2018年6月17日日曜日

拉致被害者家族面会時の安倍首相の発言を聞くにつけても

「拉致問題の安倍」を売りにしてきた安倍首相がいよいよその実力(あるとするならば)を発揮する段階に到達したわけですが、果たしてうまく交渉が出来るのでしょうか。少なくとも彼にはそうした手腕がある、彼ならやってくれるというような声は全く聞こえてきません。
 
 米朝首脳会談が成功裏に終わったとき、安倍首相は、拉致問題は日本の問題として北朝鮮と直接向き合い、問題を解決していく決意」をしたと語りました。それは余りにも当然のことだったので、改めて「決意した」ことには違和感を覚えました。
 「北朝鮮が被害者をすべて帰すと言ったら自分が北朝鮮に行く」とも言いました。これは「全てが解決したら北朝鮮に行く」ということなので、一体何を考えているのかと絶句します。
 
 「こちらから首脳会談を開催したいと持ち掛ければ足元を見られる」とも述べました。
 これも全く理解できません。拉致が確認されてからもう15年以上が空費されて来たというのに、これから改めて持久戦に入ろうというのでしょうか
 
 「私は北朝鮮にだまされない。北朝鮮のだましの手口は分かっている」と、自分の見識?を誇りましたが、いまさら猜疑心の塊りを貫いて、これからも「拉致問題に対する『無為』」を続けようというのでしょうか。トランプ大統領が胸襟を開いた結果あの成果を挙げたことを、どう考えているのでしょうか。
 
 15日夜の北朝鮮の国営ピョンヤン放送は、「日本はすでに解決された拉致問題を引き続き持ち出し、自分たちの利益を得ようと画策している」「国際社会が一致して歓迎している朝鮮半島の平和の気流を必死に阻もうとしている」と日本政府を非難しました。
 14日付の北朝鮮「労働新聞」は〈安倍政権の首を絞める縄――不正醜聞事件〉と題した記事で
現在、安倍政権が森友及び加計学園問題に介入した事実資料が次々と明らかになっている。安倍首相は自分の友人が経営する加計学園獣医学部新設のために隠密に権力を発動した」、「安倍首相は不正醜聞事件に連座したことを認めれば、権力の座から追い出されるため、全てを否定しながら、責任転嫁、執拗な隠蔽行為をしている
などと報じました。
 
 安倍首相は、北朝鮮からそんな風に取り付く島のないような言い方をされ(、併せて自身の政治姿勢を酷評され)るに至った背景についての自覚を持っているのでしょうか。
 北朝鮮が、拉致問題が「解決済み」であると述べたのは15年以上も前のことです。それをどう攻略しようとしているのでしょうか。いまさら「そう言うことなので交渉を始めることができない」というような言い分は通りません。
 
 まるこ姫は、安倍首相に「本当に解決する気があるのか疑わしい」と述べています。
 まるこ姫の独り言、NHKニュース、日刊ゲンダイ(労働新聞の記事に言及)の記事を紹介します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~

拉致被害者家族と安倍首相の面会の中身が相当ヤバい

大丈夫か?

まるこ姫の独り言 2018年6月15日
米朝首脳会談を受けて、安倍首相は拉致被害者家族の方と面会をして、自分の今後の行動を語っている。
もちろん、拉致解決誰もが願っている事だが、安倍首相が拉致被害者家族の方に語った内容が、本当に解決する気があるのか疑わしい。
 
                          6/15(金) 7:55配信 
>安倍晋三首相は14日、北朝鮮による拉致被害者家族会と首相官邸で約50分間面会し、日朝首脳会談について「首脳会談をこちらがやりたいといえば、足元を見られる」と述べ、会談時期などを慎重に見極める考えを示した。

>「私は北朝鮮にだまされない。1994年から拉致問題に取り組んできたが、何度もだまされてきた。北朝鮮のだましの手口は分かっている」と強調した。

>出席者の一人が「(交渉を)慌てないでください」と発言すると、首相は「拙速にはやらない。北朝鮮が被害者をすべて帰すといったら(北朝鮮に)行く」と述べたという。
 
安倍首相と被害者の会の方との面会での会話を聞いていると安倍首相の方が積極的に、動く気が無いのが分かる。
こちらからやりたいと言えば足元みられるとか、すべて被害者を返すと言ったら行くとか、ここでも相手次第で自分から動く気がない。
あれだけ北朝鮮を挑発して、圧力しかないと言ってきた政権に対して北朝鮮だってよい気分じゃないのは確かだろうに、安倍首相の言うようにこちらから首脳会談を開催したいと言えば足元みられるとの考えだとしたら、首脳会談の開かれる可能性がどんどん低くなると思うが。。。。
なぜ、ここまで突っぱねるのだろう。

米国は北朝鮮と、見苦しいほど汚い言葉でやり合ってきたが、それでも水面下で交渉して来たし、首脳会談が決まれば、あのトランプでさえ、今までの言動が嘘のように和やかな対応に終始していた。
外交とはこういったものだろうに。
日本の場合は、パイプも一切ないと言われているし水面下の交渉もやってこなかった、ただ相手を挑発するだけ。
自分から歩み寄るという発想が一切ない。
 
せっかくトランプ大統領に頼んで、日朝首脳会談の道筋を付けて貰ったにもかかわらず、未だに北朝鮮を見下すような居丈高な対応はどうなのか。
金正恩から首脳会談を申し出る可能性は限りなく低いし、騙されないぞと喧嘩腰の相手に、何の見返りもないのに向こうから全員帰国させるという申し出も考えられないし、安倍首相の恐ろしい程の「孤高の人」状態で、拉致問題が進むのか。
 
拉致被害者家族の方も考えが古すぎないか?

>米朝の接近により北朝鮮に対する経済制裁などの圧力が緩むとの懸念については「圧力を緩めてはダメだ。中国、韓国も制裁を緩めてはならない」と繰り返した。
 
どうも安倍首相が、私が司令塔になるとか、北朝鮮には騙されないとか言った言葉を全面的に信じているようだが、なぜ5年半も経って、拉致問題が一ミリたりとも動かなかったのか考えないのか
米朝首脳会談実現は、安倍首相が言ってきたように圧力や制裁が効いただけではない事も考える必要があると思うが、まだ圧力圧力と言っている。
安倍首相の催眠術にでもかかっているとしか思えない。
安倍首相を全面的に信じると、裏にハマってしまう可能性も充分にあると思うが。。。
 
 
北朝鮮メディア「拉致問題解決済み」
NHK NEWS WEB 2018年6月16日
北朝鮮国営の対外向けラジオは、今月12日の米朝首脳会談でトランプ大統領が拉致問題を取り上げて以降、初めて拉致問題に触れました。このなかで「すでに解決された」とする従来の主張を繰り返し、日本政府をけん制しています。
 
北朝鮮の国営メディアを分析しているラヂオプレスによりますと、15日夜、国営の対外向けラジオ、ピョンヤン放送が日本に関する論評を伝えました。
このなかで「日本はすでに解決された拉致問題を引き続き持ち出し、自分たちの利益を得ようと画策している」として、「拉致問題は解決済み」という、従来の主張を繰り返しました。
そのうえで、「国際社会が一致して歓迎している朝鮮半島の平和の気流を必死に阻もうとしている」と指摘し、日本政府を非難しました。
今月12日にシンガポールで開かれた米朝首脳会談で、トランプ大統領が拉致問題について取り上げて以降、北朝鮮の国営メディアが「拉致問題は解決済み」という従来の主張を示したのはこれが初めてで、日朝首脳会談も視野に北朝鮮との直接対話に向けた調整を続けていくとする日本政府をけん制しています。
(後  略)
 
北「労働新聞」が安倍首相の“モリカケ問題”を報道するワケ
日刊ゲンダイ 2018年6月15日
 トランプ大統領に揉み手ですり寄る腰巾着が、何をエラソーなことを言っているのか。14日、北朝鮮による日本人拉致被害者の家族らと官邸で面会した安倍首相。「日本の問題として北朝鮮と直接向き合い、問題を解決していく決意」とドヤ顔で話していたが、モリカケ問題で明らかになった通り、国民に平気でウソをつく男である。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長以上にまったく信用できない。そんな安倍首相に対する強い不信感は北も同じらしい。
 14日付の北朝鮮の「労働新聞」は〈安倍政権の首を絞める縄――不正醜聞事件〉と題した記事でモリカケ問題を取り上げ、こう報じた。
現在、安倍政権が森友及び加計学園問題に介入した事実資料が次々と明らかになっている。安倍首相の妻は、森友学園の名誉校長をしていた時、この学園に大阪府の国有地を安価で買えるようにしてやり、安倍首相は自分の友人が経営する加計学園獣医学部新設のために隠密に権力を発動した〉
安倍首相は不正醜聞事件に連座したことを認めれば、権力の座から追い出されるため、全てを否定しながら、責任転嫁、執拗な隠蔽行為をしている
日本の民心は、権力を悪用しながら不正腐敗を行っている安倍政権に背を向けている
 
 いやはや、日本の安倍政権ベッタリの御用新聞・テレビよりも、よっぽどマトモな報道だ。注目は、日本メディアで日朝首脳会談の可能性が取り上げられ始めたこのタイミングで「モリカケ問題」が報じられたことだ。
 
■「国民から信を失った首相に首脳会談ができるのか」
 元共同通信記者で、米朝首脳会談を取材したジャーナリストの浅野健一氏はこう言う。
「モリカケ問題を報じて『国民から信を失った首相に首脳会談ができるのか』と投げ掛けているのではないか。安倍政権は足元を見られているのです」
 米朝首脳会談報道の陰に隠れて新聞・テレビではほとんど報じられていないが、12日も衆院国交委で森友問題の衝撃の新事実が発覚。森友が約1.3億円で買った国有地をもとに金融機関から10億円を限度額に借り入れることを決め、それを当時の国交省大阪航空局長が承認していたというのだ。10億円の価値があると知りながら、国交省はなぜ、1.3億円で叩き売ったのか。まったく説明がつかない。
 
 カジノ法案などの今国会中の成立を目指す政府・与党内からは会期延長の声も出始めているが、となれば、当然、モリカケ問題が再燃するのは避けられない。国民に隠された新たな事実がまだ出てきそうだ。