2022年9月2日金曜日

国葬反対の国会前大行動に4000人が参加 31日

 総がかり行動実行委が呼びかけた「安倍元首相“国葬”反対 8・31国会正門前大行動」には4000人の市民が集まり、コロナ禍で集まりにくい状況が続いていた近年では最大規模の集まりとなりました。岸田内閣が自らの政権の延命のために国葬を強行しようとすることへの怒りが大きく広がっています。しんぶん赤旗が報じました。

 併せて「レイバーネット日本」の記事「『国葬反対』怒りの大波〜国会正門前に4000人」を紹介します。そこには9分間の動画が添えられていて、現地の雰囲気がよく伝わります。
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国葬反対 声広く 国会前大行動 4000人が参加
民主主義壊すな 私たちの税金使うな
                        しんぶん赤旗 2022年9月1日
小池書記局長スピーチ
 安倍元首相の「国葬」に反対する大行動が31日、国会正門前で行われました。幅広い団体でつくる実行委員会の呼びかけで、4000人(主催者発表)が参加。「弔意を強制するな」などと書かれたプラカードを掲げ、「国葬反対」と声をあげました。

 主催者を代表して戦争をさせない1000人委員会の内田雅敏さんがあいさつ。安倍元首相は、改ざん・ねつぞう、隠ぺいの政治を続けてきた人物だと指摘し、「法的根拠もない『国葬』に、私たちの税金を使うなと言いたい。反対の世論を全国で広げていきましょう」と述べました。

 政党あいさつで、日本共産党の小池晃書記局長は、国葬は法律にはないと指摘し、「法律にないことをなぜ閣議決定で決められるのか。なぜ予算が出せるのか」と批判。「今回の国葬そのものが『数の力で何でもできる』という、民主主義破壊に他ならない」として、「まさにいま日本中で声をあげる時だ。『国葬やめろ』『国会を開け』の声をあげよう」と呼びかけました。
 社民党の福島瑞穂党首は、国葬には法的根拠がないとして、「法律、民主主義を葬る国葬を許さない」と訴え。立憲民主党の阿部知子衆院議員があいさつし、参院会派「沖縄の風」の伊波洋一議員のメッセージが紹介されました。
 3人の市民がスピーチ。「mネット・民法改正情報ネットワーク」理事長の坂本洋子さんは、選択的夫婦別姓反対など安倍元首相はジェンダー平等を攻撃してきたと指摘し、「戦後最長の在任期間が『国葬』の理由にあげられていますが、私たちにとっては暗黒の時代でした。『国葬』に反対します」。
 上智大学教授の中野晃一さんは、国葬反対の世論が広がり海外メディアが安倍政治の問題点に注目するなど岸田首相は想定外の事態になっていると紹介。「私たちの声を、どんどん広げていきましょう」と語りました。
 神奈川県相模原市から来た女性(41)は、何でも閣議だけで決めていく政治が許せないと憤り、「自民党と統一協会との関係性も明らかになるなか、『国葬』なんてしている場合ではありません。民主主義を壊すなと言いたい」と語りました。


「国葬反対」怒りの大波〜8.31国会正門前大行動に4000人
                       レイバーネット日本 2022-09-01
    ⇒  画(9分
 総がかり行動実行委が呼びかけた「安倍元首相“国葬”反対!8・31国会正門前大行動」には、4000人の市民が集まった。岸田内閣が自らの政権の延命のために、法的根拠もなく、弔意を市民に強制する憲法違反の国葬を強行しようとすることへの怒りが大きく広がっていた。コロナ禍で集まりにくい状況が続いたが、この日の正門前は近年では最大規模の集まりとなった。
 「盗人に追銭」「税金勝手に使わせないぞ 強行するなら自腹でやれよ」「安倍晋三は神様なのか? やるなら統一教会葬でどうぞ」など、手作りプラカードには人々の怒りがにじみ出ていた
 集会は午後6時から始まった。主催者挨拶(内田雅敏さん)のあと、立憲野党の国会議員3人がスピーチした。小池晃(共産)・福島みずほ(社民)・阿部知子(立憲)の各議員が立ったが、それぞれの言葉に力があり、聞き応えがあった。「沖縄の風」(伊波洋一)はメッセージを寄せた。また、ジェンダー差別・家父長制に反対する市民団体からもアピールがあった。

 この日のメインスピーカーは、中野晃一さん。中野さんが、海外メディアの取材が自分のところにたくさん来ていることを紹介し、「国葬を強行したことで、海外メディアの関心が日本に集まってきた。岸田の思惑がはずれ、統一教会など安倍の悪いところがどんどん明るみに出て、世界にそれが発信されている。“どつぼ”にはまったのだ。そして安倍は、戦争を煽り、民主主義と東アジアの平和を危うくした人物として暴露されている。その流れを強めるためにも、私たちの国葬反対の声をもっと大きくしていこう」と呼びかけた。

 集会の最後に、菱山南帆子さんがこの日の参加者が4000人だったことを発表した。そして「9月27日は国葬の同時刻の午後2時に、安倍との闘いの象徴的な場であるここに再度集まろう。きょうを遙かに上回る市民の数で埋め尽くし、武道館を孤立化し、圧倒しよう」と訴えた。(M)