2018年6月10日日曜日

スタンディング 9日で1000日に

スタンディング きょう1000日
安倍政治 止めるまで 浜松駅前 雨の日も風の日も毎日
しんぶん赤旗 2018年6月9日
 雨の日も風の日も、お盆でも正月でも、1日も休まず続けています。「戦争法廃止」を求めて、高橋万記子さん(65)と門奈陽子さん(71)が始めた「浜松駅前毎日スタンディング」が9日、1000日を迎えます。(嘉藤敬佑)
 
 浜松駅北口で毎日午前11時から正午まで、「安倍改憲反対」の横断幕やプラカードを掲げ、3000万人署名などを呼びかけます。集まるメンバーは日によって違います。「いつでも、だれでも参加できる」ことを大切にしています。
 「役割分担が自由にできるのがいい」と語る小粥裕子さん(61)。いつも署名係を買って出ます。「最近は、安倍首相の辞任を求める声が増えた」といいます
 
2人で始め
 最初に立ち始めたのは高橋さん。憲法違反の戦争法案が浮上し、一人スタンディングを開始。強行姿勢の安倍政権に危機感を抱き、反対行動で知り合った門奈さんと相談。2人なら連日できると、2015年9月14日からスタート。「戦争ホーキ」のカードを付けたほうきが話題を呼びました。プラカードなどは参加者の手作り。最近は「#MeToo」などセクハラ疑惑や、モリカケ疑惑など安倍政権への怒りを表すものが増えました。「音楽があれば、注目してもらえる」と、高橋さんが弾くアコーディオンも響きます。
 
 雨の日は、署名などは行わず、カッパを着て小さなプラカードなどを持って立ちます。台風の来た日は「私一人でした」と笑う高橋さん。「続けるのは大変でしょと聞かれるけど、そんなことはない。黙っていては、思いは通じない。家でテレビの画面に向かって文句を言っているより、駅前でこうやって立っている方が楽しい」と話します。
 
 門奈さんは「立ち始めた時と比べると、悪政はいっそう進んでいる。隠蔽(いんぺい)、改ざん、ウソつき政治など、とんでもない。そんな政権が改憲すれば、本当に怖い。絶対に許してはならない」と話します。
 
広がる行動
 2人の行動に、「私も」とスタンディングの輪が広がっています。行う頻度やスタイルは場所によりさまざまですが、現在は市内25カ所、すべての行政区で取り組まれています。
 今後の目標は「安倍暴走政治を止めるその日まで続けます。でも、立憲主義を守る政府ができたら、今度はそれを応援するスタンディングを毎日するかもしれませんね」。
 
写真
9日で1000日を迎える浜松駅前毎日スタンディング=浜松駅北口