2020年8月15日土曜日

沖縄の感染者 8月だけで千人超 県内12カ所でクラスター

 沖縄県は13日、県内で新たに計97(東京都人口換算⇒932人が新型コロナウイルスに感染し累計は1404同⇒13,490人、8月だけで感染者は1009(同⇒9,700人)に上りました沖縄は県内全域が警戒レベル4段階に当たります。
 直近1週間(6~12日)人口10万人当たりの感染者は4262人で13日連続で全国ワーストです(東京都1566人)
 クラスターは2カ所増えて12カ所になり、那覇市内の救急病院2院が救急診療を休止しました。病床占有率は946とパンク寸前で、玉城知事は13日の会見で「今後、医療機能を制限せざるを得ない状況が中北部など他地域に拡大する恐れがある」と強調しました。
 それでも国からの援助等は何もありません。
注 換算倍率東京都人口14003万人/沖縄県人口1457万人=961
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沖縄の感染者、8月だけで1000人超える 県内12カ所でクラスター
沖縄タイムス 2020年8月14日 05:38
 沖縄県は13日、県内で新たに10歳未満から90歳以上までの男女計97人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。累計は1404人となり、8月だけで感染者は千人を超えた。玉城デニー知事は「県内全域が警戒レベル4段階に当たる。全世代、さまざまな社会分野に感染が拡大している」と警戒感を示した。
 直近1週間(6~12日)人口10万人当たりの感染者は42・62人で13日連続で全国ワーストとなった。2番目の東京都(15・66人)の約2・7倍に上る。
 クラスター(感染者集団)は2カ所増えて12カ所になった。社会福祉施設や学校、病院などで集団感染が発生している。竹富町西表島でも新たに8人の感染が分かった。県は、感染者が若者中心から高齢者へ移行していると強調した。
 在沖米軍基地内では嘉手納基地で1人、キャンプ・コートニーで2人の計3人が感染。累計で323人となった。


沖縄のクラスター、ついに病院や高齢者施設でも… 救急診療2カ所停止
沖縄タイムス 2020年8月14日 07:23
 沖縄県は13日、糸満市の療養型病院「ウェルネス西崎病院」、うるま市内のデイサービス(通所介護事業所)の2カ所で新型コロナウイルス感染症のクラスター(感染者集団)が発生したと発表した。宜野座村の「かんな病院」も同日、院内で計12人の感染確認を公表。クラスター発生とみられる。本島全域の医療機関や高齢者施設に感染が拡大し、重症化リスクの高いクラスターが頻発している。一部で診療制限などの影響も出始めている。

■療養型病院で15人
 那覇市の沖縄協同病院でも12日、救急職員1人の感染が判明。クラスターが発生した沖縄赤十字病院に続き、那覇市内の救急指定病院4カ所のうち2カ所が救急搬送受け入れを含む救急診療全般を停止している。

 玉城デニー知事は13日の記者会見で「医療機能を制限せざるを得ない状況が中北部などの地域に拡大する恐れがある」と強調。できるだけ救急受診に至らないよう、県民に熱中症予防などの協力を訴えた。
 県や施設側によると、ウェルネス西崎病院は6日以降、50~70代の介護職員ら5人、80~90代の入院患者10人の計15人の感染を確認した。職員の家族に体調不良者がおり、感染経路になった可能性があるという。

■別の病院でも12人
 うるま市内のデイサービスは12日以降、職員や利用者ら計16人の感染が判明。同施設は業務を休止中で2週間程度、休業する。感染経路は調査中という。
 かんな病院は9日以降、看護師4人と介護士2人、患者6人の計12人の感染を確認。5日に3階を担当していた看護師が体調不良を訴えたため出勤を停止、9日にPCR検査を実施したところ感染が判明した。外来診療は31日まで、電話診療と薬の処方箋の発行だけを行う。感染した入院患者らは同病院の個別の部屋に移動、面会を禁止している。
 一方、沖縄赤十字病院は同日、新たに看護師ら2人の感染を発表。同病院での感染は計17人となった。


命守る現場から悲鳴 院内感染や救急制限…沖縄の医療現場、混乱拡大
琉球新報 2020年8月14日 07:53
 新型コロナウイルスは社会全体に広がり、沖縄は「感染蔓延(まんえん)期」に突入した。移入例から始まった感染再拡大は、学校や家庭にも拡散した。医療体制が逼迫(ひっぱく)する中、病院でのクラスター(感染者集団)や医療関係の感染者も相次ぐ。外来や救急医療を休診する医療機関もあり、現場からは悲鳴が上がる。県は警戒レベルを上げ、緊急事態宣言を延長、県民に「徹底した行動変容」を求めた。命を守るため、県民は我慢の夏を迎えている。

 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、院内感染が起きたり救急外来が制限されたりと、県内医療機関に影響が出始めている。玉城デニー知事は13日の会見で「今後、医療機能を制限せざるを得ない状況が中北部など他地域に拡大する恐れがある」と強調した。県は医療提供体制の拡充と感染拡大防止対策の強化を打ち出すが、医療現場では先の見えない状況に不安が広がる。
 13日現在、那覇市内の救急病院2院が救急診療を休止している。一刻を争う救急診療が縮小されると、県民の命に影響する恐れがある。救急医の林峰栄医師は「救急医療の現場では人員も時間も取られ、コロナ以外の患者を診る環境も厳しくなってきている」と説明。「コロナと似た症状がある熱中症の対応などが、さらに厳しくなることが予想される」と危機感を募らせる。

 新型コロナ感染を疑い、PCR検査などを求めて救急外来を訪れる県民が多いことも、医療現場の逼迫(ひっぱく)につながっている。県の糸数公保健衛生統括監は「開いている救急外来にかなり多くの患者さんが殺到していると聞いている」と明かし、13日に今後の対応を県医師会と協議した。県民への啓発に加え、救急外来のなかった診療所や民間病院でも、新たに軽症者の救急対応を実施するなど協力を求めた。
 県にとって、病床数の確保も喫緊の課題となっている。今後、425床まで拡張する考えを示すが、本島南部にある中核病院に勤務する医療関係者からは限界との声も上がる。「十数床空けるだけでもやっと。やるしかないが、医療資源に限界はある」と苦しさを吐露する。
 新型コロナの感染者が増え続ければ入院患者の退院促進や医療提供サービスの低下など、一般県民にしわ寄せが行く可能性がある。「患者を増やさないための施策をお願いしたいとしか言えない。実際に病床を空けてもそこに従事する看護師を教育する時間も考えると負担は大きい」と、これ以上医療現場が逼迫しないような対策を要望した。


沖縄のコロナ感染源、県外の「移入例」から県内の市中感染へ 感染源「家族と会食」が上昇
琉球新報 2020年8月14日 08:27
 県は13日、新型コロナウイルス感染拡大に伴う県独自の緊急事態宣言期間の延長と警戒レベル引き上げを発表した。県外からの渡航の自粛は呼び掛けていない。玉城デニー知事は13日の記者会見で、県外からの旅行客などが減少し、感染源が「移入例」や「持ち込み例」から県内の市中感染に変化していることなどが理由だと説明している。

 会見で玉城知事は、7月以降の「第2波」感染確認から7月31日までの感染源を調査した結果として、本島全体では、「夜の街」関連が49・8%、「家族」が13・9%、「会食」が9・6%、「県外」が6・7%だったと紹介した。
 一方、県独自の緊急事態宣言を出した1日から10日までの調査では、夜の街関連が26・8%、県外が1・7%まで下がったが、家族が20・6%、会食も15・6%に上昇したとし「数字を追い掛け、どこで(感染を)食い止めるかが、今回の警戒レベル引き上げの議論で一番重要だった」と話した。
 県の担当者によると、数字は暫定値で、正式なデータは14日以降に公表されるという。また玉城知事は3月と比較し、7、8月の那覇空港利用客も減っているとした。「沖縄に行こうとしている人は自身で情報を得て判断している」と分析し、県外からの渡航自粛を求めない考えを示した。


沖縄の新規感染97人 うるまや糸満でもクラスター、計12例に【8月14日朝】
琉球新報 2020年8月14日 10:24
 沖縄県は13日、新型コロナウイルスに新たに97人が感染したと発表した。県内累計感染者数は1404人となり、8月以降だけで千人を超えた。人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者数は42・62人で、13日連続全国最多。宜野座村のかんな病院は同日、院内で感染者12人を確認したと明らかにした。クラスター(感染者集団)発生の可能性がある。県は同日、新たに糸満市の病院で12人の感染者が出たとし、同院など2カ所でのクラスターを認定、県内では12例となった。
 宜野座村は同日、12日までにかんな病院の病棟内で10人の集団感染が確認されたと発表した。その後、同病院が院内で新たに2人の感染を確認した。

 また、県は13日、糸満市の「ウェルネス西崎病院」の医師や看護師、入院患者ら12人の感染が判明したと発表。7人の感染が判明したうるま市の通所介護施設と共にクラスターと認定した。県の警戒レベルの判断指標は同日、第4段階となっており、病床占有率は94・6%に上っている。
 米軍関係の新規感染者は嘉手納基地で1人、キャンプ・コートニーで2人の計3人だった。米軍関係の感染者は累計で323人。