2020年3月17日火曜日

17- 「東京五輪は予定通り開催」に世界中でツッコミの嵐!(LITERA)

 世界の新型コロナウイルス感染者は16日正午時点で15万1700人弱で、1000人超の国は多い順から、中国80800、伊17750イラン12730韓国8160スペイン6390、仏4500、独3800米2950スイス1190、英1140(千人以上・10未満は四捨五入)です。
 中国ではほぼ増加が終息したと言われていますが、他の国々はそうではなくアフリカ大陸にも飛び火したので、今後どうなるのか心配です。

 こうした状況下では、「5月中に終息しなければ東京五輪は無理」というIOCの有力メンバーの指摘が現実味を帯びてきました。
 12日、独公共放送のインタビューを受けたIOCののバッハ会長は、東京五輪開催への熱意を示す一方で、「開催是非についてWHOの助言に従う」と述べました。極めて常識的な発言で言外に開催は無理ではないかというニュアンスが感じられます

「東京五輪中止の選択肢はない」と強調する小池都知事と並んで、安倍首相も五輪開催を熱望する発言を繰り返していますが、その一方で西日本新聞によれば「首相官邸は既に水面下で中止や延期となった場合のシミュレーションにも着手している」ということです。いわば「建前と本音・・・」ということで、これだけ中止の可能性が濃厚になれば当然の対応です。

 五輪の主催者であるIOC、それにTVの放映権を独占している米国と並んで主催国の日本はいわば利益共同体なので開催に熱意を持つのは当然ですが、この段階での世界の人たちの意識とはやはり落差があります。アスリートたちの熱意は別にして・・・

 LITERAが「安倍首相の『東京五輪は予定通り開催』発言に世界中でツッコミの嵐~ 」とする記事を出しました。原文には各コメント毎に英文が並記されていますがここでは省略して紹介します。西日本新聞の記事も併せて紹介します。
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安倍首相の「東京五輪は予定通り開催」発言に世界中でツッコミの嵐!
「狂ってる」「お花畑」「参加するのは日本だけ」
LITERA 2020.03.16
「狂ってる!」「お花畑!」……安倍首相が世界中からツッコミを受けている。
 新型コロナの感染拡大をめぐり、中止や延期の可能性が議論されている東京五輪・パラリンピック。ところが、安倍首相は14日におこなった記者会見で、東京五輪について、「来週にはいよいよ聖火を日本に迎え入れます。私自身、26日には福島を訪れて、聖火リレーのスタートに立ち会います」「われわれとしては、とにかくこの感染拡大を乗り越えてオリンピックを無事に開催したい」などと語り、予定通り今年7月に開催の意向を示した
 新型コロナは日本だけでなく世界中に感染が拡大し、いまだ収束の見通しが立たないなかでの五輪開催強行宣言は、海外でも報じられた
 イギリスの公共放送・BBCの「BBC Sport」は、安倍首相の発言について、こんな記事を配信した。
「日本の安倍晋三首相が、東京オリンピックは予定通り7月に行うと誓約」
 記事では、会見での安倍首相の「東京五輪を予定通り開催」という発言内容をあらためて報じる一方で、日本で1400人以上が感染確認され28人の死者が出ていることを紹介。さらに、ギリシャでの聖火リレーが中止となったことや、複数の競技で五輪の出場選手選考が中断していることなどを指摘した。

 そして、この記事を「BBC Sport」のアカウントがツイートしたところ、安倍首相の発言に、世界中のツイッターユーザーがツッコミを入れまくっているのだ。
「狂ってる」「お花畑」「信じられない」「それが賢明とお思いで?」「行きません」「安倍首相の国だけ参加するんじゃないかな」
 さらに、gif数秒間の動画を駆使したツッコミも、いくつも投稿されている。
 たとえば、陽性と診断されたことを公表したトム・ハンクスが「本当に!?」(REALLY?)と言っているgifや、『トイ・ストーリー』のバズ・ライトイヤーが「ここには知的生命体がいる兆候はないようだ」と言っているgif。あるいは、すぐ背後の建物で大爆発が起きているのに「何にも見えない!」とスーツ姿の男性が叫んでいるgif……。
 五輪を予定通り開催という安倍首相の見解について、「信じられない」「まともな知性に基づいた判断ではない」「現実を見ていない」と皮肉っているのだ。

「誰も参加しないから、日本が金・銀・銅を独占する」の皮肉も
 また、感染が世界中で広がっているという現実を安倍首相が認識できていないことを揶揄するツイートも相次いでいる。
「彼は良い治療法を見つけたほうがいいだろうね」
「彼は、他の誰も知らない何かを知ってるんですか?」(
「彼は、どの7月のことかは言わなかったの?」
「彼は好きに宣言すればいい。でも7月はコロナのピークになるかもしれない」
「公平に言って、その頃世界がどうなっているか誰もわからない。彼の頭は感情にとらわれているんじゃないか。たった16週間ほどしかないんだよ。彼らは中止するギリギリまであきらめきれないんだろう」

 日本が開催を強行したって、どこの国が参加するのか、と揶揄するツイートも多い。
「それはつまり、日本がほとんどの金・銀・銅メダル、4位・5位・6位も獲得して、薬物トラブルがあったとしても、日本がメダルチャートのトップを席巻するってことでしょう」
 なかには、「言い換えると、『我々はすでに大金をはたいてしまった』」と、安倍首相の五輪開催宣言は、お金のためだと斬って捨てる声もあった。

五輪開催だけでなく、日本の検査件数の少なさに世界中から疑念
 さらに、こんな皮肉を効かせたツイートも。
「私は妖精の存在を信じている。サンタクロースの存在を信じている。イースターバニーの存在を信じている。東京五輪は……まあ、私は信じたいとは思うけど…あなたもほんとうはわかってるでしょ」
 この期におよんで東京五輪7月開催を宣言するのは、妖精やサンタクロース、イースターバニーが実在すると主張するよりも現実味がない、ということらしいが、たしかに世界の人がそう考えるのも当然だ。
 新型コロナ感染拡大も、東京五輪も、言うまでもなく、日本国内だけのドメスティックな問題ではない。仮に日本だけ収束したとしても、世界的に感染が収束していなければ参加できない国がたくさん出てくる。さらに、日本の検査件数の異常な少なさから、日本政府の発表している感染実態には世界中から疑念の目が向けられている
 いつものように、日本国内でどれだけ「感染はそこまで広がっていない」「持ちこたえている」「五輪は開催できる」などと強弁したところで、そんなものが世界的に通用するはずがない(そもそも、マラソンの一件でも明らかなように、どんなに日本が強行しようとしたところでIOCの決定には逆らえないのだが……)。

 いまだ、安倍政権の情報操作に支配されている日本のメディアと国民は、この海外からの大量のツッコミを読み返して、少し目を覚ましたほうがいい。(編集部)


官邸、極秘に五輪中止シミュレーション 開催へ高まる懸念
西日本新聞 2020/3/13
 世界保健機関(WHO)が新型コロナウイルスの感染拡大を「パンデミック(世界的大流行)」と表明し、夏の東京五輪・パラリンピックの開催を危ぶむ声が高まっている。安倍晋三首相がレガシー(政治的遺産)と位置付けるだけに、政府は12日も予定通り実施する姿勢を重ねて強調した。一方、首相官邸は既に水面下で、中止や延期となった場合のシミュレーションにも着手している。(東京支社取材班)

 「政府としては予定通り、大会開催に向けて国際オリンピック委員会(IOC)や大会組織委員会、東京都との間で、緊密に連絡を取りながら準備を進めていく。その考え方に変わりはない」。12日午前、記者会見でパンデミック表明の五輪への影響を問われた菅義偉官房長官は、こう述べた。昼に官邸を訪れ、新型コロナウイルス対策で首相と会談した小池百合子東京都知事も、記者団に「中止という選択はないのではないか」と明言した。
 ウイルスの感染拡大を抑止するため、首相が主導して全国一斉休校や中国、韓国からの入国制限など強い国内対策を矢継ぎ早に打った背景には、「五輪中止・延期論」の芽を摘む意図が透けていた。だが、パンデミックはもはや国内だけで対処できず、「フェーズ(局面)が変わったと受け止めざるを得ない」(公明党・山口那津男代表)事態。欧米などのウイルスの流行状況が、IOCの五輪開催判断を左右する要素になり得ることから、政府関係者は「逆風」と受け止める。
 仮に五輪が中止になった場合、国内経済へのダメージは深刻だ。

 SMBC日興証券は6日、ウイルス感染拡大が7月まで続いて五輪がなくなると国内総生産(GDP)を14%押し下げ、企業収益も244%減少するとの見通しを公表。企業の資金繰りが悪化すれば、リーマン・ショック並みの不況に陥る恐れもあると分析した。言い換えれば、首相の経済政策「アベノミクス」にも厳しい評価が下されることは避けられない。
 12日、パンデミックについて「国際社会と協力し、対応を強める。警戒を緩めることなく、必要な対策はちゅうちょなく決断して実行する」と話し、ウイルスとの闘いに集中する決意を示した首相。政府関係者によると、官邸はあらゆる事態に備え、五輪延期の可否の検討や、中止時の損失を試算する作業も始めている。政府高官は「大型連休の5月ごろになってもウイルスが今と同じ状況なら、開催は厳しい」と話す。