2021年7月5日月曜日

恥ずかしい元総理 / 一国のトップがなんでここまで単細胞なのか

 植草一秀氏が「恥ずかしい元総理」と題したブログを発表しました。

 安倍前首相が日本に五輪を招致した時点では、コロナの問題はまだありませんでしたが、日本の7月・8月の猛暑・酷暑は既に問題になっていたので、そんな時期に開いて本当に大丈夫なのと指摘されました。
 その他、福島原発がコントロール下にあるというデタラメ発言や福島復興五輪という建前の欺瞞性への批判も当然ありました。それに加えて昨年3月、周囲が東京五輪の延長幅2年を推奨する中で、自分の任期中に開催したい安倍氏が強引に1年延期を決めたのでした。
 それに加えてこのところ 五輪の強行に反対する人たちを「反日」呼ばわりするなどして大顰蹙を買っているのはご存知の通りです。
 そしてその後を引き継いだ菅首相も、やはり自分の総裁再選に有利になるからと五輪の開催にこだわる一方で、コロナの感染拡大防止には何の努力もせずただワクチン頼みというデタラメぶりです。
 植草一秀氏の「恥ずかしい元総理」を紹介します。

 まるこ姫が「『ワクチンに全て懸ける』一国のトップがなんでここまで単細胞なのか」とするブログを出しました。ここでは「ワクチンに全てを懸け」ている菅首相を徹底的に批判しています。
 併せて紹介します。
追記)紹介しながらナンですが、文中に「ワクチン接種のデマをすっかり信じて云々」とある点については、「mRNA」型ワクチンの危険性を指摘する専門家は日本をはじめ世界中に無数にいるので、デマと言い切るのは適切でないと考えます。
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恥ずかしい元総理
                植草一秀の『知られざる真実』 2021年7月 3日
7月から8月にかけて日本の自然環境は厳しさを増す。梅雨の豪雨、酷暑、台風が重なるからだ。運が悪ければ地震も重なる。
この時期に五輪を開催しようというのが、そもそもの誤り。
東京オリパラの招致委員会及び東京都が提出した東京五輪立候補ファイルにはこう記された。
「この時期の天候は晴れる日が多く、且つ温暖であるため、アスリート が最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候である」
「アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候」 目からうろこでなく目が点だ。ウソから始まりウソで終わる。

安倍晋三氏は昨年3月24日に東京五輪の1年延期を発表する際にこう述べた。
「人類が新型コロナウイルス感染症に打ち勝った証しとして、完全な形で東京オリンピック・パラリンピックを開催する」1年3ヵ月が経過して事態は一段と混迷している
東アジアは世界のなかで新型コロナの被害が際立って軽微な特殊地帯。しかし、日本はその東アジアで最悪のコロナ被害パフォーマンスを演じる。コロナ大失政の成果だ。
人類が新型コロナ感染症に打ち勝っても、日本だけは打ち勝てずにさまよい続けるだろう

菅コロナ三原則は「後手後手・小出し・右往左往」
本当に五輪をやりたいなら、感染収束に全力を注げばよいはず。
ところが、感染拡大推進のGo Toトラブル事業を全面推進。海外で変異株が確認されても水際対策も速やかに実行しない。
感染症対策の基本は「検査と隔離」だが、いまだに日本政府は必要十分な検査さえ実行しようとしない。感染が減少すると行動抑制を緩和する。感染が拡大すると緊急事態宣言を発出する。この繰り返し

日本の感染波動は感染再拡大に転じている。感染の中心はL452RおよびE484Qに置き換わりつつある。
感染力が拡大する可能性が高い。若年者の重症化リスクも高いと見られている。
この状況下で緊急事態宣言を解除して五輪開催強行に突き進む。海外から8万人もの外国人が流入する。すでに五輪選手、五輪関係の報道関係者からコロナ陽性者が確認されている。
東京五輪は「コロナの祭典」になる

圧倒的多数の日本国民が東京五輪開催強行に反対している。理由は単純明快。
五輪開催強行が日本国民の命と健康を損ねるから。至極まっとうな判断だ。
開会式に2万人の観衆を収容し、五輪期間中は終電の繰り下げを鉄道各社に要請するなど、正気の沙汰でない。
安倍晋三氏は東京五輪に反対しているのは反日と語ったが反日の意味を知らないらしい。
国民の命と健康を優先して五輪開催を断念するべきだと考える人々は、日本国民の利益を真摯に考える愛国者。
現状での五輪開催に反対することを「反日」とする「知性」が疑われる。この環境下で五輪開催を強行しようとする行為が反日

昨年3月に「人類がコロナに打ち勝った証として完全な形で五輪を開催する」と叫んだことを覚えているのだろうか。
昨年5月25日には1回目の緊急事態宣言を解除して「わずか1ヵ月半でコロナ収束に成功した日本の力」と自画自賛した。
このような人が日本のトップにいたことを多くの愛国者が恥ずかしいと感じている。
             (以下は有料ブログのため非公開)


菅「 ワクチンに全て懸ける」一国のトップがなんでここまで単細胞なのか
                         まるこ姫の独り言 2021.07.04
おうおう・・・・今度はワクチンにすべてを懸けると来たか。

自分は決意表明のつもりかもしれないが、ワクチンがすべてと言うのは視野が狭すぎるのではないか?

ワクチンに「全て懸ける」 菅首相        7/4(日) 11:04配信 時事通信
>菅義偉首相は4日放送のFMラジオ番組で、新型コロナウイルスのワクチンをめぐり、自らが掲げる7月末までの高齢者接種完了の目標に関し、「ワクチンは切り札だから、もう全てを懸けてやろうと思った。宣言しなければできない」と語った。
>その上で「7月いっぱいでなんとかできそうだ」と述べ、達成可能との見通しを示した。

一国の首相である限り、いろんな選択肢を持つのがよりコロナに対応できると思うが、ワクチン一筋、ワクチンしか頭にないなんてどうかしている。
勿論ワクチンの有効性は、菅にとって藁にも縋る気持ちなんだろうが、それ一点だけでは危険すぎる。

国民によってはワクチンを打とうと思っても打てない人もあり、自分の意思でワクチンを打たない選択をした人もあり、様々だ。

しかもワクチン接種は任意であり強制ではない。

だから、いくら菅がワクチンに命を懸けたとしても、菅の期待ほどワクチン接種率が高まると思わない方がいい。
特に若い世代は、ワクチン接種のデマをすっかり信じて打たない選択肢をした人が多いという。
だから、ワクチン接種にすべてを懸けるのはとても危険だ。

五輪開催にしても一か八かのギャンブルのようであり、ワクチン接種にしても国民の命をギャンブルのように思っているとしか思えない軽率な発言は、民意がどこにあるのか知らない菅らしいと言えばらしい。

しかも、ワクチンにすべてを懸けるという人は、最新のワクチン事情を知っているのだろうか。

菅が、ワクチン接種1日100万件と大号令をかけ、それにしたがって地方は右往左往しながらもしっかり応えるように準備を整えてきたのに、ここへ来てワクチン配送が風前の灯火で、地方の首長は困り果てている。

どんなに打ち手を調達したとしても、ワクチンが来ない事には話にならない。
予約していた人にも断るなど混乱が大きくなっているというし。

急にワクチンはあるからワクチンを打て打てと言い、今度は、ワクチンが配送できないからワクチン接種に待ったをかける。

どうなっているの?

ワクチンにすべてを懸けている菅
それにしてはち密なスケジュール感がまったく感じられない。
いつものことだが。

>「7月いっぱいで、なんとかなりそう」
>「1日120万回接種ペースなら「8月末までに人口の4割終了」

嗚呼、捕らぬ狸の皮算用。