2022年12月17日土曜日

安保関連3文書 閣議決定反対! 12.15緊急行動に800人

 15日18時半より、「安保関連3文書」閣議決定反対 12.15国会議員会館前緊急行動が開かれました(主催:戦争させない総がかり行動実行委員会など)。

 18時になると労働者、市民が国会議員会館周辺に続々と結集し総勢800人になりました。
 「レイバーネット日本」が全編の動画付きで報じました。
 それとは別に同日、憲法や国際政治の専門家らでつくる「平和構想提言会議」は国会内で公開会議を開催し、「戦争ではなく平和の準備を―“抑止力”で戦争は防げない―」と題する提言を発表しました。しんぶん赤旗の記事を併せて紹介します。
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もう、本当に怒っています
12.15「安保関連3文書」閣議決定反対!国会前緊急行動
                       レイバーネット日本 2022-12-15
 12月15日18時半より、「安保関連3文書」閣議決定反対!12.15国会議員会館前緊急行動が、衆議院第2議員会館前を中心に開かれた。呼びかけは、戦争させない総がかり行動実行委員会など。安保関連3文書の閣議決定(12/16)を前日に控え、軍事増強やめろ!福祉を切り捨てるな!岸田政権の「先軍政治」にNo!のスローガンを掲げた。18時になると労働者、市民が国会議員会館周辺に続々と結集した。
   全動画(川島ch) (53分)

【開会】18:30
◆司会者 稲葉みなこさん(共同センター)
 安保関連3文書の閣議決定を前に皆さんと共に軍拡反対の声を上げましょう。
◆主催者挨拶 菱山南帆子さん(9条壊すな実行委員会)
 もう、本当に怒っています。明日、安保関連3文書を閣議決定するそうです。国会を通っていないじゃないですか! 国会素通りで何で決めるのでしょうか? 岸田首相は会見で説明したといっていましたが、私、何も聞いていません。話し合われていることは、全て非公開です。こんなのは説明とは言えません。国の形が大きく変わることを、勝手に決めちゃうなんて本当にどうかしています。私たちの税金をむしりとり、福祉を放り投げて軍備に注ぎ込むのはやめてください。これはカルトの手口と同じです。攻撃されると吹聴して、人々を不安にさせてお金をむしりとる。戦争したがる人は戦争に行きません。歴史が証明しています。戦争に行かされるのは若い人です。声を出さない人です。
 それでも街に出ると「攻められたらどうする」と、同じことを繰り返し聞かれます。これも防衛省の誘導でしょうか? 街の姿が少しづつ変わってきています。物価が上がる。軍事費に税金が使われるなど、市民の不安、不審が募り出しています。私たちは自民党の茶番を許しません。何でもかんでも閣議決定で決める。こんな政治風土は誰が作ってきたのか? これは紛れもなく安倍政治です。これを引き継ぐ岸田政権を私たち大人の責任で終わらせましょう! だからこそ、立憲野党と市民共闘で自民党政治を終わらせましょう。頑張りましょう!

【立憲野党国会議員連帯挨拶】
■大河原雅子議員(立憲民主党)
 戦争法を強行採決された悔しさ忘れない。岸田政権は再び過ちを繰り返す。戦争はさせない!やらない!見に行かない!絶対にやめさせましょう。安保関連3文書に反対します。
■伊波洋一議員(沖縄の風)
 敵を攻撃することは開戦です。日中間には戦争をしない条約を結んでいます。喧嘩などして利益など何もありません。アメリカは日本を守りません。アメリカ追従の安保関連3文書など戦争のための道具です。戦争でない外交があるのです。岸田政権は外交に何の努力もしません。私たちは声を上げましょう。戦争するなと!
■福島瑞穂議員(社会民主党)
 何でもかんでも閣議決定は反対です。何で憲法9条を持つ日本が敵基地攻撃能力を持てるのか。を持たない。アメリカがやれといってやるんですよ。主権者が主人公である。平和を守ろう。
■小池晃議員(共産党)
 閣議決定するなの声を上げよう! 閣議決定はどこから見ても憲法違反。トマホークは攻撃兵器と岸田首相に質しても答えない。集団自衛権が行使実行されたら、南西諸島だけでなく東京も戦場になる。戦争税やめろ! 暮らしを守る声を上げよう! 市民と野党の共闘で力つけよう。政治は戦争をさせない。できない政治家は辞めるべきだ。

【市民から連帯挨拶】
■中野晃一さん(市民連合・上智大教授)
 岸田首相は安倍国葬を強行した。安倍の後継は俺だと出しゃばった。安倍グループは戦争はいいが、税金には反対だと自民党劇場が始まった。戦争する前から借金漬けの国はない。少子高齢化で中国とケンカなどできない。アメリカに守られていると洗脳されている。第2の問題は、国会閉じて閣議決定をするのは、日本のためにならないことだ。今回もアメリカは日本を褒めた。日本が攻撃されないのに、攻撃すれば開戦になる。日本が得る軍事情報の出所はアメリカ頼り。アメリカ情報に基づいて先制攻撃する。アメリカのイラク大量破壊兵器攻撃の誤りを忘れてはならない。財源がないのは前からわかっていた。威嚇、先制攻撃で抑止などできない。
■竹田たかおさん(日本山妙法寺)
 私たちは戦争のために税金を払っていません。戦争をさせない、戦争をやらない。憲法にある平和を愛する精神のもとに全世界の人民と協力の声を上げましょう!
■南よしお弁護士
 中国敵視、軍事予算拡大、際限無い増税から軍事費の為に私たちの生活が壊されます。安全保障といっても誰を保障するのですか! 国民一人ひとりを守るのが政治の役目だ。アメリカは日本を守りません。中国、アメリカとの外交努力必要です。政府は外交を怠り緊張を煽ります。皆さんと声を上げます。

【行動提起】
■田中さん(1000人委員会)
 軍事強化は辺野古で起こっているのと同じです。沖縄と連帯して平和を追求します。本日の参加者は800人です。


“抑止力”で戦争防げず 専門家ら「平和構想」提言発表 小池氏あいさつ
                       しんぶん赤旗 2022年12月16日
 憲法や国際政治の専門家らでつくる「平和構想提言会議」は15日、国会内で公開会議を開催し、「戦争ではなく平和の準備を―“抑止力”で戦争は防げない―」と題する提言を発表しました。
 提言は、政府の「国家安全保障戦略」など安保関連3文書に対置する「平和構想」を提起。戦後の安全保障政策を大転換させる敵基地攻撃能力の保有や軍事費の倍増などの強行を厳しく批判し、「軍拡のための『戦略』ではなく、平和のための『構想』こそが求められている」と訴えています。
 軍事力中心主義や「抑止力」至上主義から脱却すべきだと指摘。日本国憲法の基本原則に立ち返るよう求めるとともに、東南アジア諸国連合(ASEAN)などの枠組みが果たす役割の重要性を強調しています。
 さらに、「平和のために何をすべきか」として、
 ▽「攻撃的兵器の不保持」の原則を明確化・厳格化
 ▽辺野古新基地建設と南西諸島への自衛隊基地建設の中止
 ▽核兵器禁止条約への署名・批准
―など具体的な課題を示しています。
 同会共同座長の青井未帆学習院大学教授は、2015年の安保法制の強行に続く大軍拡が進められているとして、「今回の提言がきっかけとなり、戦争ではなく平和の構築に歩んでいくことを強く願います」と述べました。
 会議には野党の国会議員が出席。日本共産党からは小池晃書記局長、井上哲士、山添拓両参院議員があいさつしました。
 小池氏は、岸田政権の大軍拡は憲法・平和・暮らしを破壊すると批判。提言で掲げられた「アジア外交と多国間主義の強化」に共感を寄せ、「ASEANと協力し、東アジアサミット(EAS)を土台にして安全保障の枠組みをつくるべきだ。9条を持つ国にふさわしい外交戦略を持つことこそ求められている」と述べました。