2019年3月14日木曜日

14- 辺野古新基地建設 日本の主権が問われると

 参院予算委で予算に関する中央公聴会が12日に行われました。
 沖縄国際大大学院の前泊博盛教授は、「辺野古は日本の民主主義、主権の問題を問うている」と指摘しました。
 日本総合研究所の河村小百合上席主任研究員は、「潜在成長率が上がらないから、物価を押し上げる力が出てこない」と指摘し、厚労省の統計不正・賃金偽装問題について「公僕としての使命感が落ちてきている。非常に残念」と述べました。
 公益財団法人あすのばの小河光治代表理事は、アルバイト就労が高校生にまで広がっていることを示し、「こういう状況は一日も早く解消しなければいけない」と訴えました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
辺野古新基地建設 日本の主権問われる 参院予算委 中央公聴会で公述人
しんぶん赤旗 2019年3月13日
 2019年度予算案に関する中央公聴会が12日、参院予算委員会で開かれ、「経済・財政」「外交・安全保障」「教育・子育て支援」について公述人が意見陳述しました。
 
 沖縄国際大学大学院の前泊博盛教授は、沖縄県民投票の結果を無視して安倍政権が辺野古新基地建設を強行していることを厳しく批判し、「辺野古は日本の民主主義、主権の問題を問うている」と指摘。日本共産党の井上哲士議員が沖縄の基地負担の実態を聞くと、前泊氏は、負担はむしろ増加しているとして「沖縄の負担が軽減されているような印象操作がされている」と訴えました。
 
 一方、日本総合研究所の河村小百合上席主任研究員は、安倍政権の経済政策について「潜在成長率が上がらないから、物価を押し上げる力が出てこない」「いかに日銀が異次元緩和をやったところで物価は上がらない」と指摘。日本共産党の辰巳孝太郎議員が厚生労働省の毎月勤労統計の不正・賃金偽装問題について聞いたのに対し、河村氏は「公僕としての使命感が落ちてきている。非常に残念」と述べました。
 
 教育・子育て支援をめぐっては、日本共産党の吉良よし子議員が幼児教育・保育や高等教育の無償化の財源に消費税があてられる点について質問。みらい子育て全国ネットワークの天野妙代表は、子育て予算の拡充を訴えつつ、「財源を(消費税に)特定すると、人質を取られた気持ちになる」と述べました。また、吉良氏が学生のアルバイト就労の実態について聞くと、公益財団法人あすのばの小河光治代表理事は、アルバイト就労が高校生にまで広がっていることを示し、「生きるため、学ぶために倒れるまで働いている。こういう状況は一日も早く解消しなければいけない」と訴えました。