2022年12月25日日曜日

隠し切れないワクチン重大リスク(植草一秀氏)

 植草一秀氏は常々コロナワクチンのリスクについて警告しています。

 今回は16日に開かれたワクチンの接種と副反応との関連性を議論する専門部会の内容を取り上げました。
 13日までに報告された12歳以上のワクチン接種後急死者数は1917でしたが、ワクチンが原因と認定された人はゼロだったということです。
 昨年の例でも、ワクチン接種直後に死亡した人1300名超に対して補償金(4420万円)が支払われたケースは唯の1例もありませんでした。
    ⇒ 東京新聞21.11.22  (https://www.tokyo-np.co.jp/article/144078/2
 その理由について植草氏は、厚労省がワクチン起因とすべき症状を4種類に限定し、接種後4時間以内の死亡しか認定しないためで、接種人数あたりの接種後死亡者数は新型インフルエンザ予防接種の250に達しているにもかかわらず認定数ゼロが続いているとしています。
 結果的に死者1917名中、実に1906名が「情報不足等によりワクチンと死亡との因果関係が評価できない」とされ、補償対象に認定されませんでした(残りの11名はワクチンと関係なしと判断されました)。
 また厚労省の「Q&A」で、「『ワクチンを接種した後に亡くなったということはワクチンが原因で亡くなったということではありません」と説明しているのは、正しくは「『ワクチンを接種した後に亡くなった原因がワクチンであるのかどうかは判明していません」と説明すべきであると指摘しました。厚労省のこうした欺瞞は決して見過ごせません。

注.「治験」 数百人~数万人の対象集団について治験薬の効能、忍容性、安全性、相互
         作用を評価する第三段階の治験
  「 予防原則 」  環境や人への影響及び被害の因果関係を科学的に証明されていない場合に
         おいても、予防のための(安全サイドの)政策的決定を行うこと
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
隠し切れないワクチン重大リスク
               植草一秀の「知られざる真実」 2022年12月22日
コロナ騒動がなお繰り広げられている。
厚労省は12月16日、新型コロナワクチンの接種と副反応との関連性を議論する専門部会を開催した。
11月13日までに報告された12歳以上のワクチン接種後急死者数は1917名。
専門部会には死亡とワクチン接種との関連について、
ワクチンと死亡との因果関係が否定できないもの  0件
ワクチンと死亡との因果関係が認められないもの 11件
情報不足等によりワクチンと死亡との因果関係が評価できないもの 1906件
と報告された。
圧倒的多数が、ワクチンと死亡の因果関係が認められない」ではなく、
「情報不足等によりワクチンと死亡との因果関係が評価できない」である。

ただし、この数は氷山の一角。
新型インフルエンザ予防接種では、17の臨床症状が確認された場合に加えて、死亡、臨床症状が重篤なもの、後遺症を残す可能性のあるもの、のすべてが「副反応」の報告対象とされた。
これが新型コロナワクチンでは一変した。報告の対象となる臨床症状は、アナフィラキシー、血栓症、心筋炎、心膜炎の4症状のみに限定され、入院、死亡、機能障害、機能障害のおそれのあるものについては、「医師が予防接種との関連性が高いと認めるもの」だけが報告対象とされた。
アナフィラキシーについては、新型インフルエンザ予防接種の場合、接種後24時間以内の発症が報告対象とされたが、新型コロナワクチンでは接種後4時間以内の発症だけに限定された。

この制度変更が意味するものは何か。
副反応報告を可能な限り少なく見せることが追求されているのだ。第三相治験も完了しておらず、通常の薬事承認を得ていない、特例承認で使用されているワクチン。
副反応報告を新型インフルエンザ予防接種の数倍の厳格さに変更するなら順当だ。
それを、逆に限りなく緩める制度変更を行った。
それにもかかわらず、接種人数あたりの接種後死亡者数は新型インフルエンザ予防接種の250に達している。
接種後急死者について、そのほとんどが「情報不足等によりワクチンと死亡との因果関係が評価できない」に分類されている。

予防原則」の立場に立つなら、ワクチンが原因で死亡した可能性が否定されておらず、ワクチン接種に慎重な対応が必要との見解が示されるべきだが、厚労省は真逆の姿勢を貫いている。
厚労省サイトでは、
Q.新型コロナワクチンの接種が原因で多くの方が亡くなっているというのは本当ですか。
に対して、
A.「ワクチンを接種した後に亡くなった」ということは、「ワクチンが原因で亡くなった」ということではありません。
と表現している。https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/truth/ 
「ワクチンが原因で亡くなった」と認定されていないが、「ワクチンが原因で亡くなったのではない」とも認定されていない。
したがって、
A.「ワクチンを接種した後に亡くなった」原因がワクチンであるのかどうかは判明していません。と記述するべきだ。
「薬害根絶の誓い」の碑を建立した精神が完全に消滅している。

12月16日の専門部会では、 ワクチン接種当日の12月13日に亡くなった11歳男児の事例も報告された。
男児は午後3時40分にファイザー社製5~11歳用3回目を接種。
午後7時15分に浴槽に顔が漬かっている状態でいるのを家族が発見し、救急車を要請。
同30分に救急隊が到着し、救命処置をしながら搬送し、同57分に病院に到着したが、午後9時7分に亡くなった。
ワクチンのリスクに対する対応があまりにも杜撰である。この問題の徹底追及が求められる。

日本経済の黒い霧 ウクライナ戦乱と資源価格インフレ 修羅場を迎える国際金融市場
(ビジネス社、1870円(消費税込み))https://amzn.to/3tI34WK 
国家はいつも嘘をつく』(祥伝社新書)https://amzn.to/3eu8X53 
をぜひご高覧ください。Amazonでの評価もぜひお願いいたします。
             (以下は有料ブログのため非公開)