2020年8月5日水曜日

沖縄の療養ホテル確保を非難する菅、地方に丸投げした上に(まるこ姫)

 沖縄県は4日、新規感染者が83人に達し、累計感染者は637人となりました(米軍関係新規感染者12人、累計感染者286人。直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は22・31人で、2番目の東京都16・03人を遥かに抜いてます。

 沖縄は東京などとは違い5月5日以降7月に至るまで新規感染者はずっとゼロを維持していました。それが7月23日に5人に跳ね上がったのを契機に爆発的に増加して現在に至っています。7月23日は「Go To」が起動した翌日なので、米軍からの感染等が加わったのも含めて「国策による感染爆発」と言えるものです。

 それなのに辺野古新基地の建設に反対する沖縄知事を快く思っていない菅氏は3日、新型コロナウイルスの軽症者・無症状者が療養するホテルを確保していなかった沖縄県の対応について、「沖縄県には何回となく確保すべきだと促しているホテル確保に必要な資金は政府から提供させていただくわけで、それ以上のことは地元の判断でされるべきことだろう」と批判しました。
 しかし2か月余りも新規感染者ゼロを続けてきた沖縄が、大々的にホテルを確保していたら逆に批判されかねず、突然県外からの観光客を送り込んだ政府にこそ責任があります。いまやホテルは「Go To」の予約で埋まり、仮に満室でなくても一部を隔離用に割けば営業上不利になるのでホテルは県の要求には応じません。

 そういう事態を考えれば、「Go To」の結果責任の自覚がないままに沖縄を批判するのは笑止です。そんな暇があれば全国一の感染率を示している沖縄への政治的責任を果たすべきでしょう。

 まるこ姫の「怒り」のブログを紹介します(太字青字の強調個所は原文に拠る)。
 併せて琉球新報の記事を紹介します。
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沖縄の療養ホテル確保を非難する菅、地方に丸投げした上に冷酷無比な厚顔には反吐が出る
まるこ姫の独り言 2020.08.04
本当に感じが悪い官房長官だ。
あっちにケンカを売り、こっちにケンカを売り・・・・・

手柄は自分達、自分達のドタバタを棚に上げて不手際が起きると全部、人のせい。
面倒くさいことはすべて地方へ丸投げしてきた政府がまた責任転嫁をし出した。
菅は沖縄の実情を知らないのではないか?
すぐにでも療法ホテル確保ができると思っているのか、確保できていないと公然と非難している。

                8/3(月) 14:45配信 毎日新聞
>菅義偉官房長官は3日の記者会見で、新型コロナウイルスの軽症者・無症状者が療養するホテルを確保していなかった沖縄県の対応を批判した。「沖縄県には何回となく確保すべきだと促している。ホテル確保に必要な資金は政府から提供させていただくわけで、それ以上のことは地元の判断でされるべきことだろう」と不快感を示した。

そもそも移動の自粛を解除した時点で感染が拡大するのは分かっていた。
現に感染者数は増え続けているのに、旅行業者が大変だからと勝手にGOTOキャンペーンを前倒ししたのは安倍政権じゃないか。

沖縄だって被害者のようなものだ。

感染者が0に近いような数字だったのに、自粛解除をした途端じわじわと感染者数が増えだした。
それに追い打ちをかけたのがGOTOトラベルで、瞬く間に感染拡大となっている。
本島から観光客の移動があれば、感染に対して島は防ぎようがない。 
旅行に行くならPCR検査とセットにして陰性の人しか行けないようにしていたら、少しは感染も抑えられたのに。
陰性も陽性もGOTOしたら、どうなるか目に見えている。

沖縄は今の時期ハイシーズンで、すでにホテルのほとんどは予約も入っているだろうし、どうやって菅の言うように「療養ホテル」を確保できるのか。

言うは易く行うは難しで、ホテルの借り上げがそんなに簡単にいくわけもなく、沖縄を責めるのは筋違いだ。
しかも、時期尚早だと言われていたのに、政権は前倒ししてまでGOTOに前のめりになっていた。
何で沖縄が、実情も知らない政府に振り回されなければいけないんだ?

自分の懐から出すかのような「ホテル確保に必要な資金は政府から提供させていただくわけで」も気に入らない。
金を積めば、なんでも地方は「ははあ・・」とひれ伏して政府の無理難題を受け入れなければいけないのか。
性急な政府に対して時間がなかったことを考慮していない時点で、傲慢にもほどがあるし、言いがかりレベルだ。
常に頑張って対策を立てている玉城知事が気の毒で仕方がない。

無政府状態に近い中、地方は一生懸命頑張っているのに、すべて責任転嫁されたら踏ん張っている地方の首長はたまらないだろう。

安倍も人としての情がないが、菅はもっとない。


沖縄の病床利用率146% 県が宿泊施設確保へ 新たに37人感染
琉球新報 2020年8月4日
 沖縄県は3日、新型コロナウイルスに37人が感染したと発表した。病床利用率は同日正午時点で146・6%、入院待機中は221人に上り、病床が逼迫(ひっぱく)している。県は同日から新たに自宅療養を取り入れたが、県の糸数公保健衛生統括監は「自宅療養はリスクがある」として、軽症者向けの宿泊療養施設の確保を進める考えを改めて示した。

 3日正午時点で自宅療養は5人。1日1回、県の看護師が連絡を取り、健康観察を行っている。
 那覇市の沖縄赤十字病院では3日、新たに90代の男性の感染が確認された。同病院のクラスター(感染者集団)は計8人となった。沖縄市のコールセンターのクラスターは計12人、松山のキャバクラ店2店舗は計36人、久茂地のバーは計9人となった。

 那覇市の10歳未満の幼児は家族が感染し、無症状だったが検査で陽性となった。10代の感染者は南部保健所管内の女性2人、浦添市の小学生男児、糸満市の女性、東京都の女性が各1人。うるま市で勤務する海上自衛隊の50代男性隊員が感染した。
 米軍関係はホワイトビーチ所属の1人で、米軍の累計感染者数は274人となった。県内の累計感染者数は554人