2019年国際女性デー中央大会が8日、東京都内で開かれ、会場は700人の参加者の熱気であふれました(しんぶん赤旗)。
女性の地位向上や差別撤廃を求めるデモ行進が世界各地で行われました
トルコのイスタンブール、ブラジルのサンパウロ、スペインのマドリード、バルセロナ、ベルギーのブリュッセル、米のニューヨーク、メキシコ市などでの様子を東京新聞が伝えました。
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改憲ノー・くらし優先 手携え 国際女性デー中央大会
しんぶん赤旗 2019年3月9日
2019年国際女性デー中央大会(主催・同実行委員会)が8日、東京都内で開かれました。女性差別撤廃条約採択から40年の節目の年。「改憲NO! いのち・くらし最優先に! 世界の女性と手をつなぎ、平和・ジェンダー平等へ」をスローガンに、会場は700人の参加者の熱気であふれました。
主催者あいさつした柴田真佐子実行委員長(日本婦人団体連合会会長)は、セクハラ問題や女性の入試差別に怒りが広がるなか、女性差別撤廃条約を実現させようと共同の運動が広がっていると述べ、同条約の履行を進める選択議定書の批准につなげようと訴え。連続する選挙では「女性の力で政治を変え、安倍政権の暴走をストップさせよう」と呼びかけました。
女性差別撤廃委員会前委員長の林陽子弁護士が講演。「女性や若者がもっと参画できる議会のあり方に変えていかないといけない」などと話しました。
業者や農民、労働者などさまざまな分野の女性が登壇し、選択的夫婦別姓制度の導入やハラスメント禁止の法整備などを求める決議を採択しました。
日本共産党の田村智子副委員長らが来賓あいさつ。集会後、都内をパレードしました。
日本共産党の志位和夫委員長(全文)、自由党の小沢一郎代表、社民党の福島瑞穂副党首、「沖縄の風」の糸数慶子代表がメッセージを寄せました。
パレードする国際女性デー中央大会参加者=8日、東京都内
国際女性デー 世界各地でデモ トルコでは治安部隊介入
東京新聞 2019年3月9日
「国際女性デー」の八日、女性の地位向上や差別撤廃を求めるデモ行進が世界各地で行われた。保守的で女性への暴力も深刻なトルコでは「黙らない」と連呼する女性のデモに治安部隊が催涙ガスを使い排除に乗り出した。女性への差別的な発言で物議を醸してきた右翼ボルソナロ氏が一月に大統領に就任したブラジルでは政権に反対する声が目立った。スペインでは計五十万人以上がデモに加わった。
トルコでは最大都市イスタンブール中心部でデモが起きた。当局は行進を禁じたが、性差別や暴力反対を訴えるプラカードを持つ女性が多数集まり、夜になって治安部隊が排除し始めた。参加した女性(25)は「間違っている。世界中で女性をお祝いしているのに」と憤った。トルコは世界経済フォーラムの昨年版「男女格差報告」で百四十九カ国中百三十位。
ブラジルの最大都市サンパウロでも中心部に女性数千人が集まった。ジュリア・カルバロさん(18)は「地下鉄に乗れば体を触られるなど、外も安心して歩けない。ブラジルで女性でいることは難しい」と話す。地元メディアによると、同国では昨年、女性を狙った殺人事件で千百七十三人が犠牲になった。
スペインでは首都マドリードで三十七万五千人、北東部バルセロナで二十万人がデモに参加したと地元メディアが報じた。労働組合によると全国で約六百万人が最低二時間のストを実施。ベルギー首都ブリュッセルでは「女性のストライキ」があり、数千人が「男性優位の社会を終わらせよう」と訴え行進した。
米ニューヨークのマンハッタンの公園では、働く女性への連帯を呼び掛ける集会が開かれ、トランプ政権下で逆風を受ける移民への支援の呼び掛けも目立った。トランプ大統領の支持者らしい男性が「有害な社会主義」だと大声で抗議し、集会参加者とののしり合う場面もあった。
メキシコ市でも約八千人がデモ行進した。(イスタンブール、サンパウロ、パリ、ブリュッセル、ニューヨーク、ロサンゼルス=共同)