10日に改造内閣が発足しましたが、19人の閣僚中、統一教会との関係が明らかになった閣僚は7人いました(TBSテレビ)。統一教会と関係があったことを理由に閣僚を去った人たちがいる一方で、新メンバーにもこれだけの関係者が存在するというのでは、一体どういう選定基準なのかということになります。
12日には副大臣と政務官計が決まりましたが、54人中20人が統一教会と関係を持っていました。これだけ大量になると 元々統一教会との関係を清算する意思などないとしか思えず、やはり岸田政権は問題を何も解決できない政権なのではないかと言わざるを得ません。
ところで鈴木エイト氏によると、上記の他に 統一教会との関係を明言していないメンバーが杉田水脈・総務政務官を含めて3人いるということです。杉田氏は19年に関係団体主催の会合で講演したほか、さまざまな言動で通り一遍の関係を超えているように思われます。
任命者である岸田首相はどう弁明するのでしょうか。日刊ゲンダイが報じました。
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旧統一教会と接点ある副大臣・政務官は20人! カミングアウトしていない「3人の名前」
日刊ゲンダイ 2022/08/13
次から次だ。12日、第2次岸田改造内閣の副大臣と政務官計54人が決定した途端、その面々から旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)側との関わりが出るわ、出るわ。教団と自民党議員の根深い関係が改めて鮮明になった。
共同通信の取材に、本人や事務所が接点を認めた副大臣・政務官は少なくとも20人。副大臣はデジタルの大串正樹氏、内閣府の和田義明氏、外務の山田賢司氏、文科の井出庸生氏、農水の野中厚氏、経産の中谷真一氏、それぞれ国交の豊田俊郎氏、石井浩郎氏、環境の小林茂樹氏。
政務官がデジタルの尾崎正直氏、復興の中野英幸氏、いずれも総務の国光文乃氏、中川貴元氏、法務の高見康裕氏、いずれも外務の高木啓氏、吉川有美氏、文科の山本左近氏、いずれも国交の古川康氏、清水真人氏、環境の柳本顕氏──とゾロゾロで、任命責任者の岸田首相は開き直っているとしか思えない。
関わりはそれぞれパーティー券の購入や関連団体の会合・イベントへの出席、祝電、あいさつなど。
見過ごせないのは、宗教法人を所轄する文科副大臣に決まった衆院議員の井出氏だ。
昨年10月の衆院選の際、関連団体から打診があり、演説会に教団関係者数人が参加し、応援を受けていたことを明かした。
関連団体のイベントにもメッセージを送っていたという。
井出議員本人は「反社会的な行為があった団体や個人との関係は見直す」と話したが、初当選した昨年以降、計4回も関連団体の会合に祝電を送っていた衆院議員の山本文科政務官を含め、“濃厚接触者”を旧統一教会の生殺与奪権を握る文科省の要職に就けるとは……。いかに岸田首相が旧統一教会と決別する気がないかが、よく分かる人事だ。
■松野官房長官は「了解した者のみ任命した」と強調
岸田首相は今回の改造で全閣僚に教団との関係を点検し、厳正に見直すよう指示。松野官房長官は12日の会見で「副大臣や政務官にも同様のことを求め、了解した者のみ任命した」と強調したが、まだカミングアウトしていない副大臣・政務官は少なくとも3人いる。
旧統一教会の問題を追及してきたジャーナリスト・鈴木エイト氏によると、星野剛士・内閣府副大臣、鈴木英敬・内閣府政務官、杉田水脈・総務政務官も教団と関わりを持っていた。
「特にLGBT差別発言の杉田氏は2016年、自身のツイッターに『幸福の科学や統一教会の信者の方にご支援、ご協力いただくのは何の問題もない』と投稿。19年には関係団体主催の会合で講演したと指摘されています」(野党関係者)
やはり副大臣・政務官からも排除しきれないのは、自民党と反社会的宗教団体の「切れない」関係を物語る。