2022年8月24日水曜日

24- 旧統一教会が「関わりあった報道機関を公表」と揺さぶり

 TVのワイドショーではこのところ統一教会批判に明け暮れています。同教会に弱みを握られた萩生田政調会長は、集中砲火の中で「教会と縁を切る」とも言えずに立ち往生しています。
 そんな中で旧統一教会は21日、「日本国憲法第20条で保障された『信教の自由』を無視した魔女狩り的なバッシング行為が行われているので、現在、各報道機関と当法人および友好団体等とのこれまでの関わり等について、過去に遡って詳細な調査を進めております。調査結果がまとまり次第、全面的に公表させていただく予定です(要旨)という報道機関向けに注意喚起のリリースを出したということです。今問題にされているのは「信教の自由」とは関係のないことです。
 統一教会が困窮しているのは分かるし、これまで同教会系の団体が催していたイベントに積極的に関わってきた報道機関も少なくないから、今の批判報道は自分たちに対する「裏切り」と映っているのでしょうが、そんな「脅し」?に効果があるとは思えません。担当した記者にすれば多少は忸怩たる思いをさせられるかもしれませんが、それで騒動が沈静するとは思えません。
 江川紹子氏が「旧統一教会と関わりあった報道機関の公表『早くやればいい』」とツイートしました。「教団が、教団名を出さず、どれだけの名称を使ってイベントやっていたかも分かって、今後の注意喚起にもなるし」という意味だということです。納得です。
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
旧統一教会「関わりあった報道機関を公表」と揺さぶり…「脅し?」「手口ヤクザ」の声
                          日刊ゲンダイ 2022/08/22
「当法人および友好団体等が開催するイベントへの取材活動を始め、協賛、後援、寄付、ボランティア派遣等を通じて、実に多くの報道機関が密接に関わって来たことは疑いようのない事実です」
 21日、報道機関向けに注意喚起のリリースを出した旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)。テレビのワイドショー番組や週刊誌などで、旧統一教会をめぐる報道が相次いでいることについて、「日本国憲法第20条で保障された『信教の自由』を無視した魔女狩り的なバッシング行為」などと主張。さらに、「現在、各報道機関と当法人および友好団体等とのこれまでの関わり等について、過去に遡って詳細な調査を進めております。調査結果がまとまり次第、全面的に公表させていただく予定です」としているが、このリリースの“最大の狙い”はもちろん、報道機関への揺さぶりだろう。

 すでに日刊ゲンダイが報じている通り、報道機関の中には、旧統一教会系の団体が催していたイベントに対して積極的に関わってきた会社も少なくないからで、今の教団をめぐる批判的なスタンスの報道は、自分たちに対する「裏切り」と映っているに違いない。
「これまで何ら文句を言わず、私たちのイベントに協賛して報道していたよね。それなのに今さら何? どの口が言えるの? とでも言いたいのでしょう。今後、教団は各メディア担当者と過去に交わした詳細な書面などを公表するかもしれません」(司法記者)
 まさにこういう「恫喝」まがいの姿勢が、“反社会的勢力”そのものではないか。

 ネット上でも、《これって、報道機関への脅し?》《手口がヤクザそのもので、こわいわ。》といった声が出ている通り、教団の活動実態は、かつて公安調査庁がマークするほど危うく、「信教の自由」とは程遠いということから考えるべきだ。


江川紹子氏 旧統一教会と関わりあった報道機関の公表「早くやればいい」
                          東スポWeb  2022/08/23
ジャーナリストの江川紹子氏が23日、ツイッターを更新。旧統一教会がかつて関わりがあった報道機関を公表する動きについて「やればいい」と投稿した。
旧統一教会はテレビのワイドショー、新聞、週刊誌などを中心に批判的報道が相次いでいることに21日、対抗措置として、旧統一教会関わった報道機関を全面的に公表することを発表した。
この動きに江川氏は「公表、早くやればいい」と投稿。その理由として「教団が、教団名を出さず、どれだけの名称を使ってイベントやっていたかも分かって、今後の注意喚起にもなるし」と今後のためにもなるという考えを示した

旧統一教会は「友好団体等の開催するイベントへの取材活動を始め、協賛、後援、寄付、ボランティア派遣等を通じて実に多くの報道機関が密接に関わって来たことは疑いようのない事実です」などと説明している。