2018年9月5日水曜日

大企業内部留保が425兆円超に 17年度

 財務省が3日発表した17年度の法人企業統計によると、大企業の内部留保が4258兆円となり16年度より224兆円増え第2次安倍政権が発足した12年度から128倍に増えました。
 経常利益も57・6兆円と16年度から48兆円も増やしました。当期純利益は16年度から8兆円増やして44・9兆円となり12年度からは23倍です。
 
 法人税減税を含めアベノミクスによる優遇策、大企業はまさに「我が世の春」のありさまです。
 この間1人当たり役員報酬配当金も大幅に上がっていますが、従業員の賃金は16年度に比べ54000減額しています。12年度と比べると103倍になりますが、この間の消費税増税や物価上昇と合わせると実質減少で大企業の利益の拡大とは対照的です。
 しんぶん赤旗の記事を紹介します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
大企業内部留保 425兆円超
前年度から22兆円増 従業員賃金は減
 しんぶん赤旗 2018年9月4日
 財務省が3日発表した2017年度の法人企業統計によると、大企業(金融・保険業を含む、資本金10億円以上)の内部留保が425・8兆円となりました。16年度より22・4兆円増えました第2次安倍晋三政権が発足した12年度から1・28倍に増えました。経常利益も57・6兆円と16年度から4・8兆円も増やしました。当期純利益は16年度から8兆円増やして44・9兆円となりました。12年度からは2・3倍です
 
 法人税減税をはじめとしたアベノミクス(安倍政権の経済政策)による優遇政策によって、大企業は利益を拡大し続けていることが改めて示されました。
 経常利益の増加に合わせて1人当たり役員報酬は1930万9000円と16年度から60万円以上も増やしました。12年度からは1・13倍の伸びです。配当金も17・5兆円で12年度に比べ1・65倍に急増しました。一方、従業員の賃金は575万1000円と16年度に比べ5万4000円の減額です。12年度と比べても1・03倍にとどまります。この間の消費税増税や物価上昇と合わせると実質減少です。大企業の利益の拡大とは対照的です。
 
 安倍首相は「重く暗い空気は、アベノミクスによって完全に一掃することができた」といいますが、国民生活に晴れ間は見えません。むしろ日本経済の構造的ゆがみが拡大しています。
 安倍政権は来年10月に10%への消費税率引き上げを狙います。一方、大企業向けには「生産性革命」などを口実に研究開発減税の拡充などを「税制改正要望」に盛り込みました。逆立ち政治が極まっています。
 
内部留保 企業が得た利益のうち、企業の内部に蓄積された部分のことです。狭義の内部留保である利益剰余金のほか、形を変えた利益蓄積として資本剰余金や引当金などを合計して算出し、資本金10億円以上の企業を集計しています。
 
 
大企業内部留保 経済のゆがみ進行
小池書記局長が指摘
しんぶん赤旗 2018年9月4日
 日本共産党の小池晃書記局長は3日、国会内で記者会見し、2017年度の法人企業統計で大企業の内部留保が過去最高となったことについて、「利益が賃金に回らず、役員報酬や内部留保、配当に回っている」として「非常に重大な問題だ」と指摘しました
 
 小池氏は、第2次安倍政権発足時(12年度)と比べると大企業の当期純利益は19・5兆円から44・9兆円へと2・3倍も急上昇しているにもかかわらず、大企業の従業員1人当たりの給与は16年度比で減少し、積み上がった内部留保の中身も現金預金が64兆円へと大きく膨らんでいることなどを示して、「経済のゆがみが進行している」「こういう中で消費税の増税を行えばますます経済のゆがみが深刻になっていく」と述べました。
 
図