自死された元財務省近畿財務局の赤木俊夫さんの妻昌子さん(仮名)が27日に立ち上げたインターネット署名:「私の夫、赤木俊夫がなぜ自死に追い込まれたのか、第三者委員会を立ち上げ公正中立な調査を実施して下さい」は、わずか1日半で約15万筆に達しましたが、その後25万筆を突破した(27万筆に)ということです。
ネット署名は下記にアクセスすれば出来ます。
文春オンラインに「赤木俊夫さん妻『森友再調査』署名25万人突破に自殺以来『初めて幸せを感じた』」とする記事が載りました。
2日に発売される「週刊文春」に、かつて自民党支持者だった昌子さんがなぜ告発を決意したかなどの「全告白」が掲載されるということです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
赤木俊夫さん妻「森友再調査」署名25万人突破に自殺以来「初めて幸せを感じた」
「週刊文春」編集部 文春オンライン 2020/4/1
週刊文春 2020年4月9日号
公文書の改ざんを上司に強要されて心身を病んだ末、2年前の3月に自ら命を絶った財務省近畿財務局の上席国有財産管理官・赤木俊夫さん(享年54)。妻の昌子さん(仮名)が、相澤冬樹氏(大阪日日新聞)の取材に応じ、現在の心境を語った。
昌子さんは、夫の死の真相を知りたいと、国と佐川宣寿元財務省理財局長を相手取り、3月18日に損害賠償請求訴訟を提起した。しかし、安倍晋三首相や麻生太郎財務大臣は再調査しないと国会で答弁。そこで、昌子さんは3月27日から、キャンペーンサイト「Change.org(チェンジ・ドット・オーグ)」で、「再調査」を求める賛同者を募った。
すると、翌28日には早くも15万人を突破。4日後の3月31日には、賛同者は25万人を超えた。運営側によると、これは同サイト史上最速、最多の数字だという。
昌子さんは、どれだけの人が賛同してくれるか、最初はドキドキだったという。この反響の大きさには、「(赤木さんが自殺した)あの日以来、初めて幸せを感じました。署名のニュースを見ると血液が沸き立つような感覚がします」。さらに、「20万の人が応援してくれる日がくることを、あの時(葬儀の時)の夫に教えてあげたい」とも明かした。
旧国鉄の分割民営化を受けて、国鉄マンから大蔵省(現・財務省)職員となった赤木さん。
「公務員に誇りを持っていました。普段から『ぼくの契約相手は国民です』と言っていましたし、同じマンションの方には『私の雇用主は日本国民なんですよ。日本国民のために仕事ができる国家公務員に、誇りを持っています』と話していたと、亡くなった後に聞きました」(昌子さん)
4月2日(木)発売の「週刊文春」では、赤木さんがどんな人だったのか、どのようにして昌子さんと出会い、どんな夫婦だったのか、かつて自民党支持者だった昌子さんはなぜ告発を決意したかなど、昌子さんの「全告白」を掲載する。また、幸せな夫婦の暮らしを物語る赤木さんの写真や、池上彰氏、後藤謙次氏などジャーナリストがこの問題について語ったインタビューを含め、12ページにわたって伝えている。