2022年9月4日日曜日

04- 「敵基地攻撃能力、有識者賛成多数」 どんな有識者だよ(まるこ姫の独り言)

 国の外交・防衛政策の基本方針である「安保3文書の改定に向け、政府は1日、1月以降17回にわたり計52人の元政府関係者や学識者から聞き取った結果、焦点の「敵基地攻撃能力」保有は賛成意見が大勢を占めたと公表しました

 有識者には森本敏・元防衛相や谷内正太郎・元国家安全保障局長、折木良一・元統合幕僚長らが含まれていて、52人のうち敵基地攻撃能力の保有に対する明確な反対は1件だけで、その他は基本的に賛成だっということです
 これは別に驚くには当たらないことで、政府が有識者として計52人についてそういう人選をしたということに過ぎません。今回はヒアリングでしたが諮問委員会等も同様で、政府が決めた方針がそのまま承認されるような委員の構成に予めしてあるわけです。
 こんな茶番劇に一体どういう意味や価値があるというのでしょうか。
 まるこ姫が「どんな有識者だよ」とくさす所以です。
  (註 文中の太字・青字強調部分は原文に拠っています)
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「敵基地攻撃能力、有識者賛成多数」 どんな有識者だよ。
                        まるこ姫の独り言 2022.09.02
有識者と言っても、政府に都合の良い話をする有識者を集めたら、政府寄りの政府に取って都合の良い発言になるのは当たり前で。

想像以上の威勢の良い発言ばかりだったというお話。

政府の集めた有識者とやらが(NSS)など安保3文書の改定に向け意見交換を行ったら、「あれ~すごいこと言いだしたぞ」みたいな事になっている。

政府が集めた「有識者」の顔が森本敏となると大体の見当はつくがこれほどとは。

 「敵基地攻撃能力」、賛成意見が大勢 政府が有識者聴取結果を公表
                                 9/1(木) 20:52配信 朝日新聞デジタル
>今年1月以降、17回にわたり計52人の元政府関係者や学識者から聞き取った。焦点の「敵基地攻撃能力」保有は賛成意見が大勢を占めた。
>有識者には森本敏・元防衛相や谷内正太郎・元国家安全保障局長、折木良一・元統合幕僚長らが含まれる。有識者の意見はテーマごとに箇条書きにされているが、発言者名は伏せられている。
>相手のミサイル基地などをたたく敵基地攻撃能力(反撃能力)については、「敵のミサイル発射能力そのものを直接攻撃し、減退させることができる能力を保有することが必要」「ミサイル防衛だけでは不足で『反撃力』を保有する必要がある」といった積極的な意見が7件記された。

どうして発言者の名を伏せる必要があるのか。

有識者と称する人たちは、自分の発言に信念も理念も持っているだろうし当然プライドも持っている。

敵基地攻撃能力保有について賛成なら賛成、反対なら反対を表明して何の差しさわりがあるのか。

名を伏せての公開なら、ネットで名も出さずに無責任な放言をしている人と何ら変わらないと思うが。

有識者とやらが「専守防衛による防御のみでは限界が来ている」と言っている事を考えると、相手から攻撃を受けたから防衛するという事ではなく、自分から敵基地を攻撃するという事に繋がるが、これは「先制攻撃」を視野に入れていることになる。

しかし、この有識者とやらは想像力が働かないのか。

我が国が「敵基地を先制攻撃」するとしよう
その場合、日本が戦争を始めたことになるわけで、相手国は当然反撃してくるからドンパチが続く。

日本の原発も、相手国からの攻撃対象になる。
これこそ戦闘状態になったら、どのような不幸に陥るか、ウクライナを見ていたら分かりそうなものを。

当然戦争を仕掛けた日本はロシアと同じ立場になる。
世界から非難ごうごうで、制裁を課せられるかもしれない。
島国日本には必要な物資も入らなくなる。

こんな展開が予想されるが、有識者とやらはすべて考えて「敵基地を先制攻撃」と言っているのだろうか。

末端の国民の命や財産など何も考えていないのではないか

古い時代の男性脳で考えたら、こういう破壊もやむなしのような考えになるのだろうが、今は「核」の時代だから、一歩間違えたら世界破滅へとつながりかねない。

怖い考えの人達が、安倍亡き後でも自民党と一蓮托生でますます内向きへと進む閉塞社会。