない状況が続いていることを受けて、この理論のポイントや経緯について解説しています。
発行部数は2万部で、このジャンルとしては多く、異例となる数学の解説書の受賞が話題になっています。
著者の東京工業大学の加藤文元教授は「数学の奥深さや数学者のふだんの姿を感じてほしい」と話しています。