2018年3月18日日曜日

18- 官邸・国会前 16日の抗議集会に1万人超

 安倍政権の退陣を要求する国会周辺での緊急抗議行動は12日(月)に始まって16日(金)まで連日行われました。初日の12には5千人以上が集まり、日ごとに増え続け16日には1万人以上となりました。
 16日の夜は、官邸・国会議事堂への最寄り駅地下鉄「国会議事堂前駅」の複数の出口が警官隊で封鎖され、多くの人たちが会場に行くことが出来ませんでした。官憲が大集会になるのを妨害したわけです。

 怒りは全国に広がり、16は札幌市、青森市、福島市、仙台市、千葉県船橋市、新潟市、長野市、静岡市、名古屋市、大阪市、福岡市、宮崎市、鹿児島市、那覇市などでも抗議行動が呼びかけられました。
 1718日にも各地でデモや街頭宣伝が計画されています。
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抗議1万人超 官邸・国会前「安倍は辞めろ」
しんぶん赤旗 2018年3月17日
「森友学園」公文書改ざん判明後、最初の週末となった16日、首相官邸と国会議員会館前には昼から市民が続々と詰めかけ、最大規模の抗議となりました。官邸前で夜に行われた緊急抗議は、「安倍は辞めろ」などプラカードを掲げる参加者らで歩道が埋め尽くされ、こぶしを手に「公文書改ざんするな」「佐川じゃなくて安倍が辞めろ」のコールが鳴り響きました。

 冷たい雨が降るなか東京都港区から参加した女性(52)は、「改ざんなんて許せるわけないじゃない。総辞職しかないですよ」。
 抗議は市民有志で行われ、さまざまな人が個人として協力。その一人で、「未来のための公共」メンバーの大学生(23)は連日、アルバイトを終えて参加しています。「原動力は、怒りしかないですよね。安倍政権が事実話して責任を取るまで声をあげ続けます」

 国会周辺の行動には、各野党の国会議員も参加。日本共産党からは、小池晃書記局長(参院議員)、吉良よし子参院議員がスピーチしました。
 国会周辺では、12日から緊急抗議が呼びかけられ、5000人、1万人と日ごとに増え続け、この日はそれを突破しました。

 怒りは全国に広がり、この日は札幌市、青森市、福島市、仙台市、千葉県船橋市、新潟市、長野市、静岡市、名古屋市、大阪市、福岡市、宮崎市、鹿児島市、那覇市などでも抗議行動が呼びかけられ、17、18日にも各地でデモや街頭宣伝が計画されています。

 16日昼の国会議員会館前集会(主催=総がかり行動実行委員会)であいさつした同実行委共同代表の小田川義和さん(全労連議長)は、「いったい誰が改ざんを指示したのか、その経緯と真相究明を求めるのは、主権者である私たちの権利であり義務です」と強調し、「内閣総辞職を求める運動をさらに広げていこう」と訴えました。


警察が官邸前デモ封じ 歩道、地下鉄出口ブロック 
田中龍作ジャーナル 2018年3月17日
 安倍首相の退陣を求めるデモが16日夜も、首相官邸前であった。デモの “常設会場” となっている官邸前だが、これまでと違うのは、警察が地下鉄出口を封鎖し、歩道をブロックしていることだ。
 東京メトロ「国会議事堂駅前」。官邸前に出る「3番出口」と「1番出口」は、制服警察官がバリケードを置いて立ちはだかった。

 「どうして行けないんだ」と詰め寄る男性に警察官は「混雑による事故防止のためです」と教科書通りに答えた。
 別の警察官が「2番出口を使って下さい」と誘導するので、一応その通りにした。案の上、屈強な機動隊員たちが歩道をブロックしている。蟻の這い出る隙間もない。メインステージのある官邸の真ん前に近づくのは不可能だ。
 官邸に一番近い「3番出口」に戻って、もう一度トライすることにした。

 「通せ」「ダメです」。田中が警察官と押し問答をしていると、官邸前に出ようとしている男性(60代)が警察官を説得してくれた。「この人は報道の人です。報道の自由のために通してやって下さい」。
 警察は不承不承、田中を通した。ようやく官邸前に出ることができた。
「みんなの政治を私物化するな」「安倍晋三から命を守れ」・・・これまでのデモにない凄まじいまでの怒気が、ドラムの音とともに官邸に突き刺さっていた。

 田中はカダフィのリビア、ムバラクのエジプトなど独裁政権が倒れる革命の現場を見てきたが、官邸前に響くシュプレヒコールのフレーズは、ムバラク、カダフィの末期と似てきた。アベ晋三を模した絞首人形が登場すれば本物になる。
 参加者の人数は日を追うごとに増えているようだが、この勢いがどこまで続くか。懸念材料ではある。

「帰る人」は通すが、「来る人」はダメ。駅のトイレに行こうものなら、二度と官邸前に戻れない。
 官邸前のデモ参加者を増やさないようにする一方で減らしていく。これが警察の戦術だ。官邸の中枢を占める警察庁関係者からそうした指示が出ているのだろう。
 過剰警備は、アベ官邸が民衆の怒りに怯えている証拠だ。
〜終わり~


官邸前で5000人が怒りの声 「10万人デモ」再来の可能性も
日刊ゲンダイ 2018年3月13日
市民の怒りに火が付き始めた。財務省の決裁文書改ざんをめぐり、12日、市民団体が官邸前で抗議集会を開催。主催者発表で延べ5000人もの市民が集結した。2015年に成立した安保法の反対デモを行っていた元SEALDsの奥田愛基氏らも参加。老若男女がドラムのリズムに合わせ、「公的文書を改ざんするな」「佐川じゃなくて麻生が辞めろ」と怒りの声を上げた。

 この日は、ネットメディアやテレビ、新聞など50人以上の報道陣が殺到し、動画や写真を撮影していた。15年に国会前で行われた「戦争法案」反対集会も、日を追うごとにメディアに取り上げられる機会が増え、参加者が加速度的に増加。同年8月30日には参加者が10万人にも膨れ上がった。今回の抗議集会も同規模まで拡大する可能性がある

 集会に参加した高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)は言う。
「当時に似た熱気を感じます。それだけ国民の怒りが大きいということです。国民が意思を示すことができる選挙が当面はありません。怒りを示す場が、国会前や官邸前、全国各地の『路上』に向かい、拡大していく可能性が考えられます。安倍政権が納得のいく説明をしない限り、収まることはないでしょう」
 主催者によると、13日から連日、官邸前で抗議活動を行うという。複数の参加者は本紙に「また参加する」と語った。市民の怒りが大きなうねりになれば、安倍首相は無視できまい。