2022年8月21日日曜日

私たちの未来 核はいらない 高校生平和ゼミ 1・3万人署名

 東京や広島、沖縄などから集まった高校生たちが19日、日本政府に核兵器禁止条約への署名・批准を求める署名1万3642人分を外務省に提出しました。
 署名は全国八つの高校生平和ゼミナールが呼びかけ、埼玉、東京、静岡、広島、沖縄の中高生や、日本被団協の児玉三智子事務局次長ら41人が提出行動に参加しました。
 東京の高校3年生は、「私たちの未来に、戦争も核兵器もいらない。そのための一歩を踏み出そうと昨年7月から署名を集めてきた」「原宿、吉祥寺などで21回宣伝し学校でも友だちから集めた」と述べました。
 埼玉の高校生は、「外務省は『受け止めたい』というが、条約への対応に明確な回答がない。私たちが世論を集め、もっと強く日本政府に訴えたい」と強調しました。
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私たちの未来 核はいらない 高校生平和ゼミ 13万人署名
外務省に 若者の声で政府の姿勢変えたい
                       しんぶん赤旗 2022年8月20日


← 核兵器禁止条約批准を求め署名提出にむかう高校生たち=19日、外務省前


 私たちの未来に核兵器はいらない―。東京や広島、沖縄などから集まった高校生たちが19日、日本政府に核兵器禁止条約への署名・批准を求める署名1万3642人分を外務省に提出しました。
 署名は全国八つの高校生平和ゼミナールが呼びかけ、埼玉、東京、静岡、広島、沖縄の中高生や、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の児玉三智子事務局次長ら41人が提出行動に参加しました。
 東京高校生平和ゼミナールの高校3年生は、「私たちの未来に、戦争も核兵器もいらない。そのための一歩を踏み出そうと昨年7月から署名を集めてきた」と強調。東京の高校3年生の女性は、「原宿、吉祥寺などで21回宣伝し学校でも友だちから集めた」、埼玉の高校2年生の男性は、「大宮駅で、紙芝居などで核兵器廃絶を訴えた。若者の声で日本政府の姿勢を変えたい」と述べました。
 広島の高校2年生の男性は、「被爆者の話を聞き、自分のことのように感じている。日本政府は核廃絶の努力を」と発言。沖縄の高校2年生の女性は、「戦後、沖縄には2300発もの核兵器が置かれ、日本復帰50年のいまも米軍基地が残っている。誰かの犠牲や核兵器におびえて成り立つ平和は本当の平和ではない。核の島になることを拒否する」と訴えました。

 外務省軍備管理軍縮課の担当者に対し、「核兵器廃絶をめざすなら、核兵器使用を前提とする『核抑止論』から抜け出すべきだ」「条約締約国会議になぜオブザーバー参加しないのか。来年は参加すべきだ」などと訴えました。
 埼玉の高校生は、「外務省は『受け止めたい』というが、条約への対応に明確な回答がない。私たちが世論を集め、もっと強く日本政府に訴えたい」と強調しました。
 署名提出後、高校生たちはロシア大使館前でウクライナ侵略をやめるよう訴え、ウクライナ大使館を訪問しました。