2023年3月11日土曜日

11- 「岸田《人間不信》政権」のヤバすぎる実態(現代ビジネス)

 現代ビジネスに「  『岸田《人間不信》政権のヤバすぎる実態」という記事が載りました。「官邸で、誰ひとり総理を敬っていない」というものです。

 岸田首相は国会でも囲み取材でも、何かを問いかけられると「それについては様々な議論がありますが……」「しっかりと検討していきたい」などと繰り返して時間をやり過ごすだけの、空虚な存在ということがいよいよ明らかになってきています。
 自ら「人の話をよく聞く」ことを売りにして登場した岸田首相ですが、最も信頼できる人間として官房副長官に登用した筈の木原誠二氏についても、同氏が何を言っても『その話はもういい』と聞く耳を持たないということで、いまでは口も利かない状態にあるということです。あの「あらゆる選択肢を排除せず…」は一体どうなったのでしょうか。後は「推して知るべし」です。
 ~ 誰とも口をきかない首相、それを見て不信を抱き離れる部下。ますます首相は口をきかなくなる  この悪循環で、政権の足元はガタガタだということです。ある自民党閣僚経験者は「いくつも内閣を見てきたが、こんなのは初めてだ」と語ります。

 いまや岸田氏があまりにも空虚な政治家であること 国民にも身内にもバレました。
 大いに未熟な人間が首相の座に就くというのは、もう珍しいことではなくなりましたが、ここまで首相が人間不信に陥って官房長官とも、副長官とも、秘書官ともろくにコミュニケーションをとらず、国会と執務室を往復するだけで、夜になるとさっさと公邸へ戻るというのは異常で 職務放棄にも等しいものです
 ところで岸田首相は自らの延命を最優先課題にして、本来の宏池会の理念とは逆の方向にいとも簡単に奔り出しました。それこそは「空虚」の為せる業で、彼は「空虚」と「打算」の人間であったのでした。
 その結果、史上最悪の軍拡と改憲を目指す「最」極右の政治家になろうとしていますが、ここまで孤立していては彼に「名を為さしめる?」ことへの反動も大きいのではないでしょうか。それで挫折してくれるのであればそれこそは大いなる摂理ですが。
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衝撃の「林外相G20会合欠席」が起きたのは「側近がわざと調整をサボったから」だった…?「岸田《人間不信》政権」のヤバすぎる実態
                          現代ビジネス 2023.03.10
                   「週刊現代」2023年3月11・18日号より
「信なくば立たず」。1年半前、総裁選に出馬した岸田はそう語った。だが今や、官邸にも自民党にも「信」などカケラも見当たらない。疑心暗鬼に陥った「芯」なき宰相に、難局を乗り切る力はない

「官邸で、誰ひとり総理を敬っていない」
「彼はこう言ったんだよ」「それが彼の性格だから」
新聞記者とのオフレコ懇談で、同性婚カップルについて「隣に住んでいたら嫌だ」などと述べて更迭された、元首相秘書官の荒井勝喜。経産官僚らしい口の軽さで、記者たちには「困った時の荒井」と重宝されていたが、10歳上の主・岸田文雄を「彼」と呼んで憚らないことでも知られていた。
官邸で、誰ひとり総理を敬っていないことが言葉尻からも伝わってきた」(全国紙官邸担当記者)
この国の中枢はいま、異常事態に陥っている。
安倍晋三政権や菅義偉政権では、総理が人事権を振りかざして部下を押さえつけたり、総理の威を借り「腹心」を名乗る人物が官僚や記者を怒鳴り散らしたりして、もの言えぬ空気を作り出していた。そうした雰囲気は国民にも伝わり「独裁政権」と批判された。
岸田政権では、そのようなことはない。ただ岸田は国会でも、囲み取材でも「それについては様々な議論がありますが……」「しっかりと検討していきたい」などと繰り返して時間をやり過ごし、去っていくだけだ。
腰巾着が「総理の意向なんだから、従えよ!」などと周囲にすごむようなことも、まったくない。それは裏を返せば、官邸の官僚も自民党の政治家も、全員が総理をナメきっているからだ。
だがその一方で、岸田は曲がりなりにも、この国の最高権力者である。結果「総理が何を考えているのか、誰も知らない」「総理は単に、何も考えていないのかもしれない。だがそうだとしても、誰にもコントロールできない」という恐ろしい状況が発生しているのだ。

匙を投げた官房長官
俺が何を言っても、岸田さんは『その話はもういい』と聞く耳を持たない」「この政権では、もう何もできないよ。無理だ
ある自民党関係者の前で、官房副長官の木原誠二はこうこぼした。
総理就任直後、'21年秋の衆院選で、岸田は自派閥のホープである木原を「最も信頼する男だ」と声を張り上げた。それが今では、官邸の同フロアに部屋を構えながら、口もきかない状態である。
官房長官の松野(博一)さんとも似たような感じです。去年の11月に寺田(稔前総務相)と葉梨(康弘前法相)の辞任が決まったときも、『閣僚が辞めるっていうのに、総理はまったく俺に相談しないんだ。そんなんで官房長官がいる意味があるのか』と憤っていたし、今年に入ってからも同じような不満を漏らしている。
官邸は脱力状態というか、バカバカしいという空気が充満しています。いくつも内閣を見てきたが、こんなのは初めてだ」(自民党閣僚経験者)
総理が官房長官とも、副長官とも、秘書官ともろくにコミュニケーションをとらず、国会と執務室を往復するだけで、夜になるとさっさと公邸へ戻る。あらゆる意見を吸い上げ、調整し、判断を下すのが仕事の総理大臣にあって、岸田の態度は職務放棄にも等しい

サボタージュで国際問題
誰とも口をきかない岸田。それを見て不信を抱き、離れる部下。ますます岸田は口をきかなくなる……この悪循環で、政権の足元はガタガタだ。
ついに国際問題が起きた。外相の林芳正がインドで開かれたG20外相会合を「国会を優先する」として欠席し、インド最大の新聞ヒンドゥスタン・タイムズは「信じがたい」と非難した。国会対策に絡む自民党中堅議員が明かす。
「松野官房長官や、国会での根回しを担当する(自民党の)高木(毅)国対委員長、官房副長官の木原・磯埼(仁彦)が、野党と調整して林さんの予算委員会欠席を呑ませるのを、わざとサボったせいだと言われています。
松野さんと高木さんは同じ安倍派だし、林さんの日程を共有していないはずがない。議運(議院運営委員会)に出るのが仕事のはずの木原と磯埼は顔すら見せないし、もうムチャクチャなんです」
各国が揃って外相を派遣する中、日本だけが非礼をはたらき、インドの面子を潰した。だがこれだけ大事になっても、岸田は意に介さない。涼しい顔で「総合的に判断した」と嘯き、また黙る。


岸田首相が何度も電話で「どうすれば支持率が上がりますか?」麻生氏「これ以上は下がりようがねえよ」のエンドレス茶番に終止符を
                           現代ビジネス 2023.03.10
                   「週刊現代」2023年3月11・18日号より
「信なくば立たず」。1年半前、総裁選に出馬した岸田はそう語った。だが今や、官邸にも自民党にも「信」などカケラも見当たらない。疑心暗鬼に陥った「芯」なき宰相に、難局を乗り切る力はない。
前編記事『衝撃の「林外相G20会合欠席」が起きたのは「松野・高木・木原・磯崎がわざと調整をサボったから」だった…「岸田《人間不信》政権」のヤバすぎる実態』より続く。

支持率アップにご執心
口を開いたと思えば、自分の支持率アップ策の話ばかりだ。
「サミットまでに! 何としても行けるように!」
机を何度も叩いて怒鳴る岸田。呼び出されたのは外務省から出向する秘書官、大鶴哲也である。
G7首脳でウクライナを訪れていないのは、自分だけ。5月のG7広島サミット前にキーウ入りを果たさねば、肩身の狭い思いをする ―。この数ヵ月、岸田はキーウ訪問に固執し、外務省に無理筋の調整を強いてきた。
「最初は1月の通常国会前の訪問を計画していましたが、日本の法律では銃器を所持しての身辺警固が難しく、アメリカに警備を要請したものの、断られてしまった。
すると2月20日にバイデン大統領がキーウを電撃訪問し、総理は怒り狂った。『ハリス副大統領も直前まで知らなかったそうです』と宥めても聞く耳を持たず、そこから外務省は次官・局長が連日会議を開くハメになりました」(外務省キャリア)

「これ以上、下がらねえよ」
結局のところ、岸田は「空っぽ」な宰相だ。安倍や菅には、良くも悪くも「やりたいこと」があり、それを支える腹心がいたが、岸田には何もない。総理大臣として何をなすべきか、それすらも分かっていないのだ。
政治生命を懸けて、国民に訴えたい信念も政策もない。「少子化をなんとかする」「LGBT問題に取り組む」などと、ただその時々で聞こえのいいことを言って、支持率の浮揚を図るだけ。あれほどアピールした「岸田ノート」に、いったい何を書いていたというのか
あまりにも空虚な政治家であることが、国民にも身内にもバレている。それは政権を支える後見人であるはずの、自民党重鎮たちも同様だ。
ある閣僚経験者によれば、自民党副総裁の麻生太郎は最近、こうボヤいていたという。
「岸田から電話がかかってきたと思ったら、毎回毎回『どうしたら支持率が上がりますか?』と聞いてくる。『これ以上は下がりようがねえよ』と答えているんだ」

スタンドプレーばかりが目立つ重鎮たち
だがその麻生とて、選挙を通して自派閥を拡大することしか頭にない。自分の都合ばかり考えているという点では、岸田と五十歩百歩である。次期衆院選に向けた候補者調整で、各地に手下を次々とねじ込んでいるのだ。
麻生さんは千葉5区、神奈川19区と、県連や地元支部の意向を無視して立て続けに自分が選んだ候補者を下ろしている。愛知16区でも麻生派若手の山本左近を押し込もうと、自ら関係先を回っているが、県連からは『山本の地元は16区じゃないだろう。よそ者で勝てるのか』と不満が噴出し、収拾がつかなくなっている」(自民党選対関係者)
岸田、麻生との「三頭政治」の一角を自負する党幹事長の茂木敏充も、国民の間の知名度はゼロに等しいにもかかわらず「岸田の次の総理は俺だ」という顔をして、相変わらずスタンドプレーを続けている。前出と別の自民党中堅議員が言う。
根回しナシで発言して総理を激怒させた『児童手当の所得制限撤廃』も、あれだけ批判されても『考えは変わらない』と言い切ったし、岸田総理との関係はますます険悪になっている。
総理の側も、麻生さんや茂木さんが『岸田後』を意識した言動を隠さないのを見て、意固地になるばかり。2月8日には5ヵ月ぶりに3人で会食をもったが、そこで日銀総裁人事について麻生さんと茂木さんが聞いても、総理は何も答えなかった」

非主流派も動きを強める
この政権は、ドン詰まりだ  それを見越して動いているのは、岸田派・麻生派・茂木派を除いた「非主流派」の面々も同様である。
主を失って長らく混乱の中にあった安倍派では、政調会長の萩生田光一が「児童手当を増やすくらいなら、公営住宅の風呂とトイレをキレイにしよう」などと的外れの発言で、茂木さながらの自己アピールを始めた。安倍派議員が言う。
「萩生田さんが突然独走を始めたのは、安倍さんの一周忌を前に、いよいよ跡目争いが激化してきたから。世耕(弘成・党参院幹事長)さんは塩谷(立・元文科相)さんを担いだクーデターに失敗し、レースから脱落。萩生田・西村(康稔・経産相)・松野の3人が決戦することになるが、閣内にいる西村さんと松野さんは自由な発信ができないからキツい。世耕さんが萩生田さんにつくか否かで、情勢が決まりそうだ」
年明けから、岸田が総理になっても派閥から出ないことを異様なほど批判してきた前総理の菅も、5月のサミットをめがけて「次の弾」を込め始めているという。
「菅さんは1月には訪問先のベトナムにわざわざ記者を呼んで、岸田批判をする姿を報じさせた。実は菅さんは、次は5月にインドを訪問する予定を立てている。まさにG20の件で岸田政権がインドを怒らせた直後に、その現地で菅さんが頭を下げたり、政権批判を口にしたりすれば、インパクトは絶大です」(菅氏に近い自民党ベテラン議員)

延命しか頭にない
コロナ禍後の日本をどう建て直すのか。戦争にインフレ、激動する世界の中で、国家の舵をいかに取っていくべきか。今は重大な岐路であるにもかかわらず、トップたる総理大臣は空虚そのものだ。周囲を固める政治家たちも、自分の都合ばかり考え、異常事態に注意を払おうともしない。
このままでは、また日本は「空白の時代」を過ごすことになってしまう。
岸田はこの期に及んで、保身の策に動き始めた。前出と別の自民党閣僚経験者が言う。
「総理は今、選対委員長の森山裕さんに急速に接近している。2月16日に立ち上げた再生エネルギー関連議連では発起人に岸田・麻生・森山が名を連ねたが、この3人が再エネに関心があるなんて聞いたことがない。また27日には銀座で岸田派・森山派の幹部をそれぞれ同伴して会食した。選挙区調整について話したというが、それは表向きで、これもしっかり森山派を取り込むということ。
総理は、政局巧者の森山さんを押さえておけば、いかに菅さんや二階(俊博・元幹事長)さんでも身動きが取れないだろうと踏んでいる。茂木潰しのために、次の人事では森山さんを幹事長につけることまで考えているという話だ」
岸田政権はもはや、生きる目的を見失い、ただ自らの延命しか頭にないゾンビと成り果てた。この惨状に国民が「否」を突きつけないかぎり、日本の迷走は止まらない。(文中敬称略)