2021年7月13日火曜日

横浜市長選 自民党市連が自主投票決める IR誘致めぐり分裂選挙に、

 8月8日に告示される横浜市長選で、自民党横浜市連は自主投票とすることを決めました。
 自民党横浜市連6多選や年齢を理由に林文子・現市長に「支援しない」と伝達し、国家公安委員長を辞任した小此木八郎氏が急遽出馬表明するという異例の事態になりましたが、林市長が4期目に強い意欲を示し出馬が確実となった中で、自民党市連は、カジノ反対を掲げる小此木氏を推薦することもできず、現職の林市長を支援しても処分はしないことを決めたものです。
 事実上、小此木氏・林氏の2候補を立てた分裂選挙となるわけで、両候補に取って大いに不利になりました。11日の飯能市長選では、自民・公明推薦で3期目を目指した現職の市長が落選したばかりです。
 国政と地方選は直接の関係はないとはいえ、菅首相ひざ元の横浜市で非自民の市長が誕生することになれば、菅氏は鼎の軽重を問われることになり、総裁選を控えて事態は一層不利になります。
 東京新聞が報じました。
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<横浜市長選>自民党は分裂選挙に IR誘致めぐり、市連が自主投票決める
                         東京新聞 2021年7月11日
 自民党横浜市連は11日の総務会で、8月22日投開票の横浜市長選は自主投票にすると全会一致で決めた。小此木おこのぎ八郎前国家公安委員長(56)への推薦は見送る一方、現職の林文子市長(75)を支援しても処分はしない方針。自民は分裂選挙となる見通しだ。
 総務会は非公開で行われた。出席者によると、小此木氏がカジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致中止を打ち出したことを受け「IRを推進してきた立場として、反対する議員を推薦するのはとても無理だ」との意見が出たものの「しっかりと推薦すべきだ」との声も上がった。
 最終的に市連会長の坂井学官房副長官に一任し、坂井氏が提案した自主投票に異論はなかった。終了後、市連の梶村充みつる幹事長は「それぞれの立場で旗幟きし鮮明に応援する。その代わり、終わった後はノーサイドだ」と記者団に説明。IR誘致を推進する林氏を支援しても「一切おとがめなしでやりたい」と語った。

 市長選には、立憲民主党が推薦を決めた横浜市立大元教授の山中竹春氏(48)、元長野県知事の田中康夫氏(65)、東京地検特捜部元検事の郷原ごうはら信郎のぶお氏(66)ら8人が出馬を表明。林氏も4選を目指して出馬の準備を進めている。