若者憲法集会実行委員会が3日、上野公園野外ステージで開いたメイン集会には1100人が、また「新宿デモ」には2000人が参加しました。
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力を合わせ9条を守る 「学んだこと伝えたい」
若者憲法集会に1100人 東京
しんぶん赤旗 2018年6月4日
「9条変えるな!」「民主主義守れ!」と若者が憲法について考え、社会に向かって声をあげる若者憲法集会のメイン集会が3日、東京都の上野公園野外ステージで開かれ、1100人が参加しました。
実行委員会を代表して開会あいさつした小山農(みのる)日本民主青年同盟委員長は、「日本中の若者と力を合わせて、安倍政権も9条改憲も一緒に終わらせよう」とよびかけました。
九条の会事務局長の小森陽一さん(東京大学大学院教授)と都内の白梅学園大学で九条の会をつくった女性(大学3年)が「憲法9条の値打ちと主権者の力」をテーマにトークセッションしました。
小森さんは、自民党憲法改正推進本部の憲法9条改定の条文案を解説。「9条の2」を新設し自衛隊を明記することで、「9条1項、2項を死文化し、海外での集団的自衛権の全面的な行使に道をひらくもの」とのべ、安倍9条改憲阻止の「3000万人署名」に全力をあげようと訴えました。
女性は「世論と運動が9条を守ってきた。9条の値打ちを伝えていきたい」とのべました。
各地の若者が横断幕などをもって登壇し、4人の代表が「私と憲法」と題してスピーチ。「新宿デモ」を共催する「未来のための公共」のエミリさんが連帯スピーチしました。
群馬県から参加した女子大学生(22)は「憲法が、戦後の歴史と複雑につながっていることがわかりました。友達にも、学んだことを伝えたい」と話していました。
長野県から参加した男子学生(19)は「全国からたくさんの若者が集まっているのを見て、僕の大学の友達も、実はいろいろ考えているんじゃないかと思いました。もっと働きかけていきたい」と話しました。
若者「9条いいね」 新宿デモに2000人
しんぶん赤旗 2018年6月4日
安倍政権の退陣や9条改憲反対をテーマにした「新宿デモ」が3日、東京都新宿区で行われました。呼びかけたのは、若者憲法集会実行委員会と「未来のための公共」です。全国各地から若者を中心に2000人(主催者発表)が参加し、「安倍政権から9条守ろう」「安倍政権は今すぐ退陣」とコールしました。
デモは、2台のサウンドカーやドラム隊を先頭に行進。参加者は「憲法守れ」「9条いいね」などが書かれたプラカードを掲げ、休日の繁華街でアピールしました。
仙台市から参加した男子高校生(18)は、「安倍政権による、公文書の改ざんは絶対に許せない」と憤り、地元で宣伝も行っているといいます。「民主主義の土台が壊されようとしています。私は、まっとうな政治をしろと声をあげ続けます」
サウンドカーの上でスピーチした大学院生の女性(26)は、改ざんやねつ造、セクハラ発言などが繰り返される安倍政治を見て、「あきらめてしまえば、私たちがウソを許してしまうことになる」と強調。どこからかやってきて悪を成敗する“水戸黄門”はいないとのべ、「私たち一人ひとりが、この政治を終わらせよう」と訴えました。
デモに先立つ集会では、日本共産党の田村智子副委員長、自由党の野沢哲夫東京都第1区総支部長があいさつしました。
若者憲法集会実行委はこの日、都内で分科会や集会を行いました。分科会では、共産党の吉良よし子参院議員があいさつしました。
(写真)安倍政権退陣、9条守ろうとデモ行進する人たち=3日、東京都新宿区