衆院内閣委は15日、カジノを含むIR整備法案について、審議が不十分だとして野党が激しく抵抗するなか、与党などの賛成多数で可決しました。
国民の多くが納得していないIR法案を急いで成立させようとしているのは、安倍首相とトランプ氏との間で、早期成立の密約があるからだと言われています。
その前日の14日に予定されていた衆院憲法審査会の幹事懇談会は、野党側が「IR法案を巡り与野党間の対立が激化している中で、憲法審だけ合意するようなことはできない」として、開催に応じませんでした。
懇談会では国民投票法改正案について協議する予定でしたが、最低投票率の規定の盛り込みや運動の公平性が担保されていない現行法の是正が抜けた改正案なので、こちらも全く急ぐ必要のないものです。
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衆院憲法審査会 幹事懇開けず 与野党対立激化で
毎日新聞 2018年6月15日
自民、公明両党と立憲民主党など野党は14日、衆院憲法審査会の幹事懇談会の開催を見送った。憲法改正の手続きを定める国民投票法改正案について協議する予定だったが、IR法案を巡る与野党対立激化を受け、野党が開催に応じなかった。
自民党は7日の幹事懇で国民投票法改正案の取り扱いに関する申し合わせ文書を示したが、立憲や国民民主党は回答せず持ち帰っていた。野党幹事は14日の幹事懇に応じなかった理由について「国会がこのような状況で、憲法審だけ合意するようなことはできない」と説明した。与党は協議を続ける構えだが、改正案成立の見通しは立っていない。【田中裕之】