2018年9月28日金曜日

米朝首脳会談を歓迎できない日本のメディア

 トランプ大統領と金正恩委員長が2回目の会談を行うことはほぼ確定的となりました。もはや北朝鮮を取り巻く対話ムードの流れには逆らえないことをようやく悟った安倍首相は、日本時間26日午前の一般討論演説では、「私は、北朝鮮の変化に最大の関心を抱いている」「北朝鮮との相互不信の殻を破り、新たなスタートを切る」「北朝鮮が持つ潜在性を解き放つため、助力を惜しまない」と述べ、「金正恩委員長と直接向き合う用意がある」ことを明らかにしました。
 昨年の演説で16分間のうち14ほどを割い北朝の脅威を強調し、非難したのとは大違いでした。(^○^) 北朝鮮の脅威を訴える上で「刀折れ、矢尽きた」のでしょう。
 北との融和路線に転じるのであれば結構なことなのですが、それが本意でないこともまたあきらかです。
 
 天木直人氏は、「米朝宥和の動きに反対する国がただ一つあり、それが日本だ」と述べました。その元凶が安倍首相であることは論を俟ちません。
 同時に天木氏は、
米朝交渉から取り残され、米朝合意が進めばいよいよ出る幕のなくなる安倍首相が足を引っ張ろうとするのはわかるが、メディアまでが反対一色であるのは失望させられる。読売、産経だけでなく、朝日も毎日も東京も、こぞって米朝再会談は前のめりだとトランプ大統領をけん制していることは腹立たしい」と述べています
 
 朝日新聞、毎日新聞それに東京新聞までが、あたかも安倍首相に洗脳されたかのように北朝鮮不信の一念で貫かれているのは滑稽であり、情けないことです。一体どうしたというのででしょうか?
 
 またそれとは別に「まるこ姫」は、菅官房長官の定例会見で東京新聞の望月衣塑子記者が孤軍奮闘しているのに、それを司会者の幹事社記者が妨害するだけでなく、他の記者たちも全く望月氏をサポートしないことに対して怒りのブログを書いています。
 
 メディアの姿勢を批判する二つのブログを紹介します。
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米朝首脳会談を歓迎できない日本に憲法9条を持つ資格はない
天木直人のブログ 2018-09-27
 どうやらトランプ大統領は金正恩委員長との再会談を決めたようだ。
 その決め手は、南北首脳の南北融和に向けた不退転の決断である。
 この南北両首脳の歴史的決断に、国際社会は誰も異を唱えることは出来ないはずだ。
 そして、南北融和が進めば朝鮮半島の脅威はなくなり、残る問題は北朝鮮と米国の戦争回避だけになる。
 南北融和が進んでも北朝鮮が核兵器にこだわるのは、一重に米国からの攻撃を恐れるからだ。
 まさしく北朝鮮の体制保証と北朝鮮の非核化は同時に解決されなければいけないのだ。
 そして、それに向かって話し合うのがトランプ大統領と金正恩委員長の2回目の首脳会談である。
 誰が見ても歓迎すべき動きだ。
 ましてや、そこで更なる米朝合意が見られれば、誰が見ても喜ばしい事だ。
 
 ところが、この動きに反対する国がただ一つある。
 それが日本だ。
 米朝交渉から取り残され、米朝合意が進めばいよいよ出る幕のなくなる安倍首相が足を引っ張ろうとするのはわかる。
 しかし、メディアも反対一色であるのは失望させられる。
 失望どころか腹立たしい限りだ。
 読売、産経だけでなく、朝日も毎日も東京も、こぞって米朝再会談は前のめりだとトランプ大統領をけん制している。
 それにつられて、世論もまた北朝鮮にだまされるなと言わんばかりだ。
 6月の米朝首脳会談と米朝合意の時もそうだったが、今度もまた、一億総安倍化しているごとくだ。
 もし、そうだとしたら、そんな日本に憲法9条を持つ資格はない。
 安倍首相の憲法9条改憲阻止を訴えるのもいいが、朝鮮戦争終結の実現こそ、日本は国を挙げて歓迎し、率先して協力しなければいけないのである(了)
 
 

望月記者の質問に要望に応える場ではないと言う菅、菅語を追及しない他の記者

まるこ姫の独り言 2018年9月27日 (木)

質問を要望と言う菅。菅語健在なり

例の如く司会者が、望月記者の発言をしつこく妨害


誰がどう見ても質問なのに、それを要望と言う菅官房長官。
この人も日本語の理解能力が無いのか、それとも分かっていての菅語か・・・・・・
相変わらず、慇懃無礼で失礼な奴だ。
そして、日本語理解能力のない安倍首相と麻生財務相とはお似合いだ。

 
望月記者
>沖縄県知事選。菅長官が支援する佐喜真氏は、携帯料金の4割削減を求めると掲げてる。県知事が決められるものではなく、元々菅長官は知事選の結果に関係なく、全国で4割の削減をすべきと考えてるのか?
 
菅官房長官
>ここはあなたの要望に応える場ではない
 
ハア?何言っているんだ。
誰がどう見ても、望月記者は要望などしていない。
質問と要望の区別もつかない、日本国の官房長官。
 
しかも真面目に質問をしているのに、それに答える気などまったくない菅、それをアシストする司会者。
質問者の声より大きな、「質問は簡潔にお願いしま~す、結論をお願いしま~す」は、何なんだ。
本当に了見も狭いし嫌な感じだ。

それにしても他の記者は、いつまで大人しいのか。
キーボードをたたく音ばかりが聞こえているが、肝心の記者は沈黙。
借りてきた猫のように菅の言葉に委縮してしまっているが、本来なら、菅が菅語を使った時点で、他の記者が突っ込む。
それが記者の使命だろうに。。。
 
こうやって、安倍や菅、麻生の発言に対してほとんど核心を突くこともなく、相手の言い分がすべてのように報道してきた事でますます、権力者をつけ上がらせて来た。
その中にいると、自分たちがいかに権力者を甘やかせて来たか、それをいいことに、いかに権力者が我が物顔に振る舞っているのか、気付かないのだろうか。
 
三選後は安倍政権はレームダックに陥ると言われている。
それなのに、いつまでこの政権の忖度をするつもりか。
怖いものはないのだから、どんどん突っ込めばいいのに・・・・
何を恐れているのか。それとも習い性になっているのか。
                      (太字・青字の強調個所は原文に拠っています)