2018年6月11日月曜日

安倍政権退陣要求集会に27000人

 加計問題で安倍首相の説明を納得できないと思っている国民は70%に達しています。日頃「信なくば立たず」を口にしている安倍首相はなぜ退陣しないのでしょうか。
    ⇒ 加計問題 首相説明「信用できない」70% (毎日新聞 5月27日)
 
 10日、強い雨の中、「安倍政権の退陣を要求する610国会前大行動」(23団体で作る実行委員会主催)が行われ、2万7千人が集まりました。
 情報公開請求をして最初に「森友問題」の存在を国民の前に明らかにし豊中市議の木村真さんは「安倍はツイている。こんな雨じゃなかったら数十万は集まった」と述べました。
 
 毎日新聞とレイバーネットの記事を紹介します。
 レイバーネットには豊富な写真が掲載されているので、原文にアクセスしてご覧ください。
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 国会議事堂前  
「安倍政権は退陣を」集会に2万7000人
毎日新聞 2018年6月10日
 森友学園を巡る公文書改ざん問題などの審議が続く東京・永田町の国会議事堂前で10日、安倍政権に退陣を求める集会が開かれた。強い雨の中、約2万7000人(主催者発表)が集まり、声を上げた。 
 集会は20以上の市民団体で作る実行委員会の主催。野党の国会議員や市民団体関係者が演説し「森友問題も解決できない政権に、大きな問題を任せられるのか」などと批判した。 
 参加者らは「まともな政治を」「安倍内閣は退陣を」などと書かれたプラカードを掲げ「森友疑惑の徹底追及を」などと唱和した。 
 
 横浜市青葉区から来た自営業、井浦徹さん(67)は「首相夫妻の対応に非常に疑問で、いてもたってもおられずに来た」、大阪市城東区の元看護師、森厚子さん(62)は「安倍(晋三)首相は平然とうそをついているように見える。国会前で疑問をぶつけるべきだと思って駆け付けた」と話していた。【大迫麻記子】 
 
 
「どうにも安倍政権に我慢ならない!」
    〜退陣もとめ雨の国会前に2万7千人
レイバーネット 2018年6月10日
「安倍はツイている。こんな雨じゃなかったら数十万は集まった」。森友問題に取り組む豊中市議の木村真さんは、悔しそうにこう前置きしてアピールした。「財務省の改ざん発覚で安倍は終わりだと思ったが甘かった。安倍は悲願の改憲に必死だ。私たちはそれをさせないために、一日でも一刻でも早く安倍を退陣に追い込もう」。
 
 23団体で構成する実行委員会が主催した6月10日の「安倍退陣を求める国会前大行動」には、強い雨のなか2万7千人(主催者発表)が参加した。歩道だけでなく国会前庭園にも人々が溢れていた。記者は、庭園でプラカードをぶら下げていた男性(写真下)に話を聞いた。
 「年金生活者だ。一人で来た。これまでこうした行動に深くかかわっていたわけではない。でも今どうにも安倍政権に我慢ならなくて来た。安倍の全てが許せない。見ているだけではなく行動に参加しなくてはと思った」と参加の動機を語ってくれた。見渡すと一人参加のシニア層がじつに多い。その表情に、また手作りのプラカードに、安倍をひきづり下ろさなくてはという強い意志が伝わってきた。
 
 集会では、立憲民主党・共産党・社民党・無所属の会の国会議員スピーチに続いて、さまざまな分野から安倍政権批判の発言があった。今参院で「働き方改悪・高プロ」の強行採決が懸念されているが、棗一郎弁護士・過労死遺族の会・エキタス・雇用共同アクションがその危険性を強く訴えた。沖縄からは山城博治さんが参加。「8月にも辺野古埋立の土砂投入が始まる。数千の機動隊が暴力でやってくるだろう。この20年間、反対運動を頑張ってきた。負けるわけにはいかない。力を貸してほしい」とアピールした。
 
 また学者の会の佐藤学さんは「12日の米朝会談に期待している。現在、世界で北朝鮮と国交がないのは米・韓・日の3か国だけだ。米・韓が国交回復し、日本だけが孤立する可能性がある。安倍は和平の妨害ばかりしていて今や平和の脅威になっている。アジア平和のためにも、一刻も早く安倍政権を終わらせよう」と訴えた。なお、この日も鉄柵と威圧的な警察官による過剰警備が目立った。(M)