与党側が、これまでの運営の在り方を陳謝したことを受け、今の国会で初めて衆議院の憲法審査会が25日に開かれ、国民投票の実施に伴うテレビ広告の規制をめぐって、来月9日に、民放連から意見を聞くことを決めました。
与党側は、民放連から意見を聞いたあと、直ちに国民投票法改正案の審議と採決を行いたいと提案したのに対し、野党側は「持ち帰って検討する」として、引き続き協議することになりました。
憲法改正にかかわるCM規制は重要な問題なので、拙速に多数決で決めれば良いというものでは勿論ありません。自民党の前のめりの姿勢が気になるところです。
+しんぶん赤旗の記事を追加
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衆院憲法審査会 今国会初開催 CM規制聴取へ
NHK NEWS WEB 2019年4月25日
今の国会で初めて衆議院憲法審査会が開かれ、国民投票の実施に伴うテレビ広告の規制をめぐって、来月9日に、民放連=日本民間放送連盟から意見を聞くことを決めました。
自民党は、意見を聞いたあと、直ちに、国民投票法の改正案の審議と採決を行いたいと提案し、引き続き協議することになりました。
衆議院の憲法審査会は、24日、与党側が、これまでの運営の在り方を陳謝したことを受け、25日、今の国会で初めて開かれました。
そして、国民投票の実施に伴うテレビ広告の規制をめぐって、来月9日に、民放連=日本民間放送連盟から意見を聞くことを決めました。
そのあと開かれた幹事懇談会で、与野党は継続審議となっている国民投票法の改正案の取り扱いなどを協議しました。
与党側は、来月9日に民放連から意見を聞いたあと、直ちに改正案の審議と採決を行いたいと提案したのに対し、野党側は「持ち帰って検討する」などとして、引き続き協議することになりました。
新藤元総務大臣「喜ばしい」
衆議院憲法審査会の与党側の筆頭幹事を務める自民党の新藤元総務大臣は、記者団に対し「ようやく憲法審査会が開かれ、大変喜ばしい。私たちには、国民のための憲法審査を深めていく責務があり、平成の最後に審査会が開けたことは、新たな令和の時代につながっていく。国民投票法の改正案は、すでに趣旨説明が行われてから3回目の国会になるので、まず、この問題にきちんと対応していくことが国会の責務だ」と述べました。
自民 下村氏「よかった」
自民党の下村憲法改正推進本部長は記者団に対し、「憲法審査会が開かれ、よかった。国民投票法の改正案は今の国会で決着がつくようお願いしたい。ぜひ自由討議もやってもらいたい」と述べ、「自衛隊の明記」など4項目の党の憲法改正案についても憲法審査会で議論すべきだという考えを示しました。
維新 馬場幹事長「憲法改正項目の議論をやっていく方向に」
日本維新の会の馬場幹事長は党の代議士会で、「民放連から意見を聞くこと自体を否定するものではないが、ど真ん中の的を射ているわけではないので、今後、本来の目的である憲法改正項目の議論をやっていく方向にリードしていきたい」と述べました。
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自民強引 赤嶺氏が批判 衆院憲法審 参考人招致決める
しんぶん赤旗 2019年4月26日
衆院憲法審査会は25日、国民投票でのテレビCM規制について意見聴取するため、5月9日に民間放送連盟の専務理事らの参考人招致を決めました。
憲法審査会後の幹事懇談会で、自民党は参考人質疑後に与党提出の国民投票法改定案の質疑・採決を行うよう求め、引き続き協議することになりました。
日本共産党の赤嶺政賢議員は「憲法審査会は開くべきではない」と主張。さらに、自民党の強引な提案に対し、「国民投票法の扱いをめぐって野党側はCM規制と一体と主張し、ここでも対立がある。にもかかわらず、与党が強引におし進めようとするなら、再び憲法審査会は開けない状況になる」と厳しく批判しました。