2022年8月31日水曜日

安倍氏国葬「弔問外交」は“絵に描いた餅”…現役首脳が出席見送り

 岸田首相は安倍氏の国葬を絶好の弔問外交と位置付けたいようですが、それは「絵に画いた餅」になりそうです。
 28日現在の主要9か国の首脳の出席状況は下記の通りです(「くろねこの短語」より転載)。
   米・バイデン大統領   不参加    露・プーチン大統領   不参加
   英・ジョンソン首相   不参加    中・習近平主席     不参加
   仏・マクロン大統領   不参加    加・トルドー首相    調整中
   独・シュルツ首相    不参加    印・モディ首相     調整中
   伊・マッタレラ大統領  不参加
 まさに惨憺たるありさまです。
 この現役首脳の欠席は、安倍氏の死が統一教会の広告塔であったことと関連しているかどうかは分かりませんが、日本はこれまで外国首脳の葬儀には一貫して冷淡な態度に徹してきたので、当然の成り行きです。
 日刊ゲンダイが、「  …現役首脳が出席見送り、日本政府おざなりのツケ」とする記事を出しました。
 併せて「くろねこの短語」の記事を紹介します。
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安倍氏国葬「弔問外交」は“絵に描いた餅”…現役首脳が出席見送り、日本政府おざなりのツケ
                          日刊ゲンダイ 2022/08/30
 国費2.5億円の支出が決まった安倍元首相の国葬。実施当日の警備費を含めれば、経費はまだまだ膨らむ見込みだ。岸田政権は国民の半数に上る反対の声を無視して「弔問外交」に期待を寄せるが、しょせんは“絵に描いた餅”である。
 政府は各国首脳が顔をそろえる国葬の場を「弔問外交」に活用する狙いだが、今のところ、G7の中で現役首脳クラスが参列を検討しているのはカナダのみ。アメリカのバイデン大統領に続き、参列を検討中だったフランスのマクロン大統領も結局、内政を理由に参列を見送る。
 フランスは代わりに「できるだけ高位の人」の派遣を検討しているというが、現役首脳が一堂に会するサミットのような光景を描いていた日本政府にとっては、期待を裏切られた格好だ。高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)がこう言う。
マクロン大統領の出席見送りは、『弔問外交に応じるつもりはない』との表明に等しいと思います。現在の国際情勢で最も重要なテーマのひとつは、ロシアによるウクライナ侵攻です。ヨーロッパ諸国の中でロシアのプーチン大統領と交渉チャンネルを持つマクロン大統領が不在では、『外交の場』としての国葬は、ほぼ意味をなしません」
 そもそも、日本政府に「弔問外交」の重要性を主張できるほどの実績はない

海外の葬儀には格下クラスを派遣
 2005年のローマ法王葬儀では、欧米の現役大統領が列席する中、日本は格下の首相補佐官を派遣。19年のフランスのシラク元大統領の国葬は、駐仏大使の参列で済ませた。今年5月にアラブ首長国連邦のハリファ元大統領が亡くなった際は、弔問式に首相特使として自民党の甘利明前幹事長を遣わした。
過去の事例を見ても、日本政府は『弔問外交』をきちんとやってこなかったことが分かります。外交は国家間のギブ・アンド・テイク、つまり互酬によって成り立つ。『日本から偉い人は来ていないけど、こっちからは元首級を派遣しよう』とはならないのです。そもそも弔問外交は、国葬実施のために取ってつけた理由でしょう」(五野井郁夫氏)
 外交の場にすらならない国葬に、億単位の国費をムダにしてはダメだ。


反日・反共のカルト宗教の広告塔だった政治家が、なぜ「国葬」なのか・・・まずはそこを議論するのが先だろ!!
                       くろねこの短語 2022年8月30日
 総理がコロナ感染を口実に引きこもりを続けている中、ペテン師・シンゾーの国賊葬じゃなかった国葬について野党ヒアリングがあった。国葬の総経費について野党が突っ込んでも、内閣府や関係省庁はノラリクラリで、概算の数字さえ提示しようとしない。こんなの民間のプレゼンだったら、叩き出されますよ。
安倍元総理の国葬「非業の死、大きな実績」 法的根拠は?経費は適正?

 でもって、国葬については、総経費と共にその法的根拠が大きな問題になっているんだが、ひとつ重要なポイントを忘れてはいませんか。それは、当事者であるペテン師・シンゾーが統一教会(現世界平和統一家庭連合)の広告塔であったという事実だ。
 霊感商法や強制献金で多くの被害者を出している反社会的なカルト団体の布教に広告塔として貢献した政治家なんだから、つまりは共犯者そのものだろう。ああ、それなのに、国葬を議論する中で、その視点がスッポリ抜けてるのはおかしな話なのだ。
 対人恐怖症まがいの官房長官・松野君は国葬とする理由について「非業の死」をその理由のひとつにしているが、カルトの広告塔で恨みを買って銃撃された結果のどこが「非業の死」なんだ。それを言うなら「哀れな末路」だろう
 それを察しているからこそ、当初は出席が取り沙汰されていた各国首脳も二の足を踏んでるんじゃないのか・・・妄想だけど。ともあれ、これで弔問外交とは、おこがましいにも程がある。

 8月29日時点での主要国の国葬参加者
  米・バイデン大統領   不参加
  英・ジョンソン首相   不参加
  仏・マクロン大統領   不参加
  独・シュルツ首相    不参加
  伊・マッタレラ大統領  不参加
  露・プーチン大統領   不参加
  中・習近平主席     不参加
  加・トルドー首相    調整中
  印・モディ首相     調整中
 統一教会が国葬を布教に利用することも目に見えているし、ひょっとしたら総理は国葬当日の台風襲来を祈っていたりして・・・。

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