適菜収氏は先に「今年のバカトップ10」を発表しましたが、その後一部の人たちから「あのバカが漏れている」というクレーム?がついたということです。それで適菜氏は急遽、杉田水脈以下の「番外編」を発表しました。見落としていて紹介が遅くなりましたことをお詫びします。
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(12月11日)適菜収「それでもバカとは戦え」2022年振り返り「今年のバカ」トップ10
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適菜収「それでもバカとは戦え」
2022年振り返り「今年のバカ」番外編 旧統一教会と安倍派、ほんこん
日刊ゲンダイ 2022/12/24
年末の恒例企画「今年のバカ」。一部から「あのバカが漏れている」といったお叱りを受けたので、番外編をお届けする。
【細田博之】
2019年10月、統一教会(現・世界平和統一家庭連合)系の団体「UPF(天宙平和連合)」の国際会議で「安倍(晋三)総理に早速ご報告したいと考えております。韓鶴子総裁の提唱によって実現したこの国際指導者会議の場は、大変意義が深いわけでございます」と発言。
【岸信夫】
「統一教会に手伝ってもらったというよりは、メンバーの方にお力をいただいたということだ」と発言。岸は「私は、幅広く募っているという認識だった。募集しているという認識ではなかった」と言った安倍晋三の弟。
【萩生田光一】
統一教会との深いつながりを報道されると「2009年から12年の間に、毎月2回教会を訪れて私が講演をしたり、青年部の皆さんに説教していたと書いてあるんですけど、こういう事実は全くありません」と否定。TBS「報道特集」は萩生田が統一教会の青年部の若者らを相手に講演を行っていた記録を入手。嘘がバレた。
【ほんこん】
安倍銃撃事件当日のニュース映像に映りこんでいた商業ビルの屋上に、白いテント小屋が映っており、これが3時間後になくなっていたことから、「小屋はプロのスナイパーが狙撃のために利用した」というデマが発生。これを真に受けて拡散したのがネトウヨのほんこん。過去のネット記事が発掘されたのも面白かった。「ツイッターで発信するうえでは、どんなことに気をつけていますか?」という質問に対し、「計算に基づいた数字的な根拠を出してツイートすること。文系だと感情論でツイートする方も多いけど、ツイッターは理系のやり方でやった方がいいと思います。そしてフェイクに騙されない。これが一番大事やね」。
【杉田水脈】
保育所の待機児童問題に関し「子供を家庭から引き離し、保育所などの施設で洗脳教育をする。旧ソ連が共産主義体制の中で取り組み、失敗したモデルを21世紀の日本で実践しようとしているわけです」などとコラムで述べていたが「事実として確認できず、不用意な発言だった」と国会で認めた。「事実として確認」できないことを書く国会議員とそれを掲載する産経新聞。
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「それでもバカとは戦え」(日刊現代・講談社 1430円)
適菜収 作家
近著に「ニッポンを蝕む全体主義」「日本人は豚になる」「思想の免疫力」(評論家・中野剛志氏との対談)など、著書45冊以上。「適菜収のメールマガジン」も始動。詳細は適菜収のメールマガジンへ。本紙連載が書籍化「それでもバカとは戦え」好評発売中