安倍首相の朝日新聞に対する憎悪は強烈で、一国の首相が一メディアを相手にそんな大人げないことを・・とこれまでも批判されています。
別記事で紹介したように朝日新聞は2005年1月に、その4年前に安倍氏がNHKの従軍慰安婦番組の内容に介入したことをスクープしました。朝日新聞は、安倍氏がなかったこととしている日本の従軍慰安婦問題を厳しく批判しています。
森友学園に国有地を超格安で払下げた問題は、豊中市会議員の木村真氏が2017年2月に記者会見で公表しました。翌日の9日にそれを真っ先に報道したのも朝日新聞でした。その後各TV局が競って籠池氏の経営する塚本幼稚園での教育勅語の暗唱教育などを報じるようになりました。
安倍氏は対立した相手のことは根に持つといわれているので、それらを恨んでいるのかも知れません。ツイートでの朝日新聞バッシングは、読む人を辟易させるものだったようです。
今週、ある週刊誌は表紙に、「朝日が潰れるか安倍政権が倒れるか（要旨）」の大見出しを打ち、両者の闘いとして注目しています。
朝日新聞は3月2日に、「財務省の決裁書類改ざん」という大スクープ記事を打ちました。このとき天木直人氏は「朝日新聞は安倍おろしに舵を切った」と断定しました。
その天木直人氏が今度は、「この勝負、はやくも朝日新聞が勝ちそうな流れになってきた」とするブログを書きました。
確かに、日刊ゲンダイは言うまでもなく、毎日新聞をはじめTV局も一斉に取り上げているだけでなく、田崎史郎氏などの政府寄りのコメンテータは今回はかなり旗色が悪いということです。
安倍政権ベッタリの「夕刊フジ（3月14日号）までが、「ポスト安倍をめぐって政局必至」と大きく報じています。
海外のメディアも安倍政権の危機と報じています。
佐川氏の証人喚問が決定的になり、麻生財務相もいずれ辞任に追い込まれると見られています。しかしそれで文書改ざん問題が片付く訳ではないので政権の危機は続きます。また麻生氏が閣外に去れば反安倍勢力が勢いづくので、9月の総裁選での安倍氏の勝ち目はなくなります。
天木直人氏の朝日新聞が勝ちそうだという予想は当たりそうです。
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この勝負、はやくも朝日新聞が勝ちそうな流れになってきた
天木直人のブログ 2018年3月14日
私の予想がはずれ、この勝負、はやくも朝日新聞が勝ちそうな流れになってきた。
なにしろ、その後もどんどんとあらたな改ざん情報が報道され、麻生財務相、安倍首相の答弁がことごとく虚偽答弁にさせられているからだ。
なすべき内政・外交の懸案が山積してるというのに、政治の混乱が安倍政権の体力を奪い、まともな政策が出来なくなりつつあるからだ。
なによりも、このままでは安倍首相を突き動かす改憲が頓挫する。
ついに海外が不安視し、株価への影響も懸念されるようになった。
ついに財界からも批判が公然と出るようになった。
ついに、自民党内部の安倍批判が公然と行われるようになり、あの小泉進次郎までも安倍批判を口にするようになった。
きわめつけは、きのうの夕刊フジ（３月１４日号）が、ポスト安倍をめぐって政局必至と大きく報じたことだ。
まるで匙を投げたかのごとくだ。
いよいよ、「みんなで渡れればこわくない」状況になってきた。
そうなれば、もはや流れを止める事は、さすがの安倍・菅暴政コンビでも出来ないだろう。
いずれにしても、いつまでも森友疑惑に関わっている場合ではない、森友疑惑は早く決着してくれというのが、皆の思いだ。
早く決着しようとすれば、安倍・菅暴政側に勝機はない。
どうやらこの勝負、はやくも朝日新聞が勝ちそうな流れになってきたような気がする（了）