シリーズ「岸田大軍拡異議あり」に〝芸人″の せやろがいおじさん が登場しました。
沖縄在住のおじさんは、沖縄に配備された軍備で先制攻撃をすればその報復が沖縄に来るとして沖縄がまた傷つくと強い危機感と反発を持っていると述べています。
また「敵基地攻撃能力」を「反撃能力」と言葉だけ換えて推し進めること自体が、まずいところに踏み込もうとするときのやり方だと批判します。
そして軍拡の行き着くところに戦争があるとして、平和的解決の道を粘り強く探っていくことが必要と述べます。
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岸田大軍拡異議あり 沖縄に報復また傷つく 芸人 せやろがいおじさん
しんぶん赤旗 2023年3月4日
僕は、専守防衛に必要な最低限度の反撃能力であれば、持っていてもいいとは思っています。でも「敵基地攻撃能力」は、専守防衛を逸脱していると危惧しています。
僕は沖縄に住んでいるので、沖縄に「敵基地攻撃能力」の軍備が配備されると、なにかあったときには、先にこちらからミサイルを撃って、その報復が沖縄に来る、「抑止のため」「本土を守るため」といって沖縄がまた傷つく、とかなり危機感を持っていますし、反発を感じます。
「敵基地攻撃能力」を「反撃能力」と言い換えるのは、「アジアの解放」を掲げた太平洋戦争や、ロシアがウクライナ侵略を「自衛のため」と言い換えているのと同じで、とても危険です。暴力性や危険性をそのままに言葉だけ換えて推し進めること自体が、まずいところに踏み込もうとするときにやることなのではないか。
沖縄にいると、与那国島での軍事演習とか、民間道路を軍事車両が通るとか、軍拡が着々と進んでいると感じます。それが緊張をあおって、いっそう軍備で備えなければという気持ちにつながっているようにも思えます。
なので、平和的外交解決の具体的な方法が示されるといい。「赤旗」には、そういう報道を期待しています。
「危ないから軍拡!」というわかりやすい論理に対抗するためには、軍拡の行き着くところに戦争があると踏まえて、平和的解決の道を粘り強く探っていく必要があります。
(聞き手 米重知聡)
「湯の町湯沢平和の輪」は、2004年6月10日に井上 ひさし氏、梅原 猛氏、大江 健三郎氏ら9人からの「『九条の会』アピール」を受けて組織された、新潟県南魚沼郡湯沢町版の「九条の会」です。