2022年9月20日火曜日

松下政経塾と国際勝共連合(植草一秀氏)

 植草一秀氏が掲題のブログを出しました。それによれば松下政経塾と民社党・旧同盟系の研修機関である富士政治大学校は同種同根で、第2代理事長に就任した松下正寿氏(元立大総長・元民社党議員)は、1969年に統一協会関連の市民大学講座学長に就任し、1974年には統一協会が設立した世界平和教授アカデミーの会長に就任し現在に至っています。松下氏は教祖の文鮮明に関する海外著作の翻訳監修をしたほか「文鮮明 人と思想」を著わすなど、極めて統一教会/勝共連合に近い人物です。

 植草氏は記事中で、佐藤達也氏による論文『世界平和教授アカデミーの正体』を紹介したブログ『道政アトラス一部を引用し、世界平和教授アカデミーは会長松下正寿以下 名高い反共親韓学者が雁首を並べているほか、「参与」に牛場信彦、郷司浩平日本生産性本部会長、桜田武日経連会長、CIA東京ブランチとジェームズ・スチュアート、内閣調査室初代室長村井順など、旧特務機関、財界、KCIA、CIA、JCIAのオンパレードであることを明らかにしました実に統一教会が各分野に深く浸透していることが分かります。松下政経塾もそういう観点で見直すべきでしょう。以下に紹介します。
 なお末尾に上記道政アトラスに掲載された「世界平和教授アカデミー役員名簿」の一部を紹介します。詳細は同ブログにアクセスしてください。
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松下政経塾と国際勝共連合
               植草一秀の「知られざる真実」 2022 年9月19日
松下政経塾と富士政治大学校は同種同根。富士政治大学校は公益財団法人富士社会教育センターが運営した私塾。民社党・同盟系の研修機関。創設は1969年。創設者は民社党第2代委員長の西村栄一氏。
民社党初代委員長の西尾末広氏は最高顧問に就任した。富士政治大学校の第2代理事長に就任したのが松下正寿氏。
松下正寿氏は1968年から1974年まで民社党参議院議員を務めている。
松下氏は1969年に旧統一協会関連の市民大学講座学長に就任。
1974年には旧統一協会が中心になって設立した世界平和教授アカデミーの会長に就任。
1975年には世界日報論説委員に就任。

著作物では、1979年6月に世界日報社からフレデリック・ソンターク著『文鮮明と統一教会 その人と運動をさぐる』を監訳者として刊行。
1984年には文鮮明の人物像や理念を紹介した『文鮮明 人と思想』を刊行している。
1983年5月に設立された日韓トンネル研究会の設立総会で松下氏は呼びかけ人代表として挨拶を述べた。
1985年には、「国際ハイウェイ・日韓トンネルの構想は国際文化財団の創設者である文鮮明先生のものである。我々は先ずこの素晴らしい構想に対して感謝しよう」と書き記している。

松下氏が理事長を務めた富士政治大学校。民社党と同盟の研修機関。
富士政治大学校が創設されたのが1969年。他方、旧統一協会が国際勝共連合を創設したのが1968年である。
民社党参議院議員の松下正寿氏は旧統一協会が創設した世界平和教授アカデミー初代会長に就任している。世界平和教授アカデミーは旧統一協会のシンクタンクの機能を担ったと見られる。

道政アトラス』ブログ様が、「世界平和教授アカデミー」と旧統一協会との関係について詳述した、現代評論社発行月刊誌「現代の眼」1978年4月号掲載の佐藤達也氏による論文『世界平和教授アカデミーの正体』を紹介している。https://amba.to/3QZxSe4
一部を引用させていただく。

「世界平和教授アカデミーの実態を紹介すると、現役員は会長松下正寿以下、別表の通り。
名高い反共親韓学者が雁首を並べているが、(中略注目しなければならないのは、規約上なんの権限もない「参与」に名前を連ねている人々である。
現対外経済相牛場信彦、郷司浩平日本生産性本部会長、桜田武日経連会長、CIA東京ブランチといわれるアジア財団日本代表ジェームズ・スチュアート、内閣調査室初代室長村井順等と並べば、旧特務機関、財界、KCIA、CIA、JCIAのオンパレードである。
この参与のメンバーを見れば、世界平和教授アカデミーの性格が一目瞭然、金脈もはっきりわかる。
また事務局も「財界から援助を受けている」ことを認めている。」

1960年の民社党創設を主導したのは米CIA。革新勢力のなかに対米隷属の反共勢力を埋め込んだ。
革新勢力が一枚岩になって社会主義政権を樹立することを阻止することが目的である。
そのCIAが日本における反共活動の拠点としたのが民社党=同盟=国際勝共連合だ。
松下正寿氏は民社党参院議員で世界平和教授アカデミー初代会長に就任し、富士政治大学校の理事長を務めた。

同盟の系譜を引く対米隷属大企業御用組合連合が連合内の「六産別」であり、士政治大学校と強い類似性を有するのが松下政経塾
野田佳彦氏が国葬出席意向を表明した。野田佳彦氏は松下政経塾第1期生。
国葬=旧統一協会=対米隷属=勝共連合の図式で見ると極めて分かりやすい。
国葬によって対米隷属勢力と対米自立勢力の区分が可能になる。
国葬踏み絵によって真の野党勢力結集を実行することができる。
災いを転じて福と為すことを考えるべきだ。

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              (以下は有料ブログのため非公開)


            世界平和教授アカデミー役員名簿   22.7.23

 

     松下正寿(元立教大学総長)

   

 

 

     

 緒方浩(緒方法律事務所所長)

 

 

◯安芸皎一(関東学院大学教授)

 黒沢清(前独協大学学長)

 

 

◯入江通雅(京都産業大学教授)

   

 

 

◯宇野精一(尚絅大学学長)

 赤堀四郎(大阪大学名誉教授)

 

 

◯大石泰彦(東京大学教授)

 荒木俊馬(京都産業大学総長)

 

 

 奥原唯弘(近畿大学教授)

 石川六郎(鹿島建設副社長)

 

 

◯加瀬英明(評論家)

 石館守三(日本薬剤師会会長)

 

 

 嘉村祐一(青山学院大学教授)

 糸川英夫(組織工学研究所所長)

 

 

 川西誠(日本大学教授)

 牛場信彦(元駐米大使)

 

 

◯気賀健三(成城大学教授)

 金子泰蔵(国際商科大学学長)

 

 

 福田俊夫(日本大学教授)

 金山政英(国際関係共同研究所所長)

 

 

 坂田善三郎(独協大学教授)

 神川彦松(東京大学名誉教授)

 

 

 坂田亮(慶應義塾大学教授)

 木内信胤(世界経済調査会理事長)

 

 

◯佐藤和男(青山学院大学教授)

 桑原寿二(総合研究所中国研究部長)

 

 

 関野英夫(軍事評論家)

 香坂要三郎(大阪大学名誉教授)

 

 

◯田中直吉(東海大学教授)

 郷司浩平(日本生産性本部会長)

 

 

 鳥羽欽一郎(早稲田大学教授)

 近藤道生(博報堂社長)

 

 

 中屋健一(成蹊大学教授)

 斉藤英四郎(新日本製鉄副社長)

 

 

 丹羽春喜(京都産業大学教授)

 桜田武(日経連会長・日清紡相談役)

 

 

◯野間繁(日本学術会議常任委員長)

 ジェイムズ・スチュアート(アジア財団
                日本代表)

 

 

 弘津恭輔(総合研究所研究員)

 坪内嘉雄(ダイヤモンド社社長)

 

 

 房村信雄(早稲田大学教授)

 中島正樹(三菱総合研究所社長)

 

 

 藤田豊(東京電機大学教授)

 西谷啓治(京都大学名誉教授)

 

 

◯古川哲史(亜細亜大学教授)

 松崎芳伸(日経連専務理事)

 

 

 松本達治(京都産業大学教授)

 三鬼陽之助(経済評論家)

 

 

 三諸信吾(高崎経済大学教授)

 三輪知雄(前筑波大学学長)

 

 

 本山博(宗教心理学研究所所長)

 村井順(日本国際問題研究所常務理事)

 

 

 矢島鈞次(東京工業大学教授)

 湯浅八郎(国際基督教大学名誉総長・理事

       長)

 

           〇印は常任理事