厚労省が28日に発表した新型コロナ感染による1日の死者数は415人で過去最多を更新しました。これまでの最多は第7波の9月2日で347人/日でした。
第7波ではその後20日余りで100人/日 のレベルまで下がりましたが、今回は死者数はまだ増加の一途を辿っているのでこの先どこまで増加するのか、どこにピークが来るのか見当がつきません。
高齢者福祉施設でのクラスターは954件で、2週連続で過去最多を更新しています。
感染者数に関して専門家は、「現状では十分なスクリーニングが行われていない(⇒捕捉率が低い)」ので実態は第7波を超える感染状況ではないかと述べています。正月を目前にして既に容易ならない状態になっています。
しんぶん赤旗は、全く学習せず無為無策を続けている岸田政権の責任は重大と述べています。
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コロナ 感染死415人 1日最多 高齢者施設クラスターも2週連続
しんぶん赤旗 2022年12月29日
厚生労働省が28日に発表した新型コロナ感染による1日の死者数は415人で過去最多を更新しました。これまでの最多は第7波の9月2日で347人でした。
また、同省が同日発表した直近1週間のクラスター発生状況によると、高齢者福祉施設でのクラスターは954件で、2週連続で過去最多を更新しました。先週は885件でした。
高齢者は基礎疾患を抱えるなど重症化・死亡リスクが高く、高齢者施設でのクラスターは死者数増加の大きな要因となります。先週22日の死者数は339人で過去最多レベルに達していました。
高齢者施設でのクラスターはウイルスの侵入が原因で起こります。検査体制の拡充をはじめ、高齢者を保護する対策が急がれます。同時に、感染者を迅速かつ適切に医療につなぐことが不可欠で、入院を保障する体制の確保が急務です。
28日に公表された新たな新規感染者は21万6219人で、第7波に匹敵する水準になっています。専門家からはこの間、「現状では十分なスクリーニングが行われておらず、実態は第7波を超える感染状況で、致死率は第7波より低いが、死者の絶対数は多くなっている可能性がある」との指摘も出されていました。
オミクロン株の特性やワクチンの普及、感染による免疫獲得などから重症化のリスクは全体として低下しつつも、感染が拡大すれば、重症者、死者の絶対数が増えてくるのはすでに経験してきたことです。全く学習せず、無為無策を続けている岸田政権の責任は重大です。