天木直人氏のブログを二つ紹介します。
一つは、月刊FACTAの5月号に載ったという「財務省『自殺職員』魂の慟哭」という見開き3ページの記事についてで、天木氏は野党議員に対して
「今国会で安倍首相の前でその記事を読み上げて、ここまで書かれてそれでも安倍首相は辞める気はないのですかと首相に問うべきだ」
と述べています。そして、
「(そうすれば)首相は辞めざるを得なくなる。辞めなければ末代まで恥を残す事になる。安倍首相は辞める気はないというだろうが、それでもいいのだ。その安倍首相の答弁は、読み上げたファクタの記事と共に、国会議事録に記載され、永遠に残る。こんなひどい事が行われていたのかということが、日本の国会議事録に、日本の政治史の中に残る」
からだと述べています
残念ながら記事の詳細については触れられていませんが、元NHK大阪放送局職員で、森友事件のスクープ記事を出したことで本社から圧力が掛かり最終的に辞職して大阪日日新聞に転身した相澤冬樹氏のものと思われます。
もう一つは、トランプが在韓米軍駐留経費を5倍にするよう要求したのに対して、韓国側が対19年比で13%の引き上げなら応じると回答したことです。
安倍首相には、その内容ととも文大統領の毅然とした姿勢を大いに見習って欲しいものです。
さらに韓国の中央日報日本版によれば文在寅韓国政府は、国防予算を先送りしてコロナ救済資金にあてたと言うことです。それについて天木氏は、
「それこそがいま安倍政権に必要な政策で、文政権に出来て安倍政権に出来ないはずがない。しかし、これを日本国民に知らせると安倍政権は窮地に追い込まれるので、日本のメディアはこんな重要な韓国政府の決断を一切報じないのだ。日本のメディアはどうしようもない」
とメディアの態度を批判しています。
安倍政権におもねっているメディアは情けない限りです。
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森友問題で安倍首相を辞任させる最後の切り札はこれだ
天木直人のブログ 2020-04-21
送られて来た月刊FACTAの五月号に、財務省「自殺職員」魂の慟哭、という見出しの見開き三ページの記事があった。
それを読んで思わずうなってしまった。
これまでにも、自殺職員の遺書を無駄にしてはいけないという記事を、数多く読んできた。
週刊文春の相澤記者の記事も毎週欠かさず読んできた。
しかし、このファクタの記事ほど、森友問題のはじまりから終わりまでを、正確、かつ分かりやすく述べた記事を見た事がない。
しかも、その問題の責任が安倍夫妻にある事をこれほど見事に浮き彫りにした記事はない。
そして、この記事の白眉は、このまま済ませてなるものか、という国民の怒りを、それが言えない国民に代って見事に言い表しているところだ。
ファクタは、「選択」と同様に、店頭では発売されていない情報月刊誌だ。
だからお読みいただきたいと勧めるわけにはいかない。
さりとて、その全文をコピーしてここで紹介する事ははばかられる。
いつものように要約して伝えようとしても今度ばかりは意味がない。
全文を読まなければ私の言っている事が分からないからだ。
そういうわけで、読者にはまことに隔靴掻痒の感を抱かせて申し訳ないが、是非とも野党の国会議員に伝えたいと思って書いている。
もし野党議員の中で、森友問題で更に質問しようとしてる議員がいたら、こう伝えたい。
あらゆる質問は不要だ。
このファクタの記事を、国会質問の中で、安倍首相の前で、自分の言葉として読み上げるだけでいいのだ。
そして最後に、安倍首相に答えさせればいいのだ。
ここまで書かれて、それでも安倍首相は辞める気はないのですかと。
安倍首相は、辞める気はないというだろう。
それでもいいのだ。
その安倍首相の答弁は、読み上げたファクタの記事と共に、国会議事録に記載され、永遠に残る。
こんなひどい事が行われていたのか。
そして、それでも安倍晋三と言う政治家は、首相も政治家も辞めようとしなかったのか。
その事実が、日本の国会議事録に残る。
日本の政治史の中に残る。
それは、2007年に、施政演説方針を述べた直後に、質問を受ける前に政権を放り出した、あの時の恥よりもはるかに恥ずべきことだ。
その恥が永久に日本の政治史上に残るのである。
それほど安倍首相にとって厳しい記事である。
この記事を読み上げる間、安倍首相は聞かざるを得ない。
どんな表情をしてそれを聞いているか、その動画もまた永久に残り、再生される
安倍首相は聞き続ける事に耐えかねて、議事録の停止や審議のストップを要求するかもしれない。
そうなれば、それもまた政治史に残り、国民の記憶に残る。
恥の上塗りになる。
繰り返して野党議員に伝える。
ファクタ5月号の「財務省『自殺職員』魂の慟哭」と言う記事を今国会で、安倍首相の前で、読み上げよ。
いかなる質問も不要だ。
読んで、自分の言葉として聞かせるだけでいいのだ。
そして、最後に、これを聞いても責任をとって辞めるつもりはないかと聞くだけでいい。
辞めざるを得なくなる。
辞めなければ末代まで恥を残す事になる。
それほど核心をついた鬼気迫る記事である。
自殺職員の魂が乗り移った記事である。
安倍首相をかばった関係者全員ともども、「逃がさない」と迫る記事である。
これを書いた記者に、最大の賛辞を送りたい(了)
国防予算を先送りしてコロナ救済資金にあてた文在寅韓国政府
天木直人のブログ 2020-04-22
きょう4月22日の各紙が小さく報じていた。
トランプ大統領は在韓米軍駐留経費の負担割合をめぐる韓国側提案を拒否したと明言し、大幅な増額を求めたと。
まだ、もめているのだ。
しかもトランプは一歩も譲ろうとしない。
すなわち、韓国側が対2019年比で13%の引き上げを提案したのに、「韓国は非常に裕福な国だ。われわれは何十年も彼らを守ってきた。公正な関係ではない」と主張し、拒否したのだ。
まさか最後まで5倍要求を貫くつもりではないだろう。
それにしても、このニュースはもっと大きく取り上げられるべきだ。
なぜなら、必ず日本に跳ね返ってくるからだ。
そして日本にも、とても飲めない増額を求めてくる違いない。
だから日本のメディアは大きく取り上げないのだ。
大きく取り上げれば国民が気づく。そして反発する。
安倍政権は国民とトランプの間の板挟みで苦労させられる。
政府にとって都合の悪い事はメディアは大きく報じないのだ。
しかし、まだ取り上げるだけましだ。
時を同じくして、安倍政権にとって同じく都合の悪いニュースが流されていた。
しかし、どこを探しても、そのニュースは、日本のメディアに出て来ない。
それは韓国の中央日報日本版が流した次のような記事だ。
すなわち文在寅韓国政府は、国防予算を先送りしてコロナ救済資金にあてたと言う記事だ。
詳しくは次のサイトで見ていただきたい。
これこそがいま安倍政権に必要な政策だ。
文在寅政権に出来て安倍政権に出来ないはずがない。
しかし、これを日本国民に知らせると安倍政権は窮地に追い込まれる。
だからメディアは、こんな重要な韓国政府の決断を、一切報じないのだ。
日本のメディアはどうしようもないということだ。
因みに私がこのニュースを知ったのは読者からの投稿だった。
いたるところに新党憲法9条の支持者がいる。
問題は、それら、全国に散らばっている同じ思いの人たちを、どうやって大きな塊にまとめあげていくかである。
私ができることは発信し続けることだ。
そうすることによって国民が気づき、政治に影響力を与えていく事を信じて書き続けるだけである。
私はあなたであり、あなたは私である(了)