日本共産党の熊本県委員会は29日、旧統一協会系の団体行事「ピースロード」に熊本県が名義後援していた問題で、後援の取り消しを求める申し入れを蒲島郁夫知事あてに行いました。
熊本県のピースロード実行委員会には、共同代表実行委員長に、世界平和統一家庭連合の県代表、実行委員に自民党や維新の国会議員のほか、県議、市議、町議らが名を連ね、熊本県とともに多くの県内の市町が後援しています。
「ピースロード」とはホームページによると「世界平和を推進するUPFの世界的な友好親善プロジェクト」とされていて、「UPF」とは統一協会系のNGO団体「天宙平和連合」のこと(創設者は文鮮明)で統一協会系の団体行事であることは明らかです。
それとは別に、日本維新の会の国会議員13人が、反社会的活動で問題となってきた旧統一協会と何らかのかかわりを持っていたことが30日、藤田文武幹事長の記者会見で明らかになりました。これを報じたしんぶん赤旗の記事を併せて紹介します。尚この件に関しては、別掲のLITERAの記事「維新も統一教会とズブズブ! 松井以下の幹部クラスが軒並み関係」が詳しく解説しています。
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カルト被害拡大も 熊本県の旧統一協会系行事後援 共産党、取り消し求める
しんぶん赤旗 2022年7月31日
日本共産党熊本県委員会は29日、旧統一協会(世界平和統一家庭連合)系の団体行事「ピースロード」に熊本県が名義後援していた問題で、後援の取り消しを求める申し入れを蒲島郁夫知事あてに行いました。
熊本県のピースロード実行委員会には、共同代表実行委員長に、世界平和統一家庭連合の県代表、実行委員に自民党の木原稔衆院議員、西野太亮衆院議員、馬場成志参院議員、維新の小野泰輔衆院議員のほか、県議、市議、町議らが名を連ねています。
申し入れでは、旧統一協会が単なる宗教団体ではなく、「霊感商法や高額献金を繰り返してきた反社会的カルト集団」と指摘。「政治家、地方自治体が参加、関与することは同会へのお墨付きを与え、被害を拡大することにつながる」として、県が名義後援した経過を明らかにし、県民と議会に真摯(しんし)な説明を行い、後援を取り消すとともに今後は名義後援しないよう求めています。
申し入れに対し、原山明博県観光戦略部長は「名義後援の判断基準に明らかに違反があれば取り消しも含めて検討する。統一協会との関連を調査して対応を検討したい」と答えました。
申し入れは、松岡勝県委員長、山本伸裕県議、橋田芳昭県書記長が行いました。
【ピースロード】 ホームページをみると「世界平和を推進するUPFの世界的な友好親善プロジェクト」とされています。「UPF」とは統一協会系のNGO団体である「天宙平和連合」のことであり、その創設者は旧統一協会の文鮮明です。
同実行委員会は、平和を祈願して「北は北海道から南は沖縄から福岡を自転車で結び、リレー形式で縦走」と説明しますが、統一協会系の団体行事であることは明らかです。
熊本県とともに熊本市、八代市、玉名市、宇城市、荒尾市、山鹿市、阿蘇市、水俣市、益城町、芦北町、玉東町が後援しています。
維新、旧統一協会と関係 13議員がイベント参加など
しんぶん赤旗 2022年7月31日
日本維新の会の国会議員13人が、反社会的活動で問題となってきた旧統一協会(世界平和統一家庭連合)と何らかのかかわりを持っていたことが30日、藤田文武幹事長の記者会見で明らかになりました。
藤田氏は、同党国会議員団が自主申告制で調査を行った結果、62議員のうち13人が旧統一協会関連団体のイベントへの参加など接点があったと報告。馬場伸幸共同代表、音喜多駿政調会長、足立康史衆院議員、高木佳保里参院議員らとの関与を認めた一方で、寄付の授受や選挙支援など「組織的なかかわりはない」と釈明しました。
藤田氏自身も統一協会系の世界平和女性連合(WFWP)主催の会員制クリスマスパーティーなどに4回参加したと説明。同協会の関連団体だとの認識はなかったものの、「参加しないほうが良かったという思いを持っている」と述べました。
藤田氏は、党の方針として「トラブル団体との距離の取り方は整理すべき」だと表明する予定だとして、かかわりがあった議員を一覧にまとめ来週中に報告すると語りました。
「湯の町湯沢平和の輪」は、2004年6月10日に井上 ひさし氏、梅原 猛氏、大江 健三郎氏ら9人からの「『九条の会』アピール」を受けて組織された、新潟県南魚沼郡湯沢町版の「九条の会」です。