原水爆禁止2021年世界大会のテーマ別集会「枯葉剤被害60年・被爆者との連帯」が4日、オンラインで開催され、ベトナム枯れ葉剤被害者と日本の被爆者がそれぞれ証言し、交流。世界大会運営委員会の高草木博共同代表が、募金運動を提起しました。
また2021年原水爆禁止国民平和大行進が4日、広島市の原爆ドーム前に到着しました。広島のうたごえ協議会によるアコーディオン伴奏にのせた歌と拍手で迎えられ、集結集会には200人が参加し、「核兵器のない平和で公正な世界のためにさらに大きな連帯と共同を進めていこう」とアピールしました
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原水爆禁止2021世界大会 枯れ葉剤被害者と連帯
テーマ別集会 被爆者と交流
しんぶん赤旗 2021年8月5日
枯葉剤被害者協会(VAVA)のグエン・バン・リン会長はあいさつで、枯れ葉剤被害から60年を迎え、枯れ葉剤被害者と日本の被爆者への支援を強め、大量破壊兵器の使用に反対する共通のたたかいに取り組もうと呼びかけました。
枯れ葉剤被害者2世のファム・テー・ミンさんが証言し、米軍が大量の有毒化学物質ダイオキシンを散布した影響により、先天的欠損症をもって生まれ、肝炎や心臓疾患、高血圧などの病気を抱えていると語りました。
枯葉剤被害者協会のファム・チュオンさんは、認定されている枯れ葉剤被害は17種類、このうちがんは8種類で2世、3世は奇形で生まれていると報告。政府の支援はあるものの多くの困難があると述べ、介護センターへの援助を訴えました。
石川県原水爆被害者友の会の西本多美子会長は、広島の爆心地から2・3キロメートルにある自宅で4歳の時に被爆し、母親らと避難したことを語りました。「2019年にベトナムを訪問し、枯れ葉剤被害者が300万人以上いることを知りました。ベトナム戦争の終結後も被害が続いていることはあまり知られていない」と語り、枯れ葉剤被害者への支援の取り組みを報告しました。
47年間枯れ葉剤取材を行ってきたフォトジャーナリストの中村梧郎さんらが被害者支援の活動を報告しました。
2021国民平和大行進 核兵器のない世界へ 広島 原爆ドーム前集結集会
しんぶん赤旗 2021年8月5日
2021年原水爆禁止国民平和大行進が4日、広島市の原爆ドーム前に到着しました。広島のうたごえ協議会によるアコーディオン伴奏にのせた歌と拍手で迎えられ、集結集会には200人が参加。「核兵器のない平和で公正な世界のためにさらに大きな連帯と共同を進めていこう」とアピールしました。
冒頭、犠牲者に黙とう。
あいさつした現地実行委員長の神部泰県労連議長は、核兵器禁止条約に背を向け、東京では医療崩壊に直面しているのに五輪中止を決断しない政府を批判。「日本政府に核兵器禁止条約の署名・批准を強く求めよう」と述べました。
広島県内を通し行進した村上厚子さん(65)は、禁止条約が1月に発効し、「黒い雨」訴訟で原告が全面勝訴した中での行進を喜び、「元気に歩くことができました。一歩一歩の歩みと毎年の運動が、確実に核のない世界の実現に向かっています」とのべました。
全国の首長や団体から寄せられた「日本政府は核兵器禁止条約に参加を」「核兵器廃絶」の思いが込められたペナント1万1千枚を掲げ「世界中から、核兵器をなくそう」とペナントを振りました。
松井一実市長、山田春男市議会議長がメッセージを寄せました。日本共産党の大平よしのぶ前衆院議員・衆院中国ブロック比例予定候補、大西オサム衆院広島1区予定候補が参加しました。