2018年3月19日月曜日

文書改ざん 各地で抗議集会

森友文書改ざん 「政治やる資格なし」各地で抗議集会
毎日新聞 2018年3月18日
 学校法人「森友学園」に関する決裁文書の改ざんに抗議する集会が18日、東京都内や金沢市、大阪市で開かれた。集まった市民からは、国有地売却に安倍晋三首相や妻昭恵氏の関与はなかったと政権側が早々に結論付けようとしているとして「うそつき内閣に政治をやる資格はない」などと怒りの声が相次いだ。

 東京都新宿区のJR新宿駅西口前は、「アベ政治を許すな」「退陣を」などと書かれたプラカードを掲げた市民らでごった返した。登壇した野党議員が「どんな政治的圧力があったのかを究明しないといけない」と声を張り上げると、大きな拍手が起きた。

 北区の奥平亜希子さん(37)は「官僚だけの判断で書き換えたとはどうしても思えない。野党はしっかり追及してほしい」。新宿区の羽豆俶江(はずよしえ)さん(82)は、不祥事の責任を押し付けられた財務省の官僚が「気の毒だ」とし、「安倍内閣はけじめをつけるべきだ」と総辞職を求めた。

 金沢市のJR金沢駅前では、十数人が安倍首相の顔写真に「うそつき辞めろ」などと書いたプラカードを掲げた。シュプレヒコールなどを上げない“無言の抗議”で、石川県内の20~30代を中心とした有志団体がツイッターなどの会員制交流サイト(SNS)で参加を呼び掛けた。同市の会社員角田(かくだ)進さん(37)は「そんたくを生むような現政権の体質そのものが問題だ」と訴えた。

 大阪市では約600人がメインストリートの御堂筋などを約1時間半かけてデモ行進。森友が開設を目指した小学校の建設予定地は大阪府豊中市にあり、参加者からは「森友問題の発端は大阪だ」と松井一郎知事の説明を求める声も上がった。(共同)