米国のビキニ環礁での水爆実験から69年目の今年、「3・1ビキニデー」諸行事が27日、静岡市で始まりました。原水爆禁止日本協議会(日本原水協)全国集会の国際交流会議には、フランス、韓国、マーシャル諸島の海外代表を含む112人が参加しました。
開会のあいさつで、日本原水協代表理事で新日本婦人の会会長の米山淳子さんは、「核なき世界、核兵器禁止条約に参加する政府を求めて議論したい」と語りました。
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核禁条約推進へ国際交流 ビキニデー始まる
しんぶん赤旗 2023年2月28日
(写真)パネリストの発言を聞く参加者=27日、静岡市駿河区
アメリカによる太平洋マーシャル諸島・ビキニ環礁での水爆実験から69年。「3・1ビキニデー」諸行事が27日、静岡市で始まりました。4年ぶりのリアル開催です。原水爆禁止日本協議会(日本原水協)全国集会の国際交流会議には、フランス、韓国、マーシャル諸島の海外代表を含む112人が参加。米国からはビデオ参加し、核兵器のない世界に向けた運動を交流しました。
開会あいさつした日本原水協代表理事で新日本婦人の会会長の米山淳子さんは、軍事対立と分断が強まる中、核の威嚇を許さない行動が世界で広がっていると指摘。「核なき世界、核兵器禁止条約に参加する政府を求めて議論したい」と語りました。
フランス地政学研究所学生のレミー・コロさんは、核軍拡競争は今すぐにやめなければならないと語りました。
マーシャル諸島共和国元上院議員のアバッカ・アンジャイン・マディソンさんは、67回の核実験によりいまだに続く放射線被害の実態を告発しました。
韓国・韓信大学統一平和研究院先任研究員のイ・ジュンギュさんは、朝鮮半島、北東アジアにおける軍事挑発に反対し、周辺の軍事化に抵抗の声を高めるべきだと語りました。
日本原水協の土田弥生事務局次長は、日本の禁止条約参加が世界の核廃絶の前進に貢献することになると指摘し、この変化を起こすことを呼びかけました。
米ニューヨーク州ピースアクションのミカエラ・チェルキエスさんは、米国での核兵器廃絶に向けた草の根運動を紹介しました。