時事通信の世論調査で、菅内閣の支持率は7月の29・3%より0・3ポイント下がり29%となりました。菅首相が当てにしていた東京五輪の政権浮揚効果はなく、党内からも「総裁が交代しないと衆院選を戦えない」、「もうこの政権は終わりだ」と首相交代を求める声が漏れています。
しかし、菅首相や二階氏の念頭にあるのは衆院選先行で、総裁選が先になった場合でも無投票再選を狙っているとされます。彼らがそんな風に粘ろうとするのは、いまだに衆目の一致する「ポスト菅」候補が見当たらないからです。
もはや自民党ではどうしようもありません。
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内閣支持、横ばい29% コロナ対応「評価せず」半数超―時事世論調査
時事通信 2021年08月13日
時事通信が6~9日に実施した世論調査で、菅内閣の支持率は前月比0・3ポイント減の29・0%だった。不支持率は同1・5ポイント減の48・3%。支持率が2カ月連続で政権維持の「危険水域」とされる20%台となるのは第2次安倍政権以降初めて。
新型コロナウイルス感染の急拡大が全国に広がる中、政府が収束に向けた有効な対策を打ち出せていないことなどが影響したとみられる。
政府のコロナ対応を尋ねたところ、「評価しない」が前月比3・9ポイント減の55・2%、「評価する」が同3・0ポイント増の25・7%。「どちらとも言えない・分からない」は19・1%だった。
ワクチン接種の進捗(しんちょく)に関しては、「遅い」が72・4%で、「順調だ」16・3%を大きく上回った。
内閣を支持する理由(複数回答)は、「他に適当な人がいない」が最多の14・1%、「首相を信頼する」6・5%、「誰でも同じ」5・2%と続いた。支持しない理由(同)は、「期待が持てない」と「リーダーシップがない」が最多の27・1%で並んだ。
◇公明が立民を逆転
政党支持率は自民党が前月比2・3ポイント増の23・7%で、公明党が同2・0ポイント増の4・5%。これに対し、立憲民主党は同0・6ポイント減の3・9%だった。支持率が公明党を下回るのは昨年9月の結党以来3度目。
以下、日本維新の会2・0%、共産党1・3%、国民民主党0・3%、社民党とれいわ新選組が0・2%。「支持政党なし」は61・4%。
調査は全国の18歳以上の男女2000人を対象に個別面接方式で実施。有効回収率は64・0%。
五輪開催、評価拮抗 パラ「無観客で」6割超―時事世論調査
時事通信 2021年08月13日
時事通信の8月の世論調査で、東京パラリンピックの開催について尋ねたところ、「無観客で開催」が68・1%と最も多かった。「延期・中止」が20・9%、「有観客で開催」6・7%、「分からない」4・3%だった。
東京五輪開催に関しては、「適切だった」38・0%、「適切ではなかった」35・5%で、ほぼ拮抗(きっこう)した。「どちらとも言えない・分からない」は26・5%。
調査は6~9日、全国の18歳以上の男女2000人を対象に個別面接方式で実施。有効回収率は64・0%。
ワクチン、8割超が積極姿勢 若年層で接種進まず―時事世論調査
時事通信 2021年08月13日
時事通信の8月の世論調査で、新型コロナウイルスのワクチン接種について尋ねたところ、「2回目まで接種」が最多の46・2%、「1回目を接種」が13・0%だった。「すぐに接種する」の23・3%と合わせ、8割超が接種に積極的な姿勢を示した。
これに対し、「しばらく様子を見る」は13・8%。「接種しない」は3・4%、「分からない」は0・4%だった。
「2回目まで接種」と答えた人を年齢別に見ると、70歳以上で90・7%、60歳代で66・3%に達する一方、50歳代は25・6%と急減。さらに、40歳代20・6%、30歳代16・9%、18~29歳12・9%と、若年層ほど接種が進んでいない状況が鮮明になった。
調査は6~9日、全国の18歳以上の男女2000人を対象に個別面接方式で実施。有効回収率は64・0%。