2023年3月28日火曜日

28- 開祖の言で信者あおる 社会的批判は「共産の策動」 反共謀略ビラを全国展開

 シリーズ「徹底追及 統一協会」の記事です。
 地方選を迎えるに当たり、統一協会・勝共連合は昨年末から「統一協会への社会的批判は共産党の策動だ」として組織内を引き締め、 反共謀略ビラの全国展開を計画しています。
 恐るべき執念というしかありませんが、彼らが社会的に批判されているのは、自民党と癒着し、霊感商法、高額献金、集団結婚など反社会的行為を繰り返してきたからであって、それは裁判でも認定されています
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徹底追及 統一協会
開祖の言で信者おる 社会的批判は「共産の策動」 反共謀略ビラを全国展開
                       しんぶん赤旗 2023年3月27日
 統一協会(世界平和統一家庭連合)の政治組織「国際勝共連合」が、統地方選挙にあわせて反共謀略ビラを全国で配布しています。本紙の取材で、勝共連合幹部が、統一協会への社会的批判は日本共産党による〝策動”の結果であると信者に刷り込んで反共キャンペーンに駆り立てていることが分かりま。   (統一協会取材班)

 統一協会・勝共連合は3月に入って仙台市などで集会を開いています。関係者によると、講師の渡辺芳雄勝共連合副会長が、安倍晋三元首相の銃撃事件以降、統一協会・勝共連合が批判を受けているのは、「日本共産党の策動だ」と信者らに訴えているといいます。

■敵意むき出し
 本紙が確認したある集会では、渡辺氏がこんな話をしていました。
 -統一協会の韓鶴子総裁は、批判の背景に共産主義者、日本共産党の策動があり、これを阻止するために、私たちの心構えを明確にする必要があると述べた。韓総裁の一言は非常にありかたかった…。
 韓鶴子総裁は統一協会の開祖文鮮明の妻です。2012年に文鮮明が亡くなると、韓鶴子は生まれながらのメシアだ″と言いだして自身を神格化しました。マインドコントロールされた信者たちにとって文鮮明、韓鶴子夫妻の指示は絶対で強制力を持ちます。
 渡辺氏は講演で、文鮮明の「共産主義に関するすべてのものを打破しなければならない」という言葉も紹介し、日本共産党への敵意をあおています。

■年末から計画
 統一協会関係者によると、首都圏のある地域では、統一地方選挙が始まる3月に勝共連合の会合を持つことを、昨年末から計画していました.。
 関係者によると、勝共連合の幹部が、統一地方選前だから共産党に影響を与えるようなビラ配布をする、と語ったといいます。
 協会・勝共連合が社会的に批判されているのは、自民党と癒着し、霊感商法、高額献金、集団結婚など反社会的行為を繰り返してきたからです。これらの反社会的行為は裁判でも違法だと認定されています
 社会的批判が高まるなか、統一協会・勝共連合は窮地に立っています。渡辺氏は先の集会で「(統一協会・勝共連合への)批判はおかしいと反撃する。反撃しないと、反撃できないと思われる」と述べています。また関係者によると、統一協会のある教会長は信者を前に、「これが最微のたたかい」「大変なこと共産党とのたたかい」と檄を飛ばしたといいます。

 追い詰められた統一協会・勝共連合が反共謀略いう存在意義″を示そうとしている-そんな狙いが浮かび上がります。