2020年8月4日火曜日

支離滅裂のコロナ対策 安倍政権 今こそ「落選運動」を

 安倍首相は第1波で緊急事態宣言発令した47日の会見で、「最悪の事態になった場合、私たちが責任を取ればいいというものではありません」という、何とも理解できない発言をしました。
 あれから4ヵ月が経ち、いまや第2波の累積感染者数は日々第1波の水準を大きく引き離すという最悪の事態に向かってます。それなのに、首相はひたすら「雲隠れの術」です。まさかとは思いますが、「自分の責任ではないのだから」と本気で考えているのでしょうか。

 JNN(TBS)が3日発表した世論調査によると、「内閣支持する」354(前月比2・8ポイント減)、「支持しない」622(同2・4ポイント増)で、2次安倍政権発足後最悪になりました。他には、コロナ対策を「評価する」26「Go Toトラベル」を「評価する25、「評価しない」66%などで、臨時国会を「開くべき」8割に達したということです。

 実質的なコロナ対策は何もなく、この重大な時に政府が思い付きで採った政策はすべてが的を外し、支離滅裂です。
「いったい、政治家は何やっているのか」国民の間にかつてないほど政治へのフラストレーションが高まっています。

 NEWSポストセブンが「コロナ対策が支離滅裂の安倍政権 今こそ『落選運動』を」とする短い記事を出しました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
コロナ対策が支離滅裂の安倍政権 今こそ「落選運動」を
NEWSポストセブン 2020/08/03
※週刊ポスト2020年8月14・21日号
 国民の間にかつてないほど政治へのフラストレーションが高まっている。新型コロナの“第2波”が全国に広がる中、政府はGo Toキャンペーンで旅行を奨励しながら東京を除外したり、巨費を投じてアベノマスクをまた配ると言ったそばから、批判が集まると取り消すなど、すべてが支離滅裂

「いったい、政治家は何やっているのか」──政権への不信は頂点に近づき、各紙の7月世論調査では安倍内閣の不支持率が朝日、読売ともに52%、毎日60%、日経50%と揃って半数を超えた。
 それでも安倍首相は国会を閉じ、会見も開かずに人々の不安や疑問に“見ざる、聞かざる、言わざる”を決め込んでいる。麻生太郎・副総理は感染拡大渦中に参加者1000人規模の盛大な政治資金パーティを開催してカネをごっそり集めた。
「下々が何を言おうが、政権はびくともしない」。どうせ国民には何もできないと舐めきっていることが態度から伝わってくる。

 政権がコロナに苦しむ人々の声を無視し、政治を私するのは権力の暴走だ。それを止めるには国民が“武器”を取って立ち上がるしかない。民主国家で国民に認められた最も強力な武器こそ、「落選運動」である。
 憲法学者の上脇博之・神戸学院大学法科大学院教授が語る。
落選運動とは問題のある政治家を当選させたくないという表現活動であり、憲法で保障されている表現の自由、言論の自由に含まれる。民主主義において権力の暴走に歯止めをかける方法として可能性を秘めている

 安倍内閣はお友達のためには何でもするが、国民が悲鳴をあげても助けてくれない。多くの人が、お友達政治とはこういうことだったかと気づいた今こそ、落選運動という手段を有権者が繰り出すべきかもしれない」

 8年間の安倍政治に審判を下す次の総選挙に向け、有権者が行動を起こす時ではないか。