2018年6月4日月曜日

04- 今度はボルトンにすがるという安倍外交の無残さ..

 トランプ大統領は米朝首脳会談の成功に向け強い意思を示しました。
 曰く
「“最大限の圧力”という言葉はもう使わない」、
「1回の会談での合意は難しいだろうが、何度会談すればよい」
 これは紆余曲折はあっても最終的には合意できるということです
 
 それで大いに慌てているのが安倍首相で、「ボルトンら米政府内の対北朝鮮強硬派と連携し、早急な制裁緩和や経済協力は、非核化実現の妨げになると主張していく」そうです(天木直人氏)。
 ナント、米朝首脳会談への抵抗勢力と組むということで、これは穏やかではありません。つい数ヶ月前まで安倍首相は、「トランプ大統領とは最高に親密な関係」であると豪語していたのではないでしょうか。これは「変転ただならない」というよりも、そもそもが前言が根拠薄弱なものだったということで、当然トランプ氏との関係も今後は不安定になっていくことでしょう。
 
 それはともかくとして、米朝会談が上手くまとまると何か困ることでもあるのでしょうか。明らかなことは、安倍首相には現時点でも「拉致問題を早急に解決しよう」という気持ちが感じられないことです。
 自分こそが拉致問題を解決できる最適任者なのだと国民にも語り、拉致被害家族に強調してきたのに、いまようやくその機会が近づいたというのに一体どうしたのでしょうか。 何か明らかにされると困ることでもあるのでしょうか。
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ついにネオコンにまですがるようになった安倍外交の無残さ..
天木直人のブログ2018年6月3日
 安倍首相の悲鳴が聞こえてきそうだ。
 モリカケ疑惑の事ではない。
 トランプ大統領に見捨てられた安倍外交のことだ。
 ついに6月12日のシンガポール会談が決まった。
 もちろん、会談が決まったからといっても、その結果はまだ不明だ。
 米朝の駆け引きは続いているようだ。
 
 しかし、はっきりしている事は、米朝トップによる首脳会談成功への強い意思だ。
 金英哲副委員長が金正恩委員長の親書の入った超特大の親書をトランプ大統領に渡した。
 それを見たトランプ大統領はついに口にした。
 圧力という言葉はもう使う必要がなくなったと。
 一度で決まらなくても何度でも会談すると。
 これは、時間がかかっても、必ず合意を実現するということだ。
 
 このトランプ大統領の言葉を知って、安倍首相は悲鳴を上げたに違いない。
 今度こそ完全にはしごを外されたからだ。
 安倍首相の悪いところは多々あるが、その中でも最悪なのは往生際が悪いところだ。
 安倍外交もまさしくその通りだ。
 この期に及んでも、まだ核・ミサイル・拉致問題の完全解決だと言い続けている。
 その為に最大限の圧力をかける必要があると繰り返してる。
 サミットなどあらゆる機会に各国にそれを訴えていくと公言している。
 それもいいだろう。
 
 しかし、これだけはやってはいけない。
 きょう6月3日の毎日新聞が教えてくれた。
「日本政府は、ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)ら米政府内の対北朝鮮強硬派と連携し、早急な制裁緩和や経済協力は、非核化実現の妨げになると主張していく考えだ」と。
 こんな事をやるようではお終いだ。
 ボルトンはあのイラク戦争をけしかけたネオコンの一人だ。
 そのネオコンの助けを借りなければならないほど、落ちぶれてしまったということだ。
 それよりもなによりも、トランプ大統領のやりたい事に反対していいのか
 それがばれたらトランプ大統領に首にされる事は明らかだ。
 そんな事も分からなくなってしまった安倍外交である(了)