2020年8月27日木曜日

27- 入閣待機組が仕掛ける“安倍降ろし” 9月の内閣改造が命取り

「行くも地獄 戻るも地獄」という言葉があります。
 日刊ゲンダイの記事を紹介します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
入閣待機組が仕掛ける“安倍降ろし” 9月の内閣改造が命取り
 日刊ゲンダイ 2020/08/26
 9月に予定されている内閣改造。しかし、体調が悪化している安倍首相に、体力と気力が必要な改造人事ができるのかどうか。自民党内からは「改造できる雰囲気ではない」の声が上がり、例年と違って“猟官運動”も起きていない。内閣改造を断念し、このまま“9月退陣”となってもおかしくない状況だ。

 その一方、内閣改造を断行したら、それをきっかけに党内で“安倍降ろし”の動きが強まり、年内に総辞職に追い込まれる恐れがあるという。
 この7年間、安倍政権はほぼ毎年、内閣改造を行っているが、それでも大臣になれない“入閣待機組”が約60人もいる。衆院当選5回以上、参院当選3回以上が待機組だ。
 当選を重ねても大臣になれないのは、能力に問題があるか、スキャンダルを抱えているか、安倍首相に嫌われているかだろう。

 9月の内閣改造後、この待機組60人が安倍降ろしに動く可能性があるという。
「9月の内閣改造は、安倍首相にとって最後の改造になるでしょう。もし、この改造でも入閣できなかったら、待機組は“ポスト安倍”での入閣に期待するしかない。そうなると、少しでも早く新総理に代わってもらいたいと思うのが人情です。改造で初入閣できるのは、せいぜい10人です。入閣できなかった議員や閣外に出された議員が、“安倍降ろし”で動いてもおかしくありません」(政治評論家・本澤二郎氏)

 待機組は、当選を重ねたベテランだけに、結束して声を上げれば、それなりのパワーになる。
「もし、安倍首相が内閣改造に踏み切れたとしても、小幅になるでしょう。コロナ感染が拡大しているので、西村コロナ担当相や加藤厚労相は代えづらいし、政権の安定を考えたら、麻生副総理や菅官房長官も残さざるを得ない。安倍周辺からは『最後くらいは安倍さんの好きなように人事をやるべきだ』との声が漏れ、距離のある菅長官と二階幹事長は外すべきだとの意見もあるようですが、菅・二階コンビを野に放ったら、政局が勃発し、安倍政権はガタガタになるでしょう。もともと、<内閣は解散すれば強くなり、改造すれば弱体化する>というのが、政界の常識です。しかも、安倍首相は求心力を失っている。内閣改造が安倍政権の命取りになる可能性があります」(本澤二郎氏)

 内閣改造がストレスになり、ますます安倍首相の体調を悪化させているのではないか。