2022年8月29日月曜日

第7波死者7000人超は過去最悪ペース(日刊ゲンダイ)

 コロナによる死者数は、26日324人をピークに27日248人、28日220人と直近3日間では減少傾向にありますが、今後はどうなるのでしょうか。
 日刊ゲンダイによると7月に立ち上がった第7波の累計死者数は、2カ月足らずで7000人を突破し第6波(1~6月)の当初の2カ月(1、2月)の死者数5277人を大幅に超えており過去最悪のペースです。
 過去の実績から見ると死者数ピークに達するの感染者数のピークアウトから3週間ほど遅れているので、9月20日頃まで1日当たりの死者数は増加すると予想されます。
 政府が今回国民の行動に規制を掛けない方針を決めたことを国民は歓迎しているし、海外でもそういう方針の国は少なくありません。しかしそのためには医療体制を充実させ、感染しても安心して医療を受けられる体制を築いておく必要がありますが、ご存知の通り岸田政権は無為を決め込みその対策を何もして来ませんでした。
 これでは話にならず、ことは人命の問題なので全力を挙げて改善に取り組むべきです。日刊ゲンダイの記事を紹介します。
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第7波死者7000人超は過去最悪ペース…「コロナ死」ピークが9.27安倍元首相国葬を直撃か
                          日刊ゲンダイ 2022/08/28
 安倍元首相の国葬(9月27日実施)をめぐり、岸田政権は26日の閣議で今年度予算の予備費から約25億円を支出することを決めた。鈴木財務相は参列者について「最大6000人程度」と説明。弔問外交をもくろむ官邸は各国要人の訪日を期待するが、新型コロナウイルスの新規感染者数はいまだ世界最悪。第7波の勢いはちっとも衰えない。国葬とコロナ死の多発が重なる可能性がある。
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 26日の死者数は324人。11日連続で200人超えだ。7月に立ち上がった第7波の累計死者数は、2カ月足らずで7000人を突破してしまった。1万2000人あまりが命を落とした第6波(1~6月)の当初の2カ月(1、2月)の死者数は5277人。第7波の死者は過去最悪のペースで増えている
 感染者数のピークアウトから3週間ほど遅れて死者数もピークに達するのがこれまでのパターンだ。第6波では2月中旬に感染者数が減り始め、3月上旬ごろに死者数が減少傾向に転じた。

■医療逼迫は改善せず
 足元の第7波はいずれも高止まりが続く。官邸は盆明けに下降局面に入ると見込んでいたが、当てが外れた。近く、感染はピークアウトしたとしても、国葬が行われる9月末ごろは依然として多くの死者を出している公算大だ。
 「感染拡大の初期は病床数に余裕があり、医療体制もうまく回っています。しかし、感染の大波が2カ月、3カ月と続けば、医療は逼迫する。適切な治療を受けられず、亡くなる方が増えてしまう。第7波はそういう厳しい時期を迎えつつあります」(西武学園医学技術専門学校東京校校長の中原英臣氏=感染症学)
 警察庁の調べによると、自宅や高齢者施設など医療機関以外で死亡した人のうち、感染が確認されたのは1月が155人だったが、2月には564人に膨れ上がった。
「社会経済活動を優先し、行動制限をしない考え方は分かります。海外にはそうした方針の国は少なくありません。しかし、同時に医療体制を充実させ、感染しても安心して医療を受けられる体制を築く必要があります。行動制限をしなければ感染はどんどん拡大し、死者が増える。岸田首相は国民の命を守るためのコロナ対策は何もやっていない。医療従事者の4回目接種は遅れ、病床も十分に拡充できていません」(中原英臣氏)

 評価が割れる故人の国葬を強行するよりも、命ある国民の暮らしに目を向ける。それが政治の役割じゃないのか。