2023年3月31日金曜日

31- 統一教会の内部資料で判明。投票してはいけない800名の地方議員

 永岡桂子文科相は「統一協会の解散命令請求のため」と称してひたすら同協会への「質問権の行使」を繰り返しましたが、地方選前には何ごとも起こりませんでした。あたかも「地方選前には解散請求はしない」ことを予め決めていたかのようです。

 元統一協会信者の多田文明氏の記事が「まぐまぐニュース」に載りました。
 それによると地方選・地方議員への統一協会の食い込みは旺盛で、正月前後の同協会バッシング騒ぎでも微動だにしていないということです。
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統一教会の内部資料で判明。投票してはいけない800名の地方議員 多田文明
                      多田文明  2023.03.28
『詐欺・悪質商法ジャーナリスト・多田文明が見てきた、口外禁止の「騙し、騙されの世界」』 まぐまぐニュース
3月23日に9道府県の知事選が告示され、熱戦の火蓋が切られた統一地方選挙。しかしその投票先選びには細心の注意が必要なようです。今回のメルマガ『詐欺・悪質商法ジャーナリスト・多田文明が見てきた、口外禁止の「騙し、騙されの世界」』では、かつて旧統一教会の信者だったジャーナリストの多田文明さんが、800名もの地方議員が旧統一教会と連携しているという、教団の内部資料で判明した驚愕の事実を紹介。その上で、今回の選挙の結果如何では「教団の国教化」がさらに進む懸念があるとして、有権者に対して候補者の見極めを訴えています。

地方統一選挙がスタート。教団と関係を持つ多数の地方議員の存在が内部資料から明らかに
地方統一選挙に先立ち、3月18日に全国霊感商法対策弁護士連絡会の集会にて「政治家の皆様へ統一教会と関係断絶を求める声明」が発表されました。
声明では「国会議員、地方議員を問わず、政治家(首長を含む)には統一教会との関係断絶」を改めて願うとともに「関係断絶を明らかにするため、その所属する各議会において統一教会との関係を断絶する決議」などを求めています。
今も地方議員のなかには、旧統一教会の関連団体にかかわっている者も多くいると考えられていますので、大事な声明といえます。

教団と連携している国会議員150名、地方議員800名、食口議員44名の内部資料も
同日に行われた集会では報道特集(TBS)の編集長により、教団の内部資料が明らかされました。
それによると「2020年議員渉外拡大と教育目標」にて、現在、連携している国会議員は150名、連携している地方議員は800名いることになっています。しかも、現在44名の食口議員(統一教会の信者議員)がいるとの数字も出ています。
特に食口議員は今回のような旧統一教会の批判くらいでは、びくともしないと思いますので、これらの議員はしっかりと有権者に信者を名乗って出馬すべきです。
「教団との関係を持っていたが、今後一切、選挙運動の支援を受けていない」という声を、800名を超える議員一人ひとりからは、ほとんど聞こえてきませんので、教団の関係が継続している恐れがあります。今後の高額献金、霊感商法などの旧統一教会の被害を再び引き起こさないためにも、有権者に対してしっかりと、その声をあげるべきだと思います。
旧統一教会の元2世信者が、過去に関係のあった首長のリストを作って下さっています。今後、地方議員もアップする予定とのことです。ぜひとも、投票の際の参考にしてください。

議員データベース

国際勝共連合から今に至るまで、旧統一教会による国教化が着々と進められている
旧統一教会の目標は、日本人すべてを教団の思想で染めて、国教にすることです。その第一歩として、これまで政治の世界に多くの国民に知られないように深く食い込んできました。
25日に放送された「報道特集」(TBS)でも、親子で旧統一教会の関連団体にかかわってきた国会議員の存在や、まず地方議員として教団の後押しで当選させて、その後、国会議員を送り出していく思惑についても、内部資料から明らかにされています。
教団の信者として、何より優先させなければならないのは、神の摂理です。
神様の願う国にするためには、個人の事情はすべて投げ捨ててでも、国のため、世界のために尽くさなければなりません。神の摂理とは、この世の堕落した人間(サタンの人間)を救い、旧統一教会の教祖を中心に宗教、政治の統一をすることです。
教祖夫妻(真の父母)のためなら、信者らは命さえも投げ出すこともあります。すべては旧統一教会の教えを国教にして、地上に天国を作るためです。私自身も信者時代として、神様の摂理のため、旧統一教会が目指す世界を実現するために、布教活動など睡眠時間を削り、邁進しました。

現在の摂理機関は?
元信者時代、希望に映っていたのは「国際勝共連合」の存在でした。多くの自民党の議員が教団の教えに賛同して、文鮮明教祖を褒めたたえる言葉を発していたからです。死ぬ気で伝道をする原動力の一つになっていました。
「国際勝共連合」は、神の摂理を成し遂げるために必須な機関でした。初代会長は久保木修己氏でしたが、その後、梶栗正義氏の父である梶栗玄太郎氏も会長になっています。
統一教会の教えを広く知らしめて、政治、宗教などを教団の教えを中心に一つにしていくために「摂理機関」(教団の関連団体)が存在します。
「摂理機関統合本部組織図」の内部資料では、トップである「理事長」の横には「梶栗雅義本部長」の名前があり、その下には、事務局や戦略企画会議があります。その下には、「摂理機関」と「平和大使協議会中央会」(この中には、地域別平和大使協議会もあり)が位置しています。
摂理機関には、どのようなものがあるのでしょうか。
資料には「国際釣り友好連盟」「世界平和青年連合」「真の家庭運動推進協議会」「世界平和島嶼国家連合」「統一思想研究院」「世界平和女性連合」「平和統一聯合」「国際ハイウェイ財団」「天宙平和連合」「世界平和連合」「世界平和教授アカデミー」「世界平和女性連合」「ワールド・カープ・ジャパン」「世界日報」「一心病院」があります。
もちろんすべて信者たちによって組織されている団体です。以前に仙台教会の青年部にいたころ、私の上のアベル(教団の上司にあたる人)が「急に世界平和青年連合の責任者もやることになったよ」と、これ以上やることを増やさないでほしいというような困った口調で話してきたことを覚えています。この種の関連団体の人事に関する指示は、教団の上からきます。

八岐大蛇(やまたのおろち)とは、言い得て妙
同編集長によると、教団内では「摂理機関は『やまたのおろち』といわれている」ということです。
八岐大蛇(やまたのおろち)とは、日本の神話に出てくる伝説上の蛇で、一つの体に頭が8つあり、娘たちを食べていたといわれます。信者からなる組織が様々な顔を出して、様々な人たちとの結びつきを強めて、旧統一教会の教えに導いていこうとする団体を作っている点において、言い得て妙といえます。
最終的に、この蛇はスサノオノミコトによって退治されます。その時、尾から草薙剣(くさなぎのつるぎ)が出てきたといわれます。これは天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)とも呼ばれて、三種の神器の一つになっています。
実は、言い得て妙といったのは、ここにも理由があります。
旧統一教会の問題が社会問題化してクローズアップされていくなかで、高額献金や霊感商法による被害、ならびに宗教2世の問題が白日のもとにさらされました。
世論に後押しされるように国が解決に向けて動き出します。そして高額献金を規制する被害救済法が施行されて、宗教2世問題の解決のために、厚生労働省から「宗教的虐待」の通知が出されました。最近では、エホバの証人のムチ打ち、忌避の問題も出てきています。
これらの被害が起きた背景には「信教の自由」があるから、何をしても良いという風潮がありました。「信教の自由」の言葉を出されると、人々の思考は停止していました
しかし今、宗教2世らは「信仰を強制されない権利」を訴えています。
1世信者においても、路上などから、教団の名前を隠されて勧誘されるという、正体隠しの伝道を受けて「宗教を選ぶ自由を奪われた」という主張を行い、伝道の違法性が認められる民事訴訟の判決も多く出ています
信教の自由だから、何をしても許されるわけではない。そのことに多くの方々が目を向けてくれ始めてくれた結果だと思います。
ある意味、旧統一教会問題が退治されることで、本当の意味での「信教の自由とは何か」を考える風潮が出てきたように思っています。これは永遠に子孫に残せる真実の剣になるはずです。

最後に
同番組からの内部資料には「国会復帰基盤造成のためのロードマップ」があり、2015年までに(旧統一教会は)市民権を得て「普通の宗教」となり、2020年以降には王権を復帰(取り戻す)し「国民の宗教」(国教)にするとなっています。
今回の地方選挙の結果しだいでは、教団の国教化への思惑がさらに進む懸念があります。
二度と深刻な被害を引き起こさないためにも、どの候補者に投票するべきなのか。教団との関係を見極めてからしっかりと足を運んでいただければと思います。